イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

銀の匙 3

荒川弘小学館。鉄砲も異能力も出てこない、地道な熱血酪農漫画の三巻目。牛先生のオリジンたる北海道を舞台に、青春を動物を食い物にする行為に費やすガイやレディたちのお話であります。連載が軌道に乗ったのか、はたまた予定通りか、八軒兄が登場して話に深みが出てきた感じ。八軒の家族関係の鬱屈というのは、酪農絡みのあれこれと同じくらいかそれ以上に、重要なネタだと思います。
んでその兄貴は親父に比べて、八軒に理解のあるナイスガイっぽくて。レギュラーになってくれると、いい空気抜き担当になってくれるんじゃないでしょうか。基本超真面目な漫画なんで、こーいうお気楽ガイがいてくれると非常に漫画が安定すると思います。気楽なだけじゃなくて、家族ネタの入り口にもなってくれるし、八軒の守護者にもなってくれてるし。
酪農の方は夏休みバイト編が一段落し、豚丼問題がある意味解決。一番重要なところは次回に引き継ぎですが。豚丼のエピソードは、荒川先生が一番ガチってるところであると感じていて、割いている分量からも本気を感じられます。迷う青春男児、成長する青年八軒は一体いかなる選択をするのか。非常に正統派の青春漫画として、気になる展開だと思います。