イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

苺ましまろ 7

ばらスィーアスキー・メディアワークス。四年ぶりとかに出た、萌えギャグ漫画の金字塔七巻目。ずーっと足踏みしている間に、萌えギャグってジャンルは大規模化し、多様化し、先鋭化しました。そんな時代の流れに取り残されたこの漫画、懐かしさ補正だけのポンコツに成り下がって……ないじゃん!! というのが読了しての感想。やっぱ先駆者だけはある、パワフルな漫画だった。
やってることは今までと変わらず、萌えキャラによる漫才と、幼女漫才師による萌え漫画のラッシュなわけですが。この、萌えと現代漫才両方の制度が一切劣化していない。この四年間山ほど出たギャグテイストの萌え漫画(無論僕はその全部を知っているわけではないですけど)で、苺ましまろくらい現代漫才のテイストを生かしてる漫画はやっぱ出てない。生かし過ぎて、まんまコントな場面が今回多かったくらい。判りやすいのはEpisode61。
その上で、やっぱりばらスィー先生の描く女の子は可愛い。今回、漫才師寄りの六年組と萌え寄りの五年にくっきり別れて感じがするけど。美羽の暴走に時にはノリ時にはツッコミ、変幻自在に天才松岡の魅力を引き出すちーちゃんの才気が、今回奮発してたような気がする。ボケの松岡ツッコミの伊藤という要素は、今回初めてはっきりと表に出てきた部分のような気がして、置いてけぼりどころか変化してんじゃん四年ぶりの単行本、とか思った。次の巻は早いうちに読めるといいなぁ。