イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

どろろ

どろろ:第24話『どろろと百鬼丸』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。天上から落ちる蜘蛛の糸に縋って、カンダタは落ちた。その糸をさかしまに、母が修羅界に落ちる。父が火宅に滑り込む。兄弟の業が燃え盛る炎の城に、全ての因縁が決着する。命を拾ったその先で、人生は続く。不確かな未来へ、刃を捨てて歩いて…

南風に衣なびく -2019年4月期アニメ総評&ベストエピソード-

・はじめにこの記事は、2019年4~7月期に僕が見たアニメ、見終えたアニメを総論し、ベストエピソードを選出していく記事です。各話で感想を書いていくと、どうしてもトータルどうだったかを書き記す場所がないし、あえて『最高の一話』を選ぶことで、作品に…

どろろ:第23話『鬼神の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。国のために死ねと吠えるその口が、血の繋がらぬ兄弟の惨死に涙する。希った生身の手は、怒りを伝える刃を掴みえない。間違えきった赤児たちが、胞衣なる城へと帰る。炎、血。ただ赫だけが待つ母胎へと帰還しながら、修羅に落ちる兄弟。その傷…

どろろ:第22話『縫の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。運命という怒涛は、全てを押し流して狂奔する。流れ行く定めは新たな出会いを生み出し、全てが炸裂する瞬間へと繋がっていく。戦迫る醍醐に、鬼神が迫る。竜巻く怒りが命を奪い、どろろは母なる存在に抱かれ、流されていく。そして新たな決断…

どろろ:第21話『逆流の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。運命は大河のごとく流れ、人を運ぶ。戦乱、飢餓、略奪。鬼神の加護によって醍醐から遠ざけられていた理不尽が、怒涛となって国を襲う。貴種はその勤めを果たすべく持たざる者から奪い、その子は血族を切り果たすことで証を立てようとする。そ…

どろろ:第20話『鵺の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。"これを御覧じ見給ふに 頭は猿体は狸尾は蛇 手足は虎の姿にて 鳴く声鵺にぞ似たりける `恐ろしなどもおろかなり(平家物語第四巻"鵺"より)"怯懦。兇猛。蛮勇。仁愛。百億の顔を持つ、尊さと醜さのパッチワーク。もう一つの鵺。その名は人間…

どろろ:第19話『天邪鬼の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。乱世無惨の日々から、流れ流れてツンデレ村…。土六アニメの萌え萌えヒロインみてーのが、チョロいムーブでかき回す!NO出血、NO人死!『こんなのどろろじゃない!』と叫んだお前! 心の底では、こういう平穏を待っていたんだろ…?— コバヤシ …

どろろ:第18話『無常岬の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。無常岬に因縁が集う。血に飢えた陸の鮫。黄金に明日を夢見る野盗。義の装置たらんとする貴種。鏃が空を裂き、埋火が爆裂する。欲望と血でギラギラと輝く黄金は、無慈悲な死を呼び込む。血で血を洗う宝島、果てに見えるは情か、無情か。百鬼丸…

どろろ:第17話『問答の巻 』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。父よ、問うなかれ生きる意味を。母よ、嘆くなかれ死地の最果てを。運命が引き裂いた二人の兄弟、百鬼丸と多宝丸。それぞれの故地で、血に濡れ、泥に塗れ問いかける己の在り処。あやかしの異形に歪みつつ、突きつけられる親子の情。子を育むた…

どろろ:第16話『しらぬいの巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。百鬼丸から離れ、彷徨うどろろに追いついたのは過去の因業だった。憧れの武士階級からはじき出され、泥に塗れつつ逆転を狙う野伏。人生をもう一度ひっくり返す種銭を求め、奇妙な旅は不知火の岬へ行き着く。家族のためなら、血肉も惜しくはね…

どろろ:第15話『地獄変の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。米詰め込んだ蔵の下には、地獄が眠ってる。泥から咲き誇る蓮のように、生存を約束する毒蛾菩薩。土地に縛られ、縁に呪われた鯖目が、贄に捧げた童子の涙は村殺しの油となり、全てを紅蓮に包む。己の生存が、誰かの屍の上にしか咲かないなら。…

どろろ:第14話『鯖目の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。未来を問う声に耳をふさぎ、鬼殺しに突き進む百鬼丸。燃える血潮が、どろろの背中に欲望の地図を描く。二人が流れ着いたのは、母子の亡霊が彷徨く夢の残骸と、死んだ魚の眼をした義人の家。飯を食わず死んでいく清貧の母と、全てを貪り肥え太…

どろろ:第13話『白面不動の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。父、母、弟。血縁の全てに呪われ、その身体を損して百鬼丸は母国を去った。心を閉ざす兄を前に、どろろはひょうげ、偽りの希望と争いを差し出す。嘘も方便と回る舌を、白面不動が見逃さぬ。親はなくとも子は育つ。つぶやいた心の奥で、消えな…

