イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

バッテリー

バッテリー:第11話『二人の春』感想

かくして時はめぐり、人生という物語は続く。アニメバッテリー、最終回です。原作通り試合の途中でアニメも終わり、巧が何を手に入れられたのかは、明確には描かれない終わりでした。瑞垣や門脇、戸村の変化と成長は明瞭に描けても、中心にいるバッテリーの…

バッテリー:第10話『その日を再び』感想

望むと望むまいと、雪のように時間が僕達の上に降り積もる早春の数え歌、雪解けて花綻ぶ第11話め。約束の時が迫る中、未だ真正面から向かい合えないバッテリーと、別の形で繋がった天才と凡才と、より大きな場所に漕ぎ出ようとする元キャプテン。それぞれ別…

バッテリー:第9話『バックホーム』感想

家路より遠く離れて己を鑑みれば、即ち童心遥かなりといった風情の青春譜。第9話の今週は雪解けの後の対決に向けて、揺れる心に収まる心、色々な関係性の風景を切り取るエピソードでした。俺達の天使・青波が接着剤になって無心で三角ベースをしたかと思えば…

バッテリー:第8話『終わりの秋』感想

青春の太陽は暮れてまた登る永遠の運動、秋風寂しい黄昏時のバッテリー第8話であります。瑞垣がバッテリーに入れた軋みは修復可能なレベルまで広がり、巧と豪は叩きつけられた敗北から立ち直れずにいた。未だ秘められた可能性を信じる三年生たちは巡り来る春…

バッテリー:第7話『対決の時』感想

研ぎ澄まされた残忍が思春期の心に癒えない傷を残すアニメ、今週は一球の波紋と試合と。巧の天才性に刺激された門脇が三年生らしい政治力を発揮し、立場が関係ない試合の場をつくり上げる中、巧と豪のバッテリーはどこまでもギクシャクと心を軋ませる。シニ…

バッテリー:第6話『強豪校への挑戦』感想

青春とは自意識をこねた泥の海、腰まで取られて一歩も動けなくても、それでも。白球追いかけてることが人格まで保証してくれない苦味満載野球アニメ、泥の中を進む第6話です。どうあっても相容れない展西が野球部を去り、それでも野球をしたい子供と大人がも…

バッテリー:第5話『密室の出来事』感想

13歳、ひとの一生でいちばん美しい年齢だとは誰にも言わせないアニメーション、今週は闇の中の闇、闇の中の光。尖った生き方をしてきた巧がついに社会と衝突し、その傷口が残忍に広がる中、少年たちはただ野球を信じるしかないというお話でした。どこまでも…

バッテリー:第4話『グラウンドに立つ』感想

名前も顔も未だにない怪物を飼いならすか食い殺されるかの真剣勝負、ボールと思春期のアニメ五話目です。巧は相変わらず己の負けん気を全てに叩きつけ、様々な人を苛立たせ気を使わせ、不和の種を巻いて人を動かす。巧という天才が存在するだけで世界が乱れ…

バッテリー:第3話『いさかい』感想

白球に自意識を込めた所で青春なて終わりゃしないアニメ、今週は部活の空気が最悪です。クソみたいな思春期を尖らせまくった結果、家でも部活でも片っ端から突き刺さりまくる主人公・巧。先生に刺さり先輩に刺さり、『中学校という新しい秩序への適応は失敗…

バッテリー:第2話『池のほとり』感想

高まった自意識とままならない状況が繊細ボーイを責め立てる青春のジレンマアニメ、今週は思春期の檻。親世代は身勝手に重たい荷物背負わせてくるし、弟はうぜーし可愛いし、女房候補は正論ばっか言って自分のこと甘やかしてくれないし、ツンツンしてるけど…

バッテリー:第1話『出会いの日』感想

オトメの夏の最終兵器、いま岡山新田から出陣ッ!! ッて感じで、2016夏クールを締めくくるボーイ・ミーツ・ボーイの傑作、今まさにスタートであります。『伊豆が海で女の子に運命の出会いを与えるなら、俺は山で男の子を邂逅させる……』と岡山先輩が言ったか…