イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

AKB49 09

宮島礼吏×元麻布ファクトリー、講談社。アイドルスポ根マンガの九巻目。今までAKBの「内側」に敵を作ってきたこの漫画ですが、ついに「外側」に敵が。友情なし、努力なし、勝利だけは金でもぎ取るド外道アイドル、その名も&JEWELと書いてエンジェル。GJといい、この漫画のユニットの名前はぶっちゃけダサい。その分かりやすさがシックリくるのでイナフなのですが。
今回は延々GJが踏まれる展開であり、上げ調子なのは土方編最終回の現場ライブくらいでしょうか。ぶっちゃけ色々無茶のある修行編だったけども、クリスマスツリー点灯の叙情性の高さで全部許す。こっちが非常に綺麗に収まった分、踏まれる展開のストレスが尋常では無い。早く失せねーかなこのアマ、と思わずつぶやくレベル。
この漫画解りやすい悪人をほぼ出さず、汗と涙と友情だけで八巻持たせる、今時珍しい少年漫画なわけですが、その背骨たる「ひたむきさ」「真剣さ」「優しさ」が欠片もないキャラクターが出てくると、こんなに腹立たしいとは思わなかった。&JEWELの真ん中たるMAYAさんがどれだけゴミクズ以下なのかを懇切丁寧に詰んでくれているため、かかるストレスも倍増です。
「ど根性でマブダチと力を合わせて大勝利」という世界律に真っ向背中を向けているキャラなので、ベコベコにされる未来が待っていると信じておりますし、75話の壮行会(ていうか前田さんのハッパ)で反撃の流れにはのったと思う。情熱と冷静を相持つクールな天才、という前田さんのキャラ立ては、本当にいい位置に引っ張りあげたなぁ、と今回の啖呵を見ていて思った。GJが前田さんの後押しに答えてくれると信じて、次回を待ちたいと思います。