イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ゆるゆり さんハイ:第2話『さぁおびえるがいい』感想

今日も今日とてゆるゆり稼業、みんな仲良し富山アニメの第2話。
今週も何が起こるでもなく、ごらく部のゆるっとした楽しい日々と、中学生カップルが微笑ましいキャイキャイを繰り広げる展開だった。
あ、同性の身内に欲情を滾らせる闇の存在もいたね、そういえば。

ごらく部パートは部室を出て、雲とパンケーキをネタに仲良く遊ぶ展開。
部室を出ても気付けば集まってしまう流れが、彼女らの緩い繋がりを感じさせてよかった。
最初に思いついておきながら外した京子が、結局は問題解決の決め手になる辺り、やっぱり彼女が娯楽部のハブなのだと再確認する。

虫に対して忌避感がない所とか、京子は今でも子供のままなのだと思う。
子供のまま知性が鋭くなって、色々と面白いことを思いついて、娯楽部や生徒会のみんなを楽しませるホスト役を続けていく。
『リアル』な現実がそうであるように、少しでも悪意や不都合が襲ってくれば京子の幼気な資質は曇ってしまうものなのだけれども、ゆるゆり世界はいつでも優しく、京子の柔らかくて脆い特質を最大限発揮させてくれる。
そして、彼女たちの世界は中学生という暖かなシェルターから出ないし、出ることを許されていない。
それはあまりに良く操作されていてキャラクターに過保護なお話作りなのだが、僕は京子もゆるゆりの世界も、やっぱり好きなのだ。

京子は綾野さんとも仲良く遊んでいて、Bパートの見せ方良かったですね。
話題の見つけ方や、綾野のツンを突破する自分からの歩み寄り方を見ると、人間関係の技術的には非常に大人っぽいのよね、京子。
イノセントな発想力と、(比較的)成熟したコミュニケーション能力の組み合わせが、彼女を作品のエンジンたらしめているんだろうなぁ。
ここら辺のしっとりとしたキャラ描写が太くなったのは、三期になってスタッフと方針が変化した影響だと思うし、俺によしな部分。


他はさくひまがいつもの様にキャイキャイし続け、あかりちゃんが優しかった。
さくひまにしても赤座姉妹にしても、今回は『認識のズレ』がコメディのテーマだったのかなぁ。
なんだかんだ人間の優しさで話が収まる所、僕は好きです。

でもお姉ちゃんは無知で無垢な妹を性的に弄び過ぎなので、そのうち報いが来て欲しいと思います。
……あかりちゃんファーストキスもセカンドキスも暴力で奪われたけど、あの二人と関係悪くなった描写ないし、お姉ちゃんも許しちゃうんだろうなぁ。
たまには怒ってもいいですよ、あかりさん。

さくひまに関してはいつものよーにツンツンし、いつものよーにデレデレだった。
ホントこの二人は関係性とキャラ記号の配置が絶妙で、椅子に座らせただけで話が転がり出すレベル。
何回見てもさくひまは良い……今週は向日葵からデレたのが、なかなか良かったですね。

そんな感じの三期二話目、"ヤマノススメ"の山本監督コンテでお送りしました。
情感煽る絵の造り方が要所要所に挟まれていて、とっても良かったです。
やっぱり色彩設定が変わったのが効いてて、元気は抑えめに、シックな調子が強めに出てる印象ですね。
一期二期で掘り下げられなかったゆるゆりを捕まえるための強力な武器だと思うので、今後もブンブン振り回して欲しい。
ゆるゆり三期、良いじゃないですか。