イマワノキワ

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戦姫絶唱シンフォギアGX:第5話『Edge Works』感想

強く賢く容赦なく! これは世界破滅を目指す錬金術士と人形たちの物語!! という感じのGX、今回は基地襲撃と切調防衛隊。
今までの必勝パターンをことごとく弾き、的確に急所を攻めてくる強敵に対し、ザコ奏者たちが体を張り、意地を見せ、目的を達成する回でした。
殺陣も非常に凝っていたし、負け犬たちの最後の意地が画面から溢れていたし、ヒーローはかっこよく降臨したし、いい回だった。
いや、露骨にトロイの木馬だけどさ、イグニッションギア。

Gの汚名返上とばかりに三期では存在感を増しているFIS組ですが、今回は最後の希望を守りぬく壁として大活躍。
やっぱこう、武器や能力の強さではなく、気持ちと絆でギリギリの所を走っていく戦闘は、緊張感と気概があって良い。
安易に杉田を戦線復帰させるのではなく、K-LiNKERという懐かしいアイテムで戦線に復帰する所とか、ポンコツ老兵器の有効活用っぽくて燃える。

切調両方が頑張ってましたが、ヨーヨーとノコギリを組み合わせた斬新なアクションもあって、切ちゃんは特に目立っていた。
空間を広く使う白兵戦闘は、人間サイズのロボットアニメっぽくて見栄えがするね。
調も血を吐き全裸にもなる獅子奮迅だったけど、殺陣の見栄えという意味では一歩譲った印象。


そんな二人の奮戦を踏み潰すが如く、今期の敵がとにかく強い。
歩く災害みたいな幹部連中もそうだけど、アルカノイズさん達が生々しく殺してくるようになって、より脅威を感じる。
いかに弱っていたとはいえ、切ちゃんが回転で競り負けるとは……自衛隊へのバックアタックといい、ノコギリノイズさんは怖い。

そしてほぼ初お目見えとなった最強の戦闘人形、ミカちゃん。
声が井澤詩織なので脳筋バカかと思いきや、戦闘目的を踏まえた立ち回りといい、切調Wキックを逆手に取る防御といい、かなりクレバーだ。
くるみ割り人形っぽいガニマタ動きは面白いけどさぁ……幹部はそれぞれ、動き一発でキャラが分かるのが良いですよね。

そんな強敵に踏みにじられた戦士の誇りを、颯爽と救ったのが先輩二人。
ヤッターカッコいい! 明日はホームランだー!! と言いたい所なんだけど、その身に纏う鋼がどう考えても呪われているので、素直に喜べない。
間に挟まれてたエルフナインの描写も不穏であり、まだまだ策を隠している感じですね。
ダインふりかけといい錬金半田ごてといい、細かい描写のどっかに隙がある所が、スゲーシンフォギアらしいね。


絶望的状況から一歩前進はしたものの、まだまだ窮地また窮地という感じでした。
設定的にザコである切調が矜持を見せピンチを支えて、株を上げたのがとても良かったです。
後輩が作ったチャンスを巧く活かして欲しいところですが、今回の敵賢いからなぁ……。
一体どうなるのか、ワクワクと待ちたいところです。