イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

あまんちゅ! 6

天野こずえマッグガーデン。伊豆で青春と海にダイブする漫画も、気づけば六巻目。季節も秋になり、制服も冬服に変わりました。表紙のてこボディの、布と体が織りなす曲線描写がカルマ濃すぎて天野先生相変わらず病気だな、有難いなと思わざるを得ません。本編でもP88の太ももとか、P172の腰とか、マジ病気レベルの「こう、くっとした感じ」へのマニアックさが見えて素晴らしい。ホント天野先生は女体大好き系人妻だな。森先生とか荒川先生とか考えると、あんま珍しい派閥ではないのかもしれない。
本編は、今まで一人称を担当することの少なかったぴかりがメインカメラになる回が多く、神秘的故に何考えているのか分かり難かった彼女の内面が、かなりクリアに見えてくる巻でした。へー生おっぱい見られるの恥ずかしいんだー、とか意外に思ったが、普通に考えれば当たり前だ。こころちゃんとの交流も、単純なイイハナシに終わらせない天野節が効いてて、見応えがあった。
内面が描かれることであの無防備な攻め気質も少しは薄れるかなー、とか考えたが、ナチュラルにてこの事を延々綺麗だ素敵だ可愛い可愛い言いはじめて、ああこの子根っからなんだ、と納得した。マジありがとうございます天野先生! おまけにわんこ呼ばわりした上で手綱はきっちり握りきっていて、やっぱりこの子天然強キャラでガン攻めだな! と大喜び。ごっつぁんでした。
恋愛といえば、お姉ちゃん先輩が素敵なボーイとデートで赤面するような可愛げを見せており、あざといなぁ素晴らしいと思った。この漫画、強さと弱さ、そして弱さに裏打ちされた強さと、強さと背中合わせの弱さの描写が巧くて、強弱の両極を行ったり来たりさせつつ、なにか大事なものに気づく、という表現が非常に的確で、そこに常から半歩ずれた怖さと魅力が加わったピーターパンの話は、中々完成度高い話だったなぁと思ったりした。今回も、素晴らしい漫画であったよ。