どろろ:第12話『ばんもんの巻・下』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。命は唯生きているが故に、生きることを望む。それすらも罪というのなあ、嬰児は高らか、鬼か。荒れ果てた末世の礎とするべく、我が子を贄に繁栄を得た醍醐の一族、その国。生存を渇望する百鬼丸のあがきが数多の幸福を乱す時、父も弟も母も、…

どろろ:第11話『ばんもんの巻・上』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。運命の糸に引き寄せられ、出会った幼子二人。高貴と流浪、弟と兄、宝と鬼。引き裂かれたものが惹かれ合い、捨てたはずの因果が巡る。血塗られた境界線の上で、あやふやな定義が踊る。天下のための鬼退治か、我欲に踊る子殺しか。綾の辻 巡る…

どろろ:第10話『多宝丸の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。流された蛭児、愛された嬰児。運命が二つに別った兄弟が、怪物殺しに再び出会う時、領国を無惨に染め上げる舞台の幕が上がる。その前段、弟・多宝丸の武辺、器量はまさに今義経。八艘飛びの身のこなし、邪悪を切り裂く一刀の冴え。弱者を自然…

どろろ:第9話『無残帳の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。彼岸の花は、血の色をしている。熱病にうなされたどろろが見る過去は、因業のグリザイユ。既存秩序に叛逆し、己の在り方を吠える獅子王も、奸智に長けた鼬に足元を救われた。己の糧と誇りを乳飲み子に与え続けた母は、乾ききって死んだ。その…

どろろ:第8話『さるの巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。護国の鬼神と畏れられ、白無垢の贄を捧げることで維持されてきた共同体。そこからはじき出された、獣相のアウトサイダー達は、失われた母の残り香で繋がる。南無八幡大菩薩、鬼神一切何するものぞ。秀衡卿も照覧あれ、今引かれ者どもが無明の…

どろろ:第7話『絡新婦の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。人を食わずに飯を食うへんてこなアヤカシと、飯を食わずに草を食う流れ者。過酷な石切り労働、追われぬ人買い。全てが奇妙な山あいの村で、どろろと百鬼丸は何に出会うのか。蜘蛛の怪物と優しい人買いは、どんな運命に飛び込んでいくのか。— …

どろろ:第6話『守小唄の巻・下』感想ツイートまとめ

どろろ をみる。この世は回る火の車。誰かの幸福が誰かの不幸の上にしか成り立たないなら、全ては徒花、屍に咲く彼岸の花。奪われたから奪い返し、また奪われる。血まみれの百鬼丸の産声は、死んだ女の名残であった。思い出も夢も灰燼に帰して、それでもなお…

どろろ:第5話『守小唄の巻・上』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。産声、吠え声、子守唄。手に入れたばかりの音は、無垢なる百鬼丸の脳には凶器。耳を塞ぎ世界を閉じても、歌だけは心に届く。だがそれは、辛い定めを一時忘れるための労働歌。傷ついた子供に過ぎぬ己の心を慰めるための、寂しく守り子の歌。奪…

どろろ:第4話『妖刀の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。男は肌で雨を聴く。蘇った感覚を楽しむように、人形の顔で涼やかに。男は流されるまま人を斬る。血を求める似蛭に吸い付かれ、魂の色は変わり果てた。雨。止まない雨。轟々と降りしきる篠突く雨の中で、盲い犬達の切り合いが始まる。驟雨の斬…

どろろ:第3話『寿海の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。灰色の記憶に、鮮明なる赤。流した血、救った命。天秤に乗るものじゃあない。失われたものを繋ぎ、苛まれ切り捨てられるものへ慈悲を。刃の記憶を次代に繋ぎ、苛烈なる運命反逆を。寿海。修羅界のサイバネ医師は果たして、何を為し得たのか。…

どろろ:第2話『万代の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。盲た世界、目明きの世界。見えるからの不自由、見えないからこその洞察が、欲界の渦の中で唸る。怪物鬼神も人の皮で覆えば、ヒトの形を手に入れる。その奥にある赤い炎は、怪生だけの存在証明か。水の向こうの街で、欲望が揺らぐ。— コバヤシ…

どろろ:第1話『醍醐の巻』感想ツイートまとめ

どろろ を見る。戦乱の中世。飢えと病が領民を苛む末世に、一人の男が道を踏み外した。己の赤子を悪魔の贄に栄達を手に入れても、民草は明日の糧も定かならぬ身。薄暗い闇の中から鬼神が手を伸ばす時、人にして人ならざる魔剣士・百鬼丸の刃が閃く。今、冥府…