イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 14/07/26

 

・ ろこどる
なにゃこの出すあま~い匂いに引き寄せられて、旧式の変態と新型の変態が荒ぶる話だった。
ゆかり先輩が既に自身の変態性を一切隠さなくなっている上に、奈々子の危機意識がないので、バックリ行かれるのも時間の問題だと思う。
マネジも重篤だし……なにゃこの貞操を守れるのは、魚心くんだけだな!

さておき、マネジがついて市民認知度も上がり、何より奈々子にアイドルとしての自覚、自信、楽しさが生まれてきている。
女性愛者の変態どもが高ぶる中でも、職業モノとしてやるべきことはしっかりやってて、そういう意味でも安定度の高いアニメ。
やっぱプレイしている競技なり仕事なりを好きになる描写は、挟みこむと分厚さがグッと増すなぁ。

新キャラのマネジは仕事はしっかりやるものの中身は残念というか犯罪というあたり、ゆかり先輩と同系列のイキモノ。
生粋のドルヲタなのか、はたまたたまたま好きになった女の子がアイドルやってただけなのか、そこら辺は今後判るんだろうか。
案外ドル方面もしっかりやっているアニメなので、そっち方向の掘り下げにも期待してしまう、そんな回でした。

 

・ 残響のテロル
柴崎さんが捜査の本道に入って、高レベルの<神話知識>を駆使してナゾナゾを速攻解いた回でした。
相変わらず淡々と進むが、スピンクスと警察一同の距離はグッと近づいた感じがある。
……やっぱ柴崎さん主人公なんじゃねーかな、このアニメ。

その裏っ側で、ヒロインちゃんは地道に追い詰められ、窓からそっとエスケイプしてた。
コバヤシ、Cだーいすき。
色彩(というかライティング)が陰鬱とした印象を強めているので、ああいう地味なプレッシャー描写が刺さるアニメやね。
こっちも内圧が極限に達すれば、爆発して何かが起こる……と思いたい。
割り合いドラマ的というか、プロットよりもキャラクター優先で進む話なので、地道なタメを見逃さないのが大事かなと。

死者の起きないクリーンなテロ、わざわざ見つけてもらうための謎々。
不自然なところが強調されている主人公たちのテロリズムですが、そこら辺の事情は結構引っ張りそうだ。
今回強調されてた白髪さんも生き残っていて話に絡みそうですし、さらなる加速を期待します。

 

・ Free!
鮫柄高校の水泳部事情ということで、宗介くんのココロにクローズアップした回でした。
一期で面倒くささを炸裂させてた凛ちゃんさんですが、周囲を巻き込んだやんちゃの果てに責任感を手に入れ、しっかりと部長の仕事をしていた。
社会的立場によって手に入れたものが、個人的な関係を健全に前進させるというのは、なかなかスマートなまとめ方だったと思います。

宗介くんもFree! の子らしい面倒くさいこじらせ方をしてたわけですが、思いのほか早く内心を吐露し、凛ちゃんもしっかりと受け止め、熱い勝負でコンプレックスを昇華。
小学生で既に倦怠期という宗凛の煮込まれ方に驚愕したが、体を動かせば分かりあえてしまう筋肉バカどもで良かった良かった。
"オリンピックレベルの競技"という凛の目標と、現在展開されているヌルいキャフフのギャップを、ちゃんと作中で指摘してロジックを整備し直すあたり、やっぱ良く出来たアニメですね。
「このまま走りきってくれるさ!」という信頼感がないから、その安定が安心に変わりはしないんですけどね。

強豪として様々な人達が活動に関わる鮫柄の描写が二期では増え、四人でチャパチャパやってる岩鳶と対比されることも多くなりました。
物語の推進要素を一期で使い切っちゃってるのも大きいんでしょうが、なまじっか凛ちゃん部長体制の鮫柄が健全に前進してる分、「ダイジョーブなの?」といろいろ心配になります。
一期最終話のあの手前勝手なエゴイズムの中にもやはり、キラキラと光るモノはあり、それを掴んだからこそ二期の綺麗な凛ちゃんがいるわけですが、んじゃあ同じ水で泳いだ岩鳶の三人はなんか掴んだの?というね。
端っこで見てるだけな立場に追い込まれた怜ちゃんが、現状一番何かを掴んでいるようにみえるというのは、なかなかの皮肉だと思います。
そこら辺は、今後見せてくれるのでしょうか。
来週渚回みたいだし。

 

・ プリパラ
ファンとの交流、アイドルの歌が何を支え何に支えられているかをテーマに、校長・妹・A子とサブキャラにフォーカスした回でした。
いやブッチギリにキチガイだったけどさ……なんだよ100m以内に入れないって……25CPくらい稼いでんのか。
ぶっ飛んだネタの後ろで、しっかりテーマを立てて回収するスタイルはプリリズの遺伝子、というか正統派の女児アニを感じますね。

今回メインゲストだったA子ちゃんは、らぁらがアイドルとして何が出来るか、何をしたいかを引っ張りだす大事な役。
なのだが、重度のらぁら依存すぎてヤバかった。
ろこどるといい、年下アイドルにズッパマリするお姉さん流行ってるんですかね……好みだから全然オッケーですけどね。
部活仲間にもらぁらキチなのがバレていて、ライブ始まるなりスマホ見せてくれてる所良かったですね。

もう一人のゲスト、校長のプリパラ狩り妖怪っぷりは、高乃麗さんの怪演もあって印象的でした。
すさまじい粘着っぷりでらぁらのアイドル道を阻んでいますが、障害あってこその努力でもあるので、いい仕事をしていると思います。
なぜプリパラ狩り、友達潰しに執着してるかとかは、そのうち描かれるでしょう……今回も、飯食いながら『トモダチはステキ』とかいう本読んでたしな……。

他にも妹がよく出来ているとか、別の女がまとわりついても動じず自分の仕事をし続ける委員長とか、今回は脇キャラの捌き方がうまかったですね。
規律お化けという委員長の印象を、正体バレ以降綺麗にひっくり返していて、今回の面従腹背っぷりも「お、話せるじゃん。あとらぁらに甘いじゃん。また小学生女子に依存するお姉さんじゃん。ご褒美じゃん」となるナイスなシーン。
やっぱこの世界の中学生をズブズブにするあま~い汁とかが、らぁらの汗腺から出てるんだろうなぁ……A子ちゃんのズブズブっぷりとか依存症だったもんどう見ても。

賑やかにサブキャラクターが大暴れしても、「らぁらが何かを見つける」という根幹がしっかりしているので、お話としてまとまりがあるのが、プリパラがタダのカオスアニメではない所です。
『友達との約束を破ってしまう』という身近な禁忌をアイドルと結びつけて描写することで、テーマをキャラクターに接近させていくのは流石ふでやすベテランの技量。
"大人で綺麗でステキな私"であるプリパラのらぁらと、"いい子でドジでフツーな私"である現実のらぁらが上手く相補的な関係にあって、アイドルとしての成長が児童としての成長にもつながってるのは、見てて綺麗な構図だ。

基本的な構造の堅牢さ、キャラいじりの巧さ、ネタの振り回し方など、このアニメの基本的な強さがよく見えた回だったと思います。
次回はそふぃーにフォーカスした話になるようなので、安定した基盤の先にある発展性がかいま見えるんでしょうか。
またキチりそうだけどね……なんだよワニってマジ……。
楽しいし楽しみですね、プリパラは。