空から降ってきた女の子を助けに行くべく！ イザ冒険の旅に！！ 出ねぇ！！！ っていうアニメ、五話目。
そろそろ俺の作画がジブリ風になり、声が上條恒彦になって「そろそろ行くだろ……あ やっぱり行かねぇ」と言い始める頃合い（細かすぎて伝わらない"紅の豚"モノマネ系感想）
今回の収穫はフェリアが育って、ガーディアンがルシファー体型になったくらいか。
結局フェリアを狙う謎のおっさんは謎のままだし、荒野に飛び出したと思ったら家に帰るし、お話しの上げ下げが独特（誤解を恐れずに言うと、自分の感覚では『変』）なアニメだ。
『そういうアニメじゃねぇからコレ！』と、初期イメージから抱いた余談をぶっ壊され続けてはいますが、キャラとお話に悪意がないところは好き。
敵の三馬鹿も『脳筋・サディスト・変態』と三拍子揃っていて、とっととクライアントにフェリア渡していれば第三部完ッだったのに……とか思わざるをえない所とかね。
ガス隊長が想像を遥かに超えた戦闘狂だったのですが、そのお陰で久々のロボ戦闘も楽しめたわけだしなぁ……。
ルシファーモードと