イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 15/07/12

デュラララ!!×2転:第14話『邯鄲の夢』
サイコVSサイコ! 池袋キチガイ女頂上決定戦!! というわけで、誠二君を取り巻くこえー女達がハサミとシャベルで殺し合う回。
オープニングエピソードを担当しただけあって、矢霧姉弟と張間さんはキャラ立ってるなぁ……。
乱歩奇譚には負けてらんねぇ!! とばかりに、24分狂った台詞しか出てこなくてとっても面白かったです。
ナチュラルキ印の奮戦を見てると、頑張って狂った帝人くんの凡人力が際立つのも、なんか興味深いね。

お話としてはいつもの様に、ユカイな面々のドタバタ日常(刃物もあるよ!)をざっくり見せつつ、いつか大きな流れで活きるだろうネタを埋めていく展開。
ぶっちゃけ準備期間なので大きい話がなくイマイチ盛り上がりに欠けるターンなんだけど、今回はとにかく女達のキチっぷりが切れ味鋭く、とても面白かった。
張間さんの台詞を借りて現在の話の流れをわかりやすく整理し、とっ散らかりやすいストーリーラインを再確認させてたのも、準備期間としてできるベストな動きだったと思う。
張間さんの戦闘力をキチスカウターで確認し、姉さんが認めなおす流れが異形の交流を活写していて、ナイスなシーンでした。
フレディVSジェイソン』みたいですね、キチガイを認めるキチガイ

まぁ一番のキチは、姉と恋人が殺し合ってる現場にちゃんと駆けつけ、動揺なく場を収めた上に、近親姦は回避してる誠二くんだと思うけどさ。
キチガイ三巨頭が一堂に会する、圧力の高い話でした。
本筋が動き始める気配がまだしないけど、どっから崩していくのかなぁ。

 

・Go!プリンセスプリキュア:第23話『ず~っと一緒!私たち4人でプリンセスプリキュア!』
まだまだ新戦士のターンは続く!! というわけで、トワさんのポンコツっぷりを浮き彫りにし、サバイバーズ・ギルトを晴らす回。
ついでに権力者と仲良くなったので、学生としての安定した生活をゲットだよ!!
当然のようにサイフ役を担当するみなみさんといい、ぶっといパイプを持つことの意味を教えてくれるアニメだな。

というわけで、ベビーターン戦士が一回はやんなきゃいけない、石を積んで救いを求める回でした。
洗脳状態だったし大きな破壊はしてないし、良く考えるとそこまで気に病むことないと思うが、もともとノーブルなお生まれなのでいろいろ背負い込んじゃうんだろうな。
あとアニキ失踪し国も無くなってるからね……ヘヴィだなオイ。

そんなトワ子の疲れた心に、博愛たぬきと学園長が忍び寄る。
はるかが友人として身近に助け、学園長が大人として助言と援助を差し伸べる二頭立て体制は、キャラに出来ることを上手く分割してて好き。
序盤はみなみさんに支えてもらうばかりだったはるかが、誰かに肩を貸す立場になれたってのは感慨深いですな。

ブッチギリ世間知らずなポンコツ描写で笑いを取りつつ、空腹をキーワードにして自分を責める限界に繋げていく流れも、なかなかスムーズでした。
『観念で自分を責め立てていても、事態は良い方向には転がっていかない』というテーマを、嘆いていてもお腹は鳴る可笑しみと情けなさに集約したのは、ペーソスがあって好きな見せ方。
それにしたってすげぇポンコツだったがな……なんだよメイドって。
実は今回、解決したのは自責の念だけであり、ポンコツ要素に関しては次回以降に持ち越しなのかな。
ルームメイトのきららちゃんの胃が心配です……イケイケっぽいのに実質サポ専だなぁ、あのJCモデル。

今回地味に良かったのは、ゆいちゃんの出番が幾つかあったこと。
何しろタイトルが『私たち4人で』なので一般人消滅の危機かな……とか思ってたんですが、ちゃんとトワ連れまわし大会には参加してたし、戦闘できないなりに世界に存在してました。
学園長にしても、プリキュア周りだけで世界が完結していくと凄い閉塞感が出てくるので、ゆいちゃんには今後も頑張って欲しい所です。

そんなわけで、宿命の戦士が穏やかな日常を受け入れる入り口に立つまでを描いた、柔らかな話でした。
緊張していた展開が続いたので、みんなでデートして楽しい前半は、久々に単純な多幸感に浸ることが出来、有り難い限りだ。
しばらくは学園を舞台にポンコツを弄っていくと思うので、思う存分しあわせになりたいと思います。
……ロックくんが自分の強みをドブに捨ててたけど、大丈夫かなあの子。

 

戦姫絶唱シンフォギアGX:第2話『世界を壊す──その前に』
最高テンションで駆け抜けた第一話の勢いそのままに、強大な敵が立ちふさがるシンフォギア三期第二話。
『カタルシスはストレスが連れてくる』とばかりに、主人公を精神的に追い込み、超人的なパワーは剥奪し、敵の戦闘技術は強大。
なかなか切迫感のある出だしになっていて、今後の大逆転が今から楽しみですね。

いろんな場所で各々戦いまくってた今回ですが、敵さんがそれぞれ強い強い。
二期で最高潮に強まった主役の相手に相応しい、なかなか迫力のある敵役です。
おまけにギア破壊までぶっ込んで、強さのリセットとG組が無理する理由まで作っちゃのは、良いプレッシャーのかけ方です。
余裕綽々より切羽詰ってたほうがお話は絶対面白いわけで、今回の敵さんの強さ演出はいいなと思います。

その上で情緒面の攻略は結構シンプルなのが見て取れるのも、話が混乱しなさそうで良い。
敵のボスは既に『なんで自分がこんなことになってるのか』をだいたい説明してるし、主人公とは絡むし、物分りの良い子だ。
響のキャラシーに書いてある『父親は失踪中』という設定を見落とさず、共通要素を足場にして絡みを作る当たり、デキたGMだな。
その上で「何するものかシンフォギアアアア!!」とかいきなり叫ぶエキセントリックさも持ち合わせていて、ただ都合がいいだけではない、シンフォギアらしさをしっかり持っているのもグッド。

アクション面で場面を盛り上げるオートスコララーの皆さんは、言うたかて人形なので面倒くさい痴情のもつれとかなさそうだしね。
その分戦闘方法にはハッタリが効いていて、タフな大剣さんだとか銭投げバルカンさんとか、理想的な戦闘用ゲストなキャラ立ちしてる。
他のメンバーがどういう闘い方するのか、早く見たくなるアクションになっていて、期待の煽り方巧いなぁと思います。


一方負けブックを飲まされてるソングの面々ですが、前回駆け足だったマリアの事情とかに重点。
牢獄送りと仮面アイドル、どっちがマシかは悩ましいところですが、マリアが盾になって未成年図の日常があるって形はヒロイックで良い。
しかしロンドン行ってから延々SAKIMORIとイチャイチャしてて、二期の失点を満塁ホームランで取り返す勢いだな、マリア。
動機がシンプルになって行動に迷いがないのは、見ていてイライラしなくて素晴らしい。

東京のビッキーはトラウマを穿られ、クリスちゃんは一番最初に突っ込んでぶっ飛ばされる役を見事にこなしていた。
『闘うこと』と『護ること』の矛盾は、ビッキーの性格考えればいつか取り扱わなきゃいけないテーマであり、三期のメイン軸として回すのにピッタリのネタだと思います。
自分の望みが救命の方向にあるのに、持って生まれた才覚故に戦火にブチ込まれる姿はスト魔女の宮藤っぽいやね。

あんま美味しくない位置のクリスですが、未成年ズのいいお姉さんをしているのは微笑ましい。
ギアが砕かれたことでLinkerがどーのこーのと言ってられない状況が生まれており、切調のフラストレーションが早々に解決されそうなのがグッドだ。
タメてから気持ちよくなるまでが短いのがシンフォギアのいい所(の一つ)だと思うので、現場復帰は手早くお願いしたい。

そんなこんなで、敵味方の本格的な顔見せと、二話にしていきなりの大ピンチでありました。
中弛みを許さず大きな山をいきなりぶつける構成は、興奮が持続してとても良いですね。
この勢いのまま山を乗り越え(もしくは一話のようにぶち砕き)、また新しい山に立ち向かっていく展開を期待します。
いやー、面白いねGX。