イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アイカツ!:第145話『アツい夏祭り』感想

ゆるーいアイカツサマースペシャル、第三弾はお祭り。
ステージを三回やるという時点で話の流れは寸断され、まともな掘り下げは難しいのが前提。
その上で頑張って全キャラ出し、それなりの絡みを作ったことを褒めるべきか、掘り下げれそうな題材がダダ流れしていったことを惜しむべきか。
アイカツ!の中盤は毎回こういうことに悩んでいる気がする。

お話の仕事としては来週のアイカツ8とそれ以降指導するトライユニット編を見据えて、バニラチリペッパーの面通しをしておく、ってことなんだと思う。
のだが、どうにもパンチの有る交流ができておらず、普通に話しただけで終わってしまった。
珠璃と父親の交流しなおしとか、久々のまど凛とか、美味しそうなネタが見えただけに残念。
お互いの過去を聞くだけで終わりというのは、そっから現在に繋いでふくらませていく可能性がある分かなりのしょんぼり感だ。
『3ステージは絶対』というオーダーまずありきだと思うので、回しようがなかったのかもしれないが。

他が湿気ていた分、久々のあかセナはインパクト十分であり良かった。
お面というアイテムをキザに、印象的に使うことで締まったシーンになっていたし、こういう短い尺でパンチのある演出が、やっぱアイカツ!の真骨頂な気がする。
それだけに、今後トライユニットで作品全体のテーマを背負っていく三人の交流が、ノッペリしてしまったのは惜しい。
今後の展開の中でパンチの有る展開を期待してもいいんだが、それだったら今やってもいいじゃん! あかりちゃんとセナツバは出来てんだし!! という気持ちになるのは、あんま不自然じゃないよなぁ……。

逆の言い方をすれば、一回でも切れ味の良い描写があれば、展開を飲み込ませる強さがこのアニメは未だ持っている、ということでもある。
筐体投票ではあかりジェネレーションが残忍な結果に終わっていたが、そこからどういう嘘をついてアニメ版アイカツ8は説得力を作るのか。(もしくは作れないのか)
3年目終了のカウントダウンがそろそろ始まる中、来週は分岐点になる大事な話かなと思っています。