イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

曇天の下

東京に行ってきました。病院でもTRPGでもなく、三井記念美術館の「京焼の名工−永楽保全・和全−」を見に行った構えです。茶道具はとにかく旧下命家が持っているので、朝すばやく祖母に付き従い、姉弟子の安藤先生とともにいってきたとさ。まだまだひよこどころか殻も抜け出ていないので、とにかく物に触れることにした所存。
まず感じたのは、とにかく使ってる。釜にはすごくいい黒錆がついてて風情があるし、茶渋の巻いた茶碗の風情は、やはりひなびた感じがある。そして何より茶杓のあめ色は、長年使い込まないと出てこない色だろうなぁ。やはり、ああいういい物を普通に使うあたり、三井の家は恐ろしい。保全はとにかく完璧で、絵のつけ、染め、なにより絵物のデッサンがすばらしい。が、その分抜きがなく見ていて疲れた。和全は抜きと遊びが感じられるので息がつけたが、保全の張り詰めた気の品格には一筋劣るか。
同時に三井所蔵の名物も見れたりしました。良かったのは
瀬戸飛薬大ベシミ写建水
瑠璃釉金彩若松文食籠
祥瑞写し松竹梅図筒茶碗
紫釉内銀天目
応挙写鶴亀絵平皿
高足止写銭亀香合
貫入塗手付たばこ盆
瓢箪風路釜 佐久間将監好
中興名物 瀬戸面取茶入 佐久間面取
ととや茶碗 銘かすみ
大名物 唐物肩衝茶入 銘遅桜
高麗水差
南蛮砂張建水
あたりっすね。併設されてた「茶陶の名工」のクオリティがすさまじかったです。時代も古いし。
ぐったりと二時間の鑑賞を終え、ご飯を食べて僕はお先に東京駅へ徒歩で帰りました。秋葉に出て、WFSと社長の未来を購入。帰ってきたら雨であり、ぬれながら歩きで帰りましたとさ。いろいろあったけど、眼福でありましたとさ。