イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

AKB49 7

宮島礼志&元麻布ファクトリー、講談社。友情努力勝利の芸能スポ根漫画七巻目。第二部であるところのGEKOKU嬢編、序盤と言う感じの展開。ユニットの三人と言うよりも、研究生仲間の水野とか、レコード会社とか、マネジの残念イケメンとか、アイドルの周辺を掘り下げるエピソードを多めに持ってきたかな、と言う印象。
水野周りのエピソードは異常な温度で、「お前はスクールウォーズか」と言いたくなるド直球の熱血展開が心地よい。次の話で即返ってくるのはまぁ、ご愛嬌。おまけでキャラの弱い吉永にもテコが入るいい展開だったと思います。一番おいしい立場だったのは前田パイセンだった気もするが。強キャラオーラが上手く出せて、ライバル兼お助けキャラとして立ってる。
その後はレコード会社をめぐるエピが挟まる。この漫画は王道(故に火力のある)エピソードを高密度で使って、テンションの上げ下げを高速で行うテンポの良さが強さだったと思います。GEKOKU嬢編になってから、個別のエピソードを細かくやって丁寧に状況を描写する代わりに、このテンポの良さがやや犠牲になってる感があるかも。
世界観(と連載の枠組み)が横に伸びた結果、新キャラ増えて立ち上がりの時期だから感じるモッタリ感なのかもしれませんが。その上でマネジのキャラは好みの造形なので、ここで撒いた種がどういう芽吹き方をするか、注目たいと思います。あ、巻末書き下ろしは実が男として超えてはいけない一線を思いっきりジャンプしてて、大変面白かったです。彼もう普通の生活できないよね。