イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

K-RETURNE OF KINGS-:第2話『Kindness』感想


ゆるふわ異能クランバトルコメディ、二話目は各勢力の仲良し加減を確認する回。
いやね、シロにかかった疑惑も晴れた、周防も死んだで、状況がフラットになっているのは判る。
お話回すにはあまりに平たい状況なので、わかりやすい敵役として緑が出てきた事情も判る。
判るんだが、もう少しこう……事件的な何かが起きてもよくね?
せっかく顔見世したシロとクランズマンが合流するとかさぁ……それは美味しいネタだから、次回に取っておくの?
そう……。

お話としては宗像さんが緑クランの説明をしたり、露骨に『ツダケン遊ばせておくの持ったいねぇから、強キャラの声当ててもらおうぜ!』感満載の善条さんが顔見世したりしてた。
カメラワークは凝っているし、色彩(前回『K独特』って言ってましたけど、どっちかというと『GOHANDS独特』ですね、マルドゥックでもこんな色合いだったし)も奇っ怪で美しいんだが、ゆったりしたテンポで進むシーンの中身は薄味だ。
宗像さんがヤバ蔵な状況なのか否かもはぐらかされたし、緑は別に襲撃してこないし、いつものKテンポといえばその通り。
あくまでキャラクターのショーケースなんだから、じっくり見せなきゃしょうがないでしょと言われたら、言い返す言葉はない。

そして今回も挟まれる、周防&十束時代の回想。
K界隈のキャラ人気ピラミッドには詳しくないが、死人を墓から復活させなきゃ視聴者の希代に答えられないくらいなら、最初から殺さなきゃ良かったのに……。
今後も芝居付きで長尺取って周防のカッコいいシーンは要所要所で流れると思うんだけど、現在進行形の事件に死人がどう関わるのか、僕はいまいち分かっていない。
その時間で緑の襲撃なりシロとの再会なり、イケてるイベント起こしてくれよと思っちゃうけど、そうは行かない事情があるからあのシーンが挿入されているのだろう。

どーも愚痴気味になるが、白銀の二人が青赤二大クランの間に立って、媒介的な仕事をしているのは良かった。
LAW-CHAOSの間に挟まれたNEUTRALだけが出来る仕事というか、戦い終わって日が暮れてと言うか。
そもそも、赤も青も結構気のいいにーちゃん達の集まりなので、『興奮状態が収まるとだいたいこんな感じです』という空気が感じ取れたのはグッド。
クロネコが思いの外仲良しで、一期の白黒猫の楽しい生活はいろいろあって吹っ飛んだけど、無駄ではなかったんだなと思えてホッコリした。

それにしたって、ネコの服装(というか非服装というか)が売女過ぎてヤベェ。
ネコは動物だから服着るのが嫌いとか、そんな感じの設定があったような、なかったような……。
お前がお色気シーンを担当しないと、どんどん淡島さんが監獄学園クランに引っ張られてくんだから、今後も頑張んなさいよ。

そんなわけで、とくに事件はなく、それっぽい空気の中でキャラが話す回でした。
チャンバラしろというわけではなく、というかチャンバラしても基本的に戯れ合いで終わって何かが変わるわけでもないので別にやんなくてもいいが、『なにか起きろ』と言いたくはなった。
空気で全部持って行くにしても、オシャレさと引き換えにシーンに込められた暗喩が薄味で、画面の情報密度が足んない感じがする。
来週は緑の襲撃とシロとの合流があるっぽいので、期待して待つであります。