イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

宝石の国:第11話『秘密』感想ツイートまとめ

追記 おもしろうて やがて哀しき

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追記 Peingに寄せられた長い質問と、さらに長い答え

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ご質問ありがとうございます。お役に立てたようで何よりです。 製作者の意図は判らんです。僕はエスパーでも制作の内部にいるわけでもないので、どういうつもりで描写が積み重なるか、その内側を計り知ることは出来ません。(続く)

ただ描かれたものが僕にどう写ったかは、僕の領分なんで言うことが出来ます。スターズの感想は、だいたいこれを書いています。 『である』の記述ではなく、『と思える』の記述だって話ですね。自分のスクリーンに写ったものに妥当性があるかは…極力気にしてはいますが、最終的には他者判断でしょう。

そこら辺の立ち回りを踏まえた上で、僕の脳内に渦を巻く身勝手な感想を無責任に垂れ流すと、まぁ狙ってやってるんじゃないですかね。 主役は負けないほうが話の背骨が折れないし、勝つ心地よさを消費者に提供もできますし。勝って勝って勝ち続ける、気持ちが良いもんです。

ただ、その勝利の道を歩く時に何が踏みつけにされるか、スターズという作品(とその奥にいるかもしれない製作者)は無遠慮だな、と感じる描写がある。多い。 勝ちを描く時に踏まえて欲しい繊細さを、豪快に置き去りにして結果だけもぎ取ってくるように思える瞬間が多々ある。

それが、虹野ゆめという主人公、彼女が背負う作品を信頼しきれない乱雑さに繋がってしまっている(と僕が思う)のはなんとももったいないことです。 僕個人の価値としては、もっと泥を跳ねさせたほうが『普通』だった。勝って負ける過程を巧く繋いでくれれば、と思います。

小春と不本意に別れる。『あの力』に振り回される。 ゆめが『負ける』タイミングは実際結構あって、ただそれが客観的説得力を(僕に対して)発揮できる描き方で走りきれたかというと、そうとは受け取れなかった。 一期で踏み込みきれなかった負債が、ここに来て襲い掛かってきてる印象です。

それをマイナスだと感じないか、許容できるマイナスだと思っているから現在出力されているスターズがあるんでしょうし、それはそれで一つの物語でしょう。 ただ、そういう書き方で『汗と挫折、夢と正義の物語です』という大看板張られても、僕は妥当性を感じません、という話で。

今散らばっている要素をどう繋いで、どう『アイカツスターズ』という総体を描くか。そこに一貫性とテーマが宿るかは、最後まで見ないと判らない。評価もできない。 同時に、途中の歩みに感じるものも確かにあって、身勝手な予感も生まれてくる。それを書き残す程度の自由は視聴者にもあるでしょう

あこやローラの『負け』、エルザの『敗北のための勝利』、ゆめの『負けきれなかった果てにある勝ち』をどう使うかは、僕には分かりません。 それは不安でもあるし希望でもあるのでしょう。変化はなかなか起きないもんですが、起きる時は起きる。二年目ラストクール、どうなるんでしょうね。

追記 意図せぬエコーと、複視的立体感