イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

コメットルシファー:第3話『ガーデン・インディゴ』感想

少年がなにやら大きなことに巻き込まれてるっぽいが、それはそれとして厄介事が毎日起こるアニメの三話目。
フェリアを中心に擬似家族としてまとまってきた主人公一行だが、それを付け狙う凄腕の変態が大暴れした後禿げる話でした。
露骨に軍と繋がりない動きなので『第三勢力なのかなー』と思ってみてたが、とくに後ろ盾のないペドフィリアのS級ハッカーだったとは……。
野放しにしておくには危険過ぎる相手なので、手早く首輪をつけに行ったガスは正しい。

なんとなーく大体の話は判るのだが、ビシっとロジックを明言しない展開が続いております。
説明ゼリフの羅列をされても冷めるけど、もう少し状況や設定を整理するシーンが欲しくもなる、贅沢な視聴者心。
突然どエライ事態に巻き込まれたソウゴの立場に視聴者を近づけたいのかもしれないが、軍サイドのモチベーションがブラックボックスなので、ドラマに納得出来ない状態が続いているのは、ちょっと困るかな。
そういう分かりやすいシーンは、極力入れない作りなんだろうけども。
とは言うものの、フィリアにまつわる『何か』は最低限説明され、とにかくドすげぇ力であり、安易に使ってはイカンのだ。

説明シーンがない分アクションで進んでいく話ではあって、とくにフィリア可愛い祭りは効果的に開催中だった。
カオンがフィリア好き好き病を発症していて、何かと可愛がる所が僕的には素晴らしい。
仲良き事は美しき哉なので、こういうところは今後話しが進んでも手放さないで欲しい美点。
清潔感と高さのある町並みの美しさも、くすんで欲しくないポイントかな。

結構な確率で命の危機に追い込まれているわけだけど、たった一つの生命を天秤にのせる対価、つまりはフィリアの値段が未だよくわからないので、せっかくよく動くアクションシーンにもいまいち入り込めない。
そこら辺ひっくるめて、『考えるな、感じろ』というブルース・リーイズムで作られてる話なのかなぁ。
個人的な好みとしては、感じるパートの魅力がちゃんとあるからこそ、考えるパートの足場になるシーンが多少なりとも欲しくなる。
今後話数が進んで変わる部分なのか、それとも作品全体のテイストとしてそういう塩梅なのか。
そこら辺は、もう少し見てみないと分からんですな。