かわぐちかいじ×藤井哲夫、講談社。気合の入ったビートルズマニアが、ガンガン世界を変えていくタイムスリップ漫画の八巻目。ベストアルバムを完成させ、ベストコンサートも見事完遂。想定してた頂上を、あっという間に超えてしまった。
コンサートに関しては、ファブフォーの凄さと言うかビートルズの凄さをそのままなぞった感じの描写。この漫画のハッタリは、根本的にビートルズの凄みなので、それは正しいやり方だと思う。タワーズのファブフォー評がなかなか素敵なものだったのが、個人的にはナイスだ。
山を超えたら下るもの、という感じで、コンサート後はクールダウン用のエピソードが続く。各々のキャラに相応しい、落ち着いたお話の風味はさすがかわぐちかいじという感じの説得力。コンタ先生の人間力が相変わらず太くて、安心して見てられる。
GSまで出ちゃったんで、ファブフォーがいい方向に改変しうる部分はだいたいやっちゃったのかなぁ。ビートルズ時代の一歩先だもんなぁ。ロンドン編が更に高い山の足がかりなのか、それとも転落の第一歩なのか。今後の展開が気になるところです。
