イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ボールルームへようこそ 5

竹内友、講談社。社交ダンス青春絵巻の五巻目。天平杯という大きな山を越えて、高校に進学したり新キャラが出てきたり第二章開始、という感じの内容。花岡さんは憧れの相手兼ライバル(17話のほんわかした空気からライバル宣言で引き締まる流れは、マジカッコいい)。なので、パートナーにはなれないわけで、タタラの相方問題は結構面倒。まこちゃんは前回ガジュさんにあげちゃったし。でもそこにすぐ触るわけではなく、実は試合まともにしてない仙石さんとその相方の紹介から開始。
この漫画、「驚き方」が巧いのと主人公の特殊性を「踊ってる人の視点に憑依できる」ことにしたので、競技ダンスという馴染みの薄いジャンルを、素人に上手く飲み込ませるハッタリが巧いんだよなぁ。仙石さんのダンスも、仙石さんの凄さを見せるだけではなく、主人公が今度ステップアップするための布石になってるし。ここいら辺の取り回し、かなりこなれてきた印象。
同時に最大の武器である勢いと魅力のあるキャラも全開で、特にガジュさんは水を得た魚のように暴れまわってました。実際年の近い賑やかしが側にいないと、いまいち学園パートに華がないからな、ナイス判断です。あとマコちゃんは出番少なかったけど、よりにもよってクッソダサい給食配膳服でシーン作る辺り、作者はマコちゃんにフェティッシュ詰め込みすぎだと思います。牛久さんが痩せてたり、連載が安定したんで場を整えにかかった感じがありますね。
んで、新キャラのちーちゃんを掘り下げていって、コンビ結成の布石を打っていくと。ちーちゃん、センゴクさん狙いだとばかり思っていたら、まさかの千鶴さんファンという……競技やってたら、同性の方に憧れるのはそんなに違和感ないか。高校生の方のちーちゃんは多々良の相方候補という、重要な立場のキャラ。なので、次回じっくり描写を深めていく感じですね。ふむー、楽しみだ。