イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

戦姫絶唱シンフォギアGX:第4話『ガングニール、再び』感想

小夜啼鳥たちの血まみれ絶唱アニメ、四話目は響の問題にケリが付いてさらば鬱展開! 希望の未来にレディーゴー!!
とでも思ったか、今回の敵は色んな意味で強いぞ!! カッコいいぞー!!というお話。
響専用マインドブースター・未来さんを使ってなお窮地、逆転できそうなのは露骨に敵の罠という……ふふふ、これが逆境だ!!

今回軸になっているのは主人公の迷いでして、血涙出るほどの無理をして弱者を助けたマリアにも、無理くりなあたり方をしてしまうくらい迷っている。
「私のガングニールです!!」言い始めた時は正直、スンゴイ「えー」って感じになった。
味方の調子が悪すぎて、ただぶっ殺せばいいわけではない敵さんの目的が達成できないって、凄い状況だよな。

しかしどん底状態を引きずることなく、お嫁さんのピンチと発破を使って一話で解決したのは、いい意味でシンフォギアらしい展開。
響の高速メレーアクションはやっぱり見ていて気持ちが良く、下げ調子の雰囲気を吹き飛ばす、気持の良い殺陣でした。
親友程度では変身できず、未来さん死にかけてようやく覚悟が決まる響さんの生っぽさ、俺好きですよ。


とはいえ今回の敵は一筋縄では行かず、精神的に追い詰めた上で知略も使う。
ガリィちゃんは可愛い仕草にゲス顔変な声、効果的な策略にそれなりの直接戦闘能力と、ミドルフェイズを支える中BOSSとして必要な物が詰まってるキャラだな。
下げ調子が続いた所に気持の良い逆転劇がキマって、『これで勝てる!!』というムードが生まれたところで上げて落とす(物理)のは、視聴者の気持ちを揺さぶる悪魔の手腕か。
ガングニールさんが分解されつつも、『この娘のプライドは俺が守護るッ!!』とばかりにおケツを隠していて、紳士的だなと思いました。

これで無印組のシンフォギアは全部分解、GX組は反動でまともな戦闘不能と、遂にSONGの戦闘在庫がカラに。
そんな時も安心! ドヴェルグ印のダインスレイブを用いた、大復活プロジェクトがあります!!
……この状況を作るために、対象の殺害よりギアの分解優先で立ちまわってんだろうな、敵さん。
最初っから『奇跡の殺戮』言っていたので、エルフナイン経由で奏者を汚染して、なんかでっかいことをやらかす気なんだろう。
プロジェクトイグナイトのUIデザイン、緑と赤でなんか禍々しいし……こんぐらい分かりやすいのは、むしろ助かるけどね。

SONGを取り巻く状況は控えめに言っても最悪だが、マリアだけは株をあげていた。
切調もそうなんだけど、GXでのグデグデを積極的に反省し、体を張って格好良いところを見せてくれるのは有り難い。
マッチアップ相手の翼が姫気質なのもあって、GXのマリアは颯爽としてるなぁ……血涙だけど。

そんなマリアも反動を抑えきれていないわけで、どうにもプロジェクトイグナイトに頼らざるをえない状況を整えられているSONG。
ビッキーもどう考えても死んでるし、三期はとにかく逆境逆境また逆境。
この積み重ねを理屈を蹴っ飛ばした逆転劇に変えることが出来るのか、今後の展開が気になるエピソードでした。