イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 14/12/3

Fate/UBW:第8話『冬の日、心の所在』
伝奇バトルはお寺で散々やったし、さーギャルゲーギャルゲー!! とばかりにいろんな女の子とキャフフしてたら、嫉妬したワカメが結界発動させて、伝奇バトルに戻る回。
まぁこれFateだからね、学園パートとか息抜き程度ですよエエ。

とは言うものの、キャフフパートもしっかりやってくれるのが良いところ。
一番チカラ入ってたのは、士郎のロボット人間描写だった気がするがな!
アチャ男に夢中な士郎にぷんすかするセバ子とか、士郎くんの罪悪感ロボっぷりにビビる凛ちゃんさんとか、ヒロインポイント・レースは激化。
UBWはホンマ、ヒロイン皆可愛らしくてええわ。


そして、サーヴァント最初の脱落者はライダーでした。
彼女の活躍は映画版待ちってことで。
あの人、宝具も使わず、真名も明かさず退場すんだな、UBWだと。
初見の人はどう思ったのか、少し気になりますね。

結界内部の描写はソフトになってましたが、ライダーさんの死に様はド派手になってた。
キャスターのマスター……一体どんな手練なんだ……。
自分はDEEN版の真柴と幕之内の間の子みたいな葛木先生も好きなので、UBWが蛇をどう料理するかは楽しみだなぁ。


・ 神撃のバハムート:第8話『Anatae, Part 3: Beyond the Storm』
王都決戦が終わって一休み、と思いきや、王様に悪魔の囁きが通ったり、アザゼルさんがボーボー燃えて真の黒幕が出てきたり、アーミラの母親を追いかけるクエストが勃発したり、王都がまた襲撃されたり。
このアニメらしいイベント大発生で、正に嵐の前の静けさな回でした。
騎士称号を回復して、一見クエストを完遂しきったようにみえるカイザルにもまた出番があるんだろうなぁ。
大立ち回りの後にちゃんと報酬を出して、視聴者に満足感を与えてくれる展開はほんと良いですね。

今回は最近影の薄かったアーミラ中心で話が進んで、こう言うバランス取りも巧いなと関心。
積極的に失言して、話に巻き込まれていくファバロの練達のプレイングにも感心する。
キャラ崩さず、シナリオに用意された状況に飛び込んでいく立ち回りは何回見てもいい。
リタのローテンションなツッコミも冴えていたし、主役チームは相変わらずいきいきしている。

同時に、今回明かされた設定で人間臭い主役チームが、神と悪魔の永遠バトルに挟み込まれた駒でもあるというのが見えてきた。
おヒゲのおじさんもなんか隠してそうだしなぁ……カイザルの親父さんの同僚ですよね、あの人。
王様もロクデモナイことになりそうだし、魔の谷とやらに辿り着く前に、また一悶着ありそうだ。


一方ゴッドサイドは王様を蔑ろにし、その隙間に悪魔が忍び寄るのであった。
ジャンヌさんの超人的活躍を妬む王様の、あまりに人間的な姿が哀れなのが良かった。
玄田さんはいい演技するなぁやっぱ。

綺麗に中ボスの仕事をやり切ってボーボー燃えたアザゼルさん、それを操っていたベルゼビュートさん、そしてV系ボーカルみたいな外見したルシフェルさん。
悪魔側の勢力もややこしいのに、天使側も腹に一物持ってそうなガブリエルが顔を見せ、ちと混乱。
しかし安心して見れるのは、今まで沢山材料を詰め込んでかつ、過不足無く調理しきってきたスタッフへの信頼感ですね。

様々な陰謀が渦巻き、人間がバラバラになって嵐の到来を告げた今回。
こっからどう転がっていくのか、まだまだ興味の熱を引かせてくれないアニメであります。
取り敢えずベルゼビュートさんのお手並み拝見かな、次回は。

 

・天体のメソッド:第9話『さよならの意味』
作中ですら「拗らせてる」言われる汐音が一人で抱え込もうとして、大量の乃々香液を注ぎ込まれて決壊する話。
同時に可愛い可愛いノエルちゃんが弱る回でもあった。
許されざるよホント。

さておき、ノエルには幼い頃から恩を受けていた汐音、「自分一人が我慢してニッコリに為らなければ、ノエルの消滅もない!」というメソッドでツンツン継続を決意。
話を聞かない記号であるヘッドフォンをかぶり直し、一度決壊したダムにツンの水を貯め始めます。
乃々香との痴話喧嘩の時、まっさきにヘッドフォンを奪われたのは解りやすくてよかった。

しかしツンツンな態度は一度壊してしまった障壁ですし、そもそも汐音さん乃々香大好きオーラ隠し通せるほど器用な子でもないですし、周りの子らは自分のクエストを解消して他人を見つめる余裕もあるしで、脆い防壁を何とか維持している状態。
そら飼い主が自分を探していたら、ソッコー尻尾振りますわ。
「あのこのツンは演技なんじゃなかろうか」という結論にたどり着くのに、例えば柚季の問い詰めだとか、例えば学園祭のチケットだとか、過去と他人をフル活用しているのがとても良いです。

無理に無理を重ねても、それがたとえ愚かで無効な手段だったとしても、そこにしがみついて無様な演技を続ける汐音が、僕はとても好きです。
彼女の無様な足掻きは、たとえロジックがそれを否定しても、今の汐音には盤上この一手であります。
それがノエルの存在に結びついているというピュアネスも引っ括めて、彼女の重たさ拗らせ方面倒くささは、凄く愛おしい。


継ぎ接ぎだらけの汐音のツン防衛戦でクライマックスまで引っ張るのは無理でして、そこで持ちだされるのがノエルの消滅。
いや、許されざるよホント。
僕の個人的心情はさておくとして、お汁粉とあんまんをたっぷり食べさせ、プラネタリウムを見せ、叙情性の塊のようなシチュエーションをラッシュすることで、キッチリ滑走路を弾く展開でありました。
五枚目のチケットを回収するのが、円盤消滅の約束をしたのと同じロケーションってのが、最高にエモくて最悪に性格悪い(褒め言葉

ノエルの不調が円盤から離れ、学園祭に言ったのが原因なのか。
それともバラバラだった五人の気持ちが繋がり、ニッコリになったことが理由なのかは、まだ判りません。
既に自分の役目を終えていることは察していて、不調を覚悟で最後の舞台を見に行ったってことなのかなぁ。
ホンマ天使やであの子……。

色々物分かりのいいことを書いてきた僕ですが、今回深い深度で炸裂したノエル可愛いボムを、そしてずっと元気に走り回ってきたノエルの辛そうな様子を見てしまうと、やっぱ消えるとかねーわと言わざるをえない。
お話の要求するところとしては、ノエルのおかげで五人は再び出会い、分かり合い、幼年期に健全にサヨナラを言って前を向いて歩き出すという形なのは、この演出の丁寧な亜に目を見ていれば、ようよう分かる。
分かるが、やっぱこう……ノエルの可愛い描写が巧すぎるのも考えものだよな!!
あの子が飯食うシーンすべて可愛いのは、新手の奇跡。
そらダイレクトにパス貰ってる柚季が真っ先にかけ出すわ。

時に正解を無邪気に見つける子供として、時に空の上から見守る大人として、五人の拗れた関係を優しく修復してきたノエルが、ついに崩れた回でした。
安定性を崩すことで物語が展開するのであれば、作品の心臓を支えてきたパーツが不安定になることで、クライマックスがやってくるのは道理です。
それは分かるので、ノエルちゃんが苦しそうな時間は早めに終わらせて、素晴らしいクライマックスに突入していただけると、僕個人としては助かります。
天体のメソッド最終盤、とても楽しみです。