イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プリパラ:第64話『ハムとあじみ』感想

イカれちまったぜ! どいつもこいつも! イカれちまったぜ! 夜を塗り替えろ!!
思わずHHH(もしくはARB)の名曲をがなりたてたくなるくらいの、クレイジーボムが投下されたお話でした。
このテンションと美術ギャグの連発、ふでやす以外に使いこなせるのか?
……福田さんならやれそうな気もするな。

アロマゲドン、ふわり&プリンスに続く五人目のテコ入れは水森亜土と初期篠原ともえを融合させ、クラックのプールに三ヶ月漬け込んだようなぶっ飛んだ女でした。
あじみちゃんのキチっぷりに引きずられる形で、諏訪部がまた元気になってるし……。
あまりにもテンション高すぎて、意思疎通が出来ないのは想定外だった。
ピンク髪だとかメガネだとか前髪パッツンだとか、そういうの全部横薙ぎにするレベルでキャラが濃厚だ。

話が通じない以外にも、簡単に第三の壁をぶっ壊してお絵かきする所とか、乱発する美術ネタが案外コアな所とか、ピーキーな要素満載でした。
スポーツカーが来るのかなーと思ってたら、恒星間ロケットがぶっ刺さった感じ。
そらプリンスも頭抱えるわな……語尾にバカにハイテンションと、天敵みたいな存在だもんな。
おまけに成人。すげぇぜ。
なお断っておきますが、僕はあじみちゃん嫌いじゃないっていうか大好きです。

常時アッパーテンションで喋り散らかすあじみを相手に、頼りになるのは主人公らぁらだけ。
何しろ動物やロボットとも会話してきたスーパーコミュニケーターなので、たかが狂人の一人や二人……一人や二人……結構大変そうだった。
思い返すと、初期ファルルもこんくらい言葉通じなかった気がするので、そこはあんま心配しなくてもいいかも。
……やっぱ歴代最強だな。

キチガイ成分は満載だとして、このアニメ一応アイドルアニメなのでアイドル力も大事。
そこら辺は正直、相当良かったです。
転調とテンポ変化を駆使した正統派電波ソングに、ド派手なステージ演出と楽しそうな動き、縦横無尽に跳ねまわるダンスが噛み合って、見てて楽しい。
ランウェイをジグザグに歩く所とか、ステージを楽しんでいる感じがとても良く出ていて、今までいなかったタイプだと思います。

よかれあしかれアーティスト気質なのは間違いないので、あんまプリパラが触れなかった『表現』としてのステージに踏み込んでくれると、個人的には嬉しい。
今までのプリパラはあくまで『場』というか、『みんなトモダチ、みんなアイドル』を実現するための集会場所という側面が強かった気がするのよね。
成人しているという劇薬成分をどう使ってくるか次第ではあるけど……まぁ天使と悪魔の中二病アイドルが、蓋を開ければニンフォマニアになるアニメだからな……。

時間帯変更を前に、色んな意味で核弾頭が着弾した回になりました。
新たなるプリパラのステージ、どういうふうに転ぶんですかね。
夕方になったからといって、アクセルを踏む足は緩めないで欲しいところです。