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イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第12話感想

そうして月日が巡って、再び桜が咲く季節がやってくる。"死神"で始まった因縁が"死神"で収まる、役者を変えても巡りくる春、新たな光に目を向けての落語心中、万感の最終回でございます。師匠が死んで十七年、美ショタは繊細そうな青年落語家に、調子者の助…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第11話感想

あの世よいとこ一度はおいで、飯も色も噺も満載の、八代目八雲死出の旅路、未練解きの分かれ道、三途の川の行く先は、心安らか金色浄土、昭和元禄落語心中、最後の一つ前でございます。火炎地獄から救い出され『生きたい』という望みにたどり着いた八雲は、…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第10話感想

冬来たりなば春遠からじ、家族を望んだ男のもとに新しい命が訪れ、亡霊に取り憑かれていた男の元から花が散っていく、現し世はゆめゆめこそ真、親子の誠師弟の契は、眠るような死の床にぎりぎり間に会いましたとさ、な、落語心中十話でございます。八雲の代…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第9話感想

反魂香は荼毘の煙、未練を残して死にそびれ、寄席をまるごと道連れに、火炎地獄に真っ逆さま、落語心中九話でございます。与太郎を始め家族が整えてくれた席が官憲の乱入で潰れ、老いに苛まれつつ死に場所を探す八雲。与太郎との出会いの地である監獄で、慰…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第8話感想

三途から戻り過去を見て、それでも続く現世の縁、情は楔か女の腕か、絡めて離さぬ野暮天の縄、落語心中八話であります。迫りくる老いへの恐怖、業と苦労を詰め込んで身につけた落語が逃げていく絶望を前に、どうにも行末がわからない八雲。老いさらばえて生…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第7話感想

銀杏の敷布は黄金の夢か、寝ても覚めても定かならぬ、消えては浮かぶ浮世の苦楽、見えつ隠れつ時逆の、運命の地四国で明らかになるどんでん返し、落語心中七話でございます。三途から戻ってきた八雲師匠は『落語に満足してしまう恐怖』を小夏に漏らし、時を…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第6話感想

業が呼ぶのか情が誘うか、見えつ隠れつ芸の蝶々、死出の旅路に誘われて、戻り来たれば子は育ち、一幕開けてまた新しく始まり申す、落語心中二期、第6話であります。反魂香が呼び戻した亡者に誘われ、生死の境目に飛び込んだ八雲に背中を向け、"居残り佐平次"…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第5話

親子舞台は明暗の四辻、生死が入り交じる黒白の鯨幕、ドロの音に誘われて見事助六再び舞い降りて、さて三代目、師匠の躯を前に、進むか引くか。落語心中二期、第5話でございます。朗らかに真っ直ぐに、自分を横において他人を愛する助六の『我』のない落語と…

昭和元禄落語心中:第4話感想

人間の業を見つめ続ける人生高座、時代がまた飛びまして第4話です。産着に包まれていた信乃助もすっかり大きくなり、誰から受け継いだのかひどく人誑しの美少年に。そんな子供をかすがいに、助六と小夏が小さな幸せを大きく育てる中で、暗闇をじっと見つめて…

昭和元禄落語心中 助六再び編:第3話感想

真の上に嘘が被さり、隠れた嘘を嘘が覆う、浮きつ沈みつ浮世の誠、流れる先は生きるか死ぬか。落語心中二期、三話目でございます。真打ちの看板だけが重たくのしかかり、己を見つけられない優しい与太郎。情で女房となった小夏の涙にほだされて、滅多切りに…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第2話感想

行きつ戻りつ因業の輪、世代を超えて繰り返されるカルマの車輪、落語心中二期二話でございます。一話で助六の主人公力を確かめ、良い所をグッと出してきてさぁイイハナシだよ! とはならないのがこのアニメであり、今週はとことんダダスベリな与太郎メインで…

昭和元禄落語心中 -助六再び編-:第1話『助六再び編』感想

一年ぶりのご無沙汰でございました、話芸に絡む人の業、口先から盛れる魂の呻き、落語心中二期、ついに開幕であります。一年のブランクを経てもアニメとしての強みは錆びつかないどころか、小気味良いカットワーク、クローズアップで切り取るキャラクターの…

昭和元禄落語心中:第13話感想

かくして因果は巡り、死人との約束を背負って時は今に帰る。昭和元禄落語心中、ひとまず幕の最終話でございます。男と男と女の因果は、夫婦の心中という最悪の結末で幕を閉じ、取り残された菊比古と小夏は憎悪で繋がる不器用な義家族となる。助六に託された…

昭和元禄落語心中:第12話感想

女の涙は夢覚ましの酒、絡まる因果に足を取られ、どこにも行けずに真っ逆さま。落語心中、運命の第12話でございます。菊比古の"明烏"を前座に、旅館でかけられた助六再起の演目は"芝浜"。夢のなかで掴んだ大金に踊らされて過ちを犯した男が、家族と真っ当な…

昭和元禄落語心中:第11話感想

逃げても逃げても業と芸が追いかけてくるアニメーション、今回は阿波国桃花源。一度切れたはずの縁を手繰って助六の元まで辿り着いた菊比古は、助六を見限って家を出たみよ吉の代わりをするように献身的に身の回りを世話し、落語に戻るよう働きかける。無邪…

昭和元禄落語心中:第10話感想

業が命を刈り取って孤独を生む因果の物語、今週は七代目八雲の死と、八代目八雲の完成。『頼れる親父』の仮面をポロポロ剥がして業を見せてきた七代目が、迫り来る死を前にしてやり切った"子別れ"と、狭量な己に収まりきらないカルマを遂に告白した。死人が…

昭和元禄落語心中:第9話感想

言うならばまさに転換点、全てのバランスが崩れ天地がひっくり返る、情と涙の噺家殺油地獄。昭和元禄落語心中、第9話であります。助六の革新主義はついに七代目八雲のエゴと正面衝突を果たし、破門という最悪の結論に至る。赤線廃止に伴い居場所を失ったみよ…

昭和元禄落語心中:第8話感想

芸と女を秤にかけりゃ、芸が重たい業目方、今週も男と男と男と女が綾なす、昭和元禄愛憎絵巻でございます。地方巡業で菊比古がいない合間に、みよ吉がふと見せた弱さを受け止めた助六だったが、その現場に戻り居合わせた菊比古はみよ吉を冷たくあしらう。し…

昭和元禄落語心中:第8話感想

芸の魔力と女の魅力、綱引きしたらどっちが強い! てぇわけで、今週も始まりました落噺青春道中。前回自分の居場所を落語の中に見つけた菊比古は、ようやく落語を楽しめるようになり、本腰を入れてのめり込み始め、師匠の巡業の相方に選ばれるなど手応えを感…

昭和元禄落語心中:第6話感想

客と噺家の視線が絡み合う、主観と客観の蜘蛛の巣にまつわる物語、今回は菊比古の覚醒。前回弁天小僧を演じたことで掴んだ蜘蛛の糸を、するりするりと手繰り寄せて久々に長尺で板にかかった”品川心中”、長い迷妄をすっと抜けてようやく見つけた自分の落語………

昭和元禄落語心中:第5話感想

頑なな青年話芸者の精神は花開く時を待っているアニメ、今週は菊さんの弁天小僧。生来のフラを持たないことに悩んでいた菊比古が、みよ吉という女性に触れ、自分自身も弁天小僧を演じることで生まれついた艶に目覚め、客の目を惹きつける舞台をようやく達成…

昭和元禄落語心中:第4話感想

男が男に岡惚れて、落語に恋して地獄絵図、迷う心に絡むのは、妖しく香る徒女。昭和元禄落語心中、抑圧の戦争期をくぐり抜けて4話目でございます。生来のフラの無さに悩む菊比古が、破天荒ながら勢いを活かした話で飛翔する兄弟子・初太郎改め助六にコンプレ…

昭和元禄落語心中:第3話感想

時代に振り回され自意識にのしかかられながら、青年が自分を見つけていく言葉の迷い路、三話目は戦争の時代。戦中期という激しい時代を、あえて戦火から遠い場所に主人公を避難させた上で、落語と初太郎という二つの想い人から距離を取らせるアクセントとし…

昭和元禄落語心中:第2話感想

情と痛みを話芸に乗せて、お送りします高座の地獄ってわけで、時間が巻き戻っての長い過去編、その一。八代目八雲改め菊比古が如何にして落語と出会い、助六改め初太郎と出会い、兄弟を超えた愛情と青く燃える嫉妬の炎と出会ったのか。穏やかで緊張感のある…

昭和元禄落語心中:第1話『与太郎放浪篇』感想

ヤクザと昭和と落語が出会うとき、物語が始まる! っつーわけで、麗しき昭和を舞台にした噺家たちの人生目録、その出だしであります。艶とあだな感じ漂う色気のあるキャラデザイン、古いフィルムのような質感、高座の興奮を伝えてくる音響、緊張感とフェティ…