イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

影鰐-KAGEWANI-:第2話『氷牙』感想

USATの核弾頭、二話目は女の下着姿とか出るお話。
無論ハッカドール方面に擦り寄ったとかそういうことはなく、サーモグラフで世界を認識している化け物をやり過ごすため、意図的に低体温症になるためですが。
ここら辺の科学知識を利用して、災害としか言いようが無い怪異に立ち向かっていく様子は正しく"怪奇大作戦"の血統だなぁと思います。

前回のYouTuberネタを引っ張るのかなぁと思っていたのですが、基本的には8分ごとに勝負を仕掛ける、一話完結型のようです。
短い時間の中に起伏は仕込んであるので、ちゃんと見れる印象。
今回はオルゴールと親子の情愛を絡めたお話で、なかなか良かったです。

舞台が冬山ということで、特異な絵作りと相性が良かった気がします。
なんというか、抽象度が上がれば上がるほど、あの絵は魅力が出てくる感じがするな。
動きの付け方が、影絵芝居に似ているからかなぁ。

この話の奇獣達はミサイルやスペシウム光線で退治できる存在ではないので、見せるにしても断片的です。
活劇ではなくホラー&サスペンスとして、奇獣の一部しか見せない演出は緊張感があってなかなか良い。
もし仮に奇獣の全容が見えるとしたら、番場先生が事件の当事者になった時かなぁ。

番場先生、稗田礼二郎リスペクトなのはよく判るが、早めに事件の渦中に巻き込まれてくれないと存在感どんどん蒸発する気がする。
"世にも奇妙な物語"で言うところのタモリ狂言回しなのはよく判るけど、せっかく奇獣が魅力的なので、傍観者ではなく当事者になる瞬間が早く来てくれないかなぁ……。
彼が語り部であるか否かはお話の骨格全体に関わるネタだとも思うので、徹底的に傍観者という線もあるけど。
でもなぁ……奇獣の大暴れに巻き込まれて、杉田声でうろたえる先生が見たい、みたいよー!!(唐突なあいまいみー变化)

初撃のインパクトも落ち着いてきた所で、全体像を見せる第2話になりました。
短い尺の中で起承転結を作り、SF的なトンチも効かせてくれて、なかなか良かったです。
こういうショートアニメで一番効くのはショートショートと同じで、強烈なワンアイデアだと思うので、すんごいぶっ飛んだ話も見たいなぁ。(ある程度以上の足場が確保できたので、色々我儘言っていくマン)