イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プリパラ:第56話『走れ!サマドリグランプリ!』感想

そろそろ終りが近いふわり編、濃い顔のお姉さんが大暴れした結果、王子と決別する回でした。
あまりにザックリした狂気満載の展開に、『ハイハイ、コンテ森脇脚本ふでやすのミルホコンビでしょ、セレブリティ4の演技指導超まんまだったし』とか言ってたら、シリーズ構成自らの出陣だった。
土屋さん、『ミルモでポン!』時代から女児アニやってるからなぁ……キチ展開もそらお得意よね。

お話の主軸はふわりの決断なんですが、そこに追い込むまでの展開は圧倒的にゴリ押し。
『取り敢えず命の危機が迫れば、決断が重く見えるんじゃね?』という思いつきによって、ひき逃げアタックは狙うわ巨石に迫られるわ滝壺に落ちるわ、大冒険にも程がある。
というか、極にアドベンチャー要素があるからブチ上げたんじゃないかという疑念が拭えない、肉体派の展開だったなぁ。

セレブリティ4の濃すぎる外見とキチった直接暴力は、大雑把な展開をパワーに変えていて良かったです。
強引な展開でもゴリ押しできる腕力があれば面白くなってしまうというのが、プリパラの強み。
あまりにスムーズなそふぃ&みれいの脱落とか、何の脈絡もないパンダボーリングとか、唐突であることそれ自体が笑いになってんのはズルいよなぁ。


とは言え本筋は一応抑えていて、プリンセスふわりとプリンスの離別はしっかりと進行。
前回の話が叙情性高かったので、こんだけキチった展開でも感情がつながっているようにみえるのが不思議だ。
競合他社の王子が男気あふれるイケメンだったのに対し、こっちはやっぱり世界の果てを見せてあげよう系男子(別名クズ)だった。
まだ登場していないファルルを駒として使っているのは、二期全体の敵役を担当するからかしらね。
独善と支配欲に凝り固まった姿は、プリパラというよりプリリズの遺伝子を感じるなぁ……負けたら仮面被って薔薇とか持つと良いよ。

そんなわけで、押し相撲の強さというプリパラの良さがでた、パワフルな回でした。
中身が無いならタップリ笑いを詰めちゃえ!! という開き直りは、コメディにとっては正しいし強いと思います。
来週でふわり編は終わりっぽいけど、どういうまとめ方するのかなぁ……パンダとか。