イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プリパラ:第60話『夏だ!プールでラブMAX!』感想


BPO? 自主規制? そんなもの見えやしねー!!(突然のPSYCLOPS乱入)とばかりに、ED差し替えた直後の水着回……なんですが、セクシーさよりも狂気がアクセル踏み倒すという、非常にプリパラらしい展開。
最近はふでやす先生のお薬投与が不定期なのか、モノクロさん電池回に引き続き、ずいぶんとキメたお話になりました。
一応天才性とかラブちゃんとジーニアスの絡みとか、メインストーリーに絡む要素も突っついてはいるんですがね……。

お話のメインとしてはドロシーが暴走してかき回し、レオナがはみ出した部分を整理し、雨宮がキモく、ラブちゃんが乙女だったという流れ。
ジーニアスの正体に絡めつつ、ジェンダーセクシャリティの微妙な部分をじんわり触っていく展開、実は嫌いじゃない。
ラブちゃんは超ガタイ系なんだけど、内面的な柔らかさは毎回強調されていて、どんだけ暴走しても致命的な脱線はしない安心感がある。
レオナのカバーリングにしてもそうだけど、とんでもない暴走の中に細かいメッセージを入れ込む手腕は、どうしてもスポンサードの網に縛られがちな女児アニでは、大事なことな気がするね。


狂気の方は近年久々に見る踏みっぷりで、まぁ酷いもんだったけどね!
ぶっちぎりにキモい雨宮からはじまって、異常な存在感の割りに放置される紫色のカッパ、ていうか中の人お前かよ、錦鯉の滝登りと、キチを高速で叩きつけてきました。
雨宮のキモさどっかで見たことあるなぁ……と思ったら、小学生時代のらいちだった、上から目線な所とか。
そして久々に見るパラカッパの中年体型は、やっぱすっげーインパクトあるな……同人誌の竿役みてぇな体型だ。

今回のお話がキチった印象なのは、まずやりたいシーンありきで脈絡がブツブツ途切れる唐突感であり、日本庭園どこから出てきたんだ感とか凄かった。
しかしこの唐突さも『まぁプリパラだしね』で受け入れられる素地があるので、ネタにはなっても瑕疵にはならないという、美味しい状況がある。
正確に言うと、ネタと傷の境界線を巧くすり抜けるように、笑いで飲み込ませるパワーとテクニックがある。
キチネタに笑いつつもなんかホッコリして、その後『やっぱライブへの流れ唐突じゃね?』と思える、計算された雑さ。
全てを置いてけぼりにして突っ走る今回の流れは、そういうプリパラらしさを思い出すパワーが有りました。

キャラも増えてきたのでウィンプルポンにラブちゃんを出荷するのかな、と思ってましたが、きっちり手札にキープして終わりましたね。
ゲストキャラを大事に使うスタンスは相変わらずなんですが、同時に販促期間が終わった途端ふわりの存在感が消える割り切りも健在。
今のあろまげどんくらいの立場が良いんだがなぁ……ふわり可愛いから、このまま消えるのは惜しい。

来週は徳田メイン回であり、懐かしゲストを再利用していくフェイズに入ったんやろか。
『性格の悪いイケメンが、ゲストキャラを弄んで捨てる』という流れは、どうにもウテナ黒薔薇編を思い出しますね(オッサンの述懐)。
予告でそふぃさんが久々のクールモードを披露していましたが、さてはてどうなることやら。
楽しみです。