イマワノキワ

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戦姫絶唱シンフォギアGX:第7話『輝きを継ぐ、君らしく』感想

悪の首魁キャロルを倒しても、奏者たちの戦いは終わらないアニメ、今回は水着とマリアとガリィちゃんのお話。
かなりみっしり詰め込んだ内容で、セクシーな視聴者サービスにナインとの交流、マリアの覚醒とガリィちゃん退場まで、新曲二話使って一話で終わらせました。
おまけに『妙に声が豪華なモブだな……』と思ってたオジサンがビッキーのトラウマストライカーだったというヒキもあり、第二部もm音頭高めの展開だ。

二期で敵の主力っぽく現れつつ、メソメソ女の本性に流され、杉田に罵倒されるは全裸は晒すわ、いい所のあんまり無かったマリア。
三期は翼とイチャイチャしたり、最年長らしい芯の強さを見せたり、G反省会をやったり、二期の失点を取り返そうという意欲に燃えておりました。
そんなマリアがメインに座り、ナインと絆値を貯めこみながら水着を見せつけ、ガリちゃんの顔面にグーパンねじ込むのが、今回のお話。

二期を知っていれば『マリアは弱い』というのは視聴者の共同認識でありまして、そこを崩さないまま『弱いまま強くなる!』という結論に持っていった今回は、キャラにテーマを合わせる良い流れだったと思います。
ここで無敵パワーに覚醒されて、ヘナチョコじゃなくなられてもなんか違うしな。
この『弱いまま強くなる!』というテーマを、非戦闘員であるナインと重ねあわせて交流を作っていく筋立ても、ヒロインの拾い方として中々スマートだった。
……ナイン周辺の描写・設定を鑑みると、崩すための積立っぽいけどね。


そんなマリアのマッチアップ相手になったのが、性悪人形ガリィちゃん。
あまりのドクズっぷりに視聴者の心を鷲掴みにした彼女ですが、結構あっさり退場しちゃいました。
しかしその死も織り込み済みという所が匂わされており、最後まで見事な敵役っぷりでした。

まぁ、第三部でキャロルと一緒に復活しそうだしさ。
あとステルス機能を活かして謀略を進める風の人は、いい強キャラオーラを出してると思う。

殺陣に関しては、暴走してベッコベコにされる一回戦、悩みを振りきって拳に乗せる二回戦、共にいい仕上がりだったと思います。
特に歌の歌詞とシンクロした必殺技披露のシーケンスは心躍るものがあり、上げて下げて上げるお話の調子と合わせて、マリアの復活と覚醒を強く印象づけられた。
サービスシーンに尺を使ったせいか、やや駆け足だった感じもあるが、これがシンフォギアだッ!!

実際の話し、お話が機能するための要素はしっかり用意し、適切な温度で消化もしているので、不完全燃焼というわけでもない。
こういう無理くりなパワー勝負ができていると、元気なシンフォギアが帰ってきた感じがします。
ナインとの交流に込めたテーマを、超堂々と宣言しちゃう所とかね。

覚醒したマリアは株を上げ、いまだ底を見せない敵役も株を落とさないという、良い展開でした。
今後も、自動人形が一人ずつ脱落していく流れなのかなぁ。
状況が煮こまれていくGX第二部、次なる奏者と自動人形は誰になるのか。
関さんは何回ド屑な父親役をやることになるのか。
色々楽しみですね。