イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ストロベリーシェイクSweet 2

林家志弦一迅社。お久しぶりと思ったら最終巻な、百合漫画の二巻目。本屋で見かけた最初の感想は「分厚ッ」でした。季刊だし終わらせるタイミングだったしで、仕方ないね。その分読み応えも十分であり、ガブガブ読んだ。相変わらずというかなんと言うか、作品の骨になる部分と、ギャグ分のバランス取りが林家先生は巧いね。
んでこの漫画のテーマは何か、といえば多分、女の子同士でキャッキャウフフするっていうことなんでしょうが。他の林家作品でもいやおうなく混ざってくるネタですが、さすが本筋に据えられてるだけあって、胸焼けするぐらい濃い目です。一応最終巻なので、メイン二人の関係にも何とかケリがついて。前巻バリバリに引いた世良さん&相馬さんの話が音速で終わったりしてるのは、まぁご愛嬌。
ギャグ百合ギャグ百合ギャグギャグ百合、ぐらいの割合で進むこの漫画ですが、ちまちまと挟まれる芸能回モノの切れ味のよさがキモチイイ。とりあえず、らんちゃんの美人力のオン/オフ切り替えを、絵的な説得力満載で描けているのはやっぱ凄い。後樹理亜が仕事のときはキッチリする辺りとかも、非常に良い。キャラのツブを立てることに関しては、やっぱり凄い腕を持ってる漫画家です。
終わり方に関しては、まぁ少々ギクシャクしているけど美しければそれでいいんじゃないの、という感じで。いや、僕は甘い終わり方とても好きなので、大満足ですが。二巻分のムードを崩さず、巧く着地させてると思います。面白かったし、切れ味も鋭かった。満足であります。