イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

スタミュ -高校星歌劇-:第3話感想

ミュージカル学科に抜擢されたドシロウトですがチームの空気が最悪です!! という感じの、スタミュ三話目。
前回のヒキどおり、梨園出身のめんどくさい俺様、天花寺くんを攻略する話です。
天花寺くんかなり当たりキツいんだけど、主人公星谷くんの性格が天使だったので一話で攻略完了。
懲りない・めげない・悪びれないと三拍子そろった鋼鉄メンタルを活かして、チームのメンバーを攻略していくのが序盤の流れかなぁ。

天花寺くんのナチュラル俺様っぷりはかなり感じ悪く、那雪くんがドン引きするのももっともだと思います。
が、全てをポジティブに受け入れる主人公のおかげでそんなに引っかからずに見れた感じ。
他人の悪口一切言わない人格強者っぷりは、お話が安定して良いポイントですね。
天花寺くんの好感度爆上げ大作戦の内容が、『今時ネコに優しくする不良かよ!』というツッコミ満載なのも、一種の可愛気……可愛気なのかなぁ?
不器用な真っ向勝負を素直に楽しむアニメだというのは、だいたい分かった気がする。

仲良くなるきっかけにしても、普通『一緒にネコ見つけて共通体験を足場にして……』って感じだと思うけど、『ネコは見つからないが、星谷の真っ直ぐな態度が天花寺の心を融かしたッ!』という流れはヒネリが効いてて面白い。
ド素人で何にもできない星谷に天花寺くんは苛ついていたわけで、星谷が今差し出せる唯一の真心が、ネコ発見という結果には結びつかなくても天花寺に届くという流れは、キャラが背負っている設定に合致した、良い見せ方だったと思う。
デレたからと言って天花寺くんの性格ブスが治るというわけではないので、星谷の天使っぷりに影響されて、他の人への態度が柔らかくなった描写とかちまちま入れてくれると俺は嬉しいのだが。
俺様系って女性人気があるテンプレートっぽいので、そうそう簡単に『普通』には崩さないものなのかな?(女性向けの文法をよく知らないマン)

なんとなーくチームの仲間になったからOKというのではなく、性格悪いけど実力はある天花寺くんと仲良くなったことで、ド素人星谷がスキルをつけていく前提が出来たのは、なかなか良い。
一応このアニメ、ミュージカルというアクティングの話しだし、要所要所でテストもある設定なわけで、性格も経歴も技術も真っ白な星谷くんが経験値を積む描写がないと、障害を乗り越えていく説得力に欠ける。
今後そういう足場ができていく予兆は、何かと練習のことを気にかける真面目な星谷の描写で生まれていたと思うので、しっかり膨らませてくれることを期待だ。
釘宮キャラと見まごうばかりのチョロ蔵っぷりを魅せつけた天花寺くんが、今後師匠キャラとしても機能してくれると良いなぁ、とか思う。

お歌に関してはいつもの通りのPV挿入であり、唐突さを楽しむ余裕も三話になると出てくる。
強めにエフェクトを掛けた濃い目の画面作りとか、急に世界が切り替わる力押しの演出とかと、この淡白なキャラクターデザインは、やっぱり噛み合っていない気がする。
とは言うものの、PV挟まるとキャラへの理解が深まるのも事実なんだよなぁ……パッと見パッ聞で判るというか。
今後良く効いた使い方をしてくれることを期待します。

そんな感じで、序章と設定説明が終わったので個別エピソードに入るという、オーソドックスな展開でした。
個別エピ第一弾としては、結構キャラのことを好きになれるお話でいい感じ。
この空気を次回に繋いで、コンプレックスまみれで面倒くさそうな青いののお話も楽しく見せて欲しいところです。