イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 15/06/20

・プリパラ:第50話『パルプスの少女ふわり』
一話サブキャラの話を挟んでさー新キャラの販促だ!! という、女児アニの情け容赦のない速度で進むプリパラ。
次なる刺客はスイスのど田舎からやって来た世間知らずなプリンセス……っていうかぶっちぎり野生児、緑風ふわり。
名作劇場ネタ多めでお送りする、キャラ紹介エピソードでした。
ホント、森脇監督は山羊好きだなぁ……。

外見的にはオーソドックスなお姫様系といいますか、アイカツ! のまりあちゃんを彷彿とさせるチロリアンゆるふわ系なふわり。
しかし中身の方はライダーで言えばアマゾン、サッカー選手で言えば岡野レベルの野人であり、あまりのサヴェッジぶりに俺もタジタジ。
もうちょっと人語喋るキャラだと思ってたが、どう見ても動物とのほうが話し通じてるってのは、野生強まりすぎだろ。


相方になる王子様がまだ出てこないので、コンビ打ちの全容は未だ見えませんが、とりあえずプリパラ世界の住人として必要十分な狂気を備えていました。
とりあえず埋もれるってことはねぇな、この濃い味付けだと。
そふぃの時といい、イノセンスさを象徴する絵面が釈尊涅槃図っていうのはどうなのかな……。
そして『教養のない女性を、顔の見えない後援者がプリンセスに仕立て上げる』つー要素は、『アルプスの少女ハイジ』っていうより『あしながおじさん』っぽいんだよな。
でも黒板チョークネタは『赤毛のアン』だしなぁ……名作劇場ハイブリット種かなぁ。

お話の方はあくまでジャブと言いますか、ふわりの強烈なキャラで押し込んでいたら24分立っちゃってた話。
ニューカマーへの不安をワンパンチで黙らせる強力なキャラ付けは、やっぱこのアニメの強みだと思います。
らぁらが久々に年上キラーっぷりを発揮して今後の展開の土台を作っていたり、そふぃさんのクラゲドレスが正装にランクアップしてたり、プールで釣れたりあっち向いてホイしたりするリナちゃんの好き勝手絶頂加減が極まってたり、細かいクスグリも効いてたけどね。

アロマゲドンがあっという間に背景に追いやられてる辺り、生き馬の目を抜く女児アニの厳しさを感じますが、今回みたいにちまちまでもでてくれると嬉しい。
とりあえずしばらくは、王子とプリンセスを軸に回っていく感じですかね。
声が斎賀って次点で王子は勝っているので、早く個人回がみたいですのう。

 

シドニアの騎士 第九惑星戦役:第11話『邂逅』
『須崎VS須崎!! どっちが勝ってもホシジロー!!!!(WOW!)』と、思わず木曜洋画劇場調に叫んでしまう感じの、至るところで死闘が繰り広げられるシドニア二期クライマックス。
これまで数VS数の戦争を続けてきたこのアニメですが、先行偵察という状況を生かし、肉弾戦を交えた一対一やら、圧倒的ピンチな数VS一やら、これまでとテイストを変えた戦闘が繰り広げられました。
新鮮味と緊張感があって、非常にグッド。

テイストを変えたというか強化していたのは、ガウナの非人間性を活かしたホラーっぽい演出。
紅天蛾の星白ポーザーっぷりや不死身加減、暗闇から奇襲してくるショックなど、いい感じに怖くて気持ち悪かったです。
同じ星白から生まれた存在を徹底的に非人間的に描くことで、核を潰すことをためらうつむぎの人間性も強調されるしね。

イザナ&隊長の大脱出も、隊長が要所要所でフラグ立てまくるので『死ぬの!? 死なないの!?』とドキドキしながら見れました。
いやー、自爆装置用意した時は絶対死ぬと思ったんだけど、今週は生き延びたね。
今週は、ね。


『ピンチが強まれば強まるほど、それを打破するカタルシスも強まる』というわけで、今週の長道くんは二回も騎兵隊ムーブするわ、ロングレンジと至近距離戦を組み合わせた無双を披露するわ、見事な主人公っぷりでした。
頭レーザーや腹カノン、エナナイフなどなど、せっかく新型に盛り込まれたギミックをフルに使った戦闘シーンは、とてもハラハラ出来て良かった。
一瞬の接触で沢山命が散る無情な戦争描写も良いですが、敵の爪が目の前に迫る距離の戦闘はどこか個人的な匂いがして、今回の状況にはよくマッチしていたと思います。

こんだけ無敵だと緊張感が抜けていくもんですが、紅天蛾を徹底的に強く、そして気持ち悪く描写することで、上手くピンチを継続させていました。
不意打ちに人間偽装、内部侵入にエナ窃盗と、よくもまぁ生理的嫌悪を催す要因だけで敵役組み上げるねって感じ。
星白の後継者であるつむぎが人間味を獲得し、初代星白が綺麗な思い出に昇格したこのタイミングだからこそ、それを汚されるとすげーイラッと来るわけで。
紅天蛾はラスボスとして、必要十分以上のキャラを持たせていると思います。

溜め込んだラブコメ粒子を殺伐粒子に変換し放出するような、息苦しい激戦が続いております。
ホラーや無双、泥臭い接近戦など、様々なテイストをアクションシーンに盛り込むことで、上がりっぱなしのテンションを上手く制御してくれているのが、見ていて飽きずに有り難い。
『エナ白と長道が対面』という非常に盛り上がるところで終わっていて、次回へのヒキも万全です。
シドニア二期クライマックス、盛り上がってますな。