イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ミス・モノクローム -The Animation 2-:第9話『PUBLICITY』感想

笑いを取りつつアイドルすごろくを着実に上がっていくアニメ、九回目の今回はセットと広報。
前回派手にコースアウトしたことは一切拾わず、二期の既定路線であるステージ製作ドキュメンタリー路線に戻ってきました。
やっぱこの、舞台という目標軸がハッキリしつつ、要所要所に笑いが埋められてる構成が好きだなぁ、僕は。

相変わらず拾わない笑いは健在で、妙に強調されるディズニーネタや、3Dプリンターを3Dプリントするハイテクマトリョーシカや、現実改変まで行うプロジェクションマッピングなど、基本はボケ倒し。
セット模型を3Dプリンタで出してきたり、ライブとプロジェクションマッピングを組み合わせたり、実際のライブ演出最先端のネタをしっかりやって来るのは、このアニメらしい。
荒唐無稽なことしつつ、脇の甘さを見せなかったり、妙に生で今なネタを引っ張ってきたりというバランス感覚は、八分でお話を成り立たせる上で大事なんだろうなぁ。

広報は髪型ネタで可愛い力を補充しつつ、久々にKIKUKOが出たりマナが出たり。
今回マナちゃん普通に助言してたけど、今までが今までだけに視聴者は『今回は何やらかすンだ、このクソアマ……?』と警戒する。
そこを普通に流すことで起伏が生まれてる……ってのは、さすがに褒め過ぎだな。
でもマナちゃんが普通に喋ってても、妙に警戒しちゃうよね?

髪型を変えたモノクロさんがちゃんと可愛いのは大事で、アイドルモノとしての説得力も、頑張る美少女モノとしての好感度も、やっぱモノクロさんの可愛さから生まれるわけで。
アイドルすごろくのコマの作り込みもそうなんだけど、笑い・真面目・可愛さという三本柱をそれぞれしっかり仕上げて、どれかに寄り過ぎないバランス感覚は素晴らしい。
最初アフロやモヒカンをやっておいて、後半まともに可愛い髪形をラッシュする見せ方は笑いもとれて、すごく効果的よね。
あとKIKUKOを見るとテンション上がって、ロボのはずなのに表情生まれちゃうモノクロさんはKIKUKO好き過ぎだと思う。
素晴らしい。

前回あまりにトバしたのでどうなるかと思ってましたが、二期の王道に立ち返るようなどっしりした話運びでした。
面白くて、楽しくて、可愛いというこのアニメの強さが、ギュギュっと詰まった八分だった気がします。
アイドルすごろくも着実にコマを進めていますが、『アガリ』であるライブがどういうクオリティで叩きつけられるのか、今から楽しみです。