イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

Dance with Devils:第3話『情熱と誘惑のタンゴ』感想


アモレ! アモレば!! アモルとき!!

愛の三段活用が無人の遊園地にこだまするアニメ、三話目はイケメンインキュバスがグイグイ来てるお話。

『主人公は悪魔を惹きつける特殊な血筋なので、座っていても危険な男たちがグイグイ惹きつけられ、素敵なアヴァンチュールに誘ってくれます!!』という、乙女の秘めた欲望充足マシーンのような良い動きだった。
よく知らんがモテるのは、フィクションの中では大事、すっげー大事。

生徒会のデンジャラスボーイ、楚神ウリエくんは女の子にモテモテなドンファンであり、固有結界も使える立派な半魔。
そんな彼がリツカちゃんにグイグイ来るのが今回の話ですが、どう考えてもリツカをダシにして幼馴染の生徒会長とキャイキャイしたいだけの動きすぎて、最高に良かった。
おめーもヘテロの外装纏った執着系幼馴染クソホモかよ……最高か。
今回の恋愛レース、どう考えてもレムかリンドルートなのは確定的に明らかであり、負け犬の立場を悟ってメインヒロインとの絡み軸で行くとは……コイツセッションでの足場取りが解ってやがる。
まー生徒会長がむっつりなので、ウリエくんみたいにオープンにグイグイ来るボーイは一人はほしいよね。

ウリエくんはルーツが地獄の道化師/夢喰みであり、恋愛も現実生活も遊戯の延長と考えるエゴの持ち主。
そんな彼のメンタリティを紋白蝶に乗っけて見せる今回の演出は結構良いんだけど、どうしても劇場版ウテナ思い出しちゃってな、紋白蝶少女。
キャベツ畑で陵辱された過去が隠されていないか、ウリエくんのトラウマが心配です。

今回恐怖・怪奇系の演出をかなり頑張ってまして、<アレナ展開>の演出が町中に突然現れる遊園地だったり、ミラーハウスの中での追跡劇の音響がかなり気合入ったものだったり、『そういやイケメンシンフォギアじゃなくて、現代伝奇ホラーだったなこのアニメ』と思い出したりした。
キッチリ聖水の効果出てるところとか、契約者からお願いされないと動けない悪魔のめんどくささとか、オカルト方面の描写結構しっかりしてるよね、このアニメ。
いや、魔力の影響下じゃなくても下僕の女の子たちがドミネマスク付けてるのは、どう考えてもギャグだけどさ。
快傑ゾロ思い出しちゃうわ、張り付いた笑みの意味がわかんないわ、アレは笑う、どうしても笑う。
真面目と不真面目が大真面目に同居する正統派Elements Garden系アニメ、それがダンデヴィ。


前回意味ありげに引いたニーサン周りのお話も進行してて、エクソシストバレで身内に亀裂が入ったりした。
「キミのお兄さんは、エクソシストなんだ!」という衝撃のトンチキ告白を「そんな……(でも聖水堂々と撒いてたし、色々思い当たるフシが!)」と受ける辺り、やっぱこのアニメ天然だわ。
フリフリエプロンで女子力アピールしたり、ニーサンもあざといんだけどね。
リツカがあっちにフラフラ、こっちにフラフラしないと話しにならないので、不和の種を積極的に巻いてくれるウリエくんは良いキャラクターだなぁ。

あっちにフラフラといえば、ウリエくん渾身のエロビームでリツカちゃんがエロい気持ちになってたりした。
『自分に責任のない発情を思う存分して、この世の存在ではないイケメンと思う存分キャイキャイしたい!!』という剥き出しの欲望充足、オレ嫌いじゃない。
なんというのかなぁ、乙女向けジャンルの中に漂う、一応取り繕ってるんだけどその実全然隠れてない種々の欲望をオスが浴びると、そのパワーが体内に入って元気になるっていうか。
オス向け乙女ゲー健康法、流行るかも知れんな。(流行りません)

お歌に関しては今回はムーディーで妖しげなシーンで使ったり、一話の曲を『壊れてしまった日常』の象徴としてショートに流したり、相変わらず使いドコロは押さえている。
なんでアモール三段活用かはよく判んないけども、そういうトンチキ部分は丸呑み全肯定したほうが、このアニメ面白いわ。
今後も急に素敵なお歌が流れてきて、ゴシックな雰囲気が強化されると素晴らしいと思います。

そんなわけで、幼名馴染み大好き系トリックスター淫魔が舞台に上がる話でした。
紋白蝶を握りつぶすところは『俺は女なんてパッと食ってポイッだぜ。危険な男だぜ(なんと恐ろしい……)』というリアクション狙いなんだろうが、イザとなったら「え、そろそろレムが横殴りに来るんでしょ? まだ?」とヘタレそうなオーラがムンムン出てる、可愛い子だった。
男の子がキュートだと見るテンションも上がるので、今後も可愛気満載で展開していただけると有り難い限りです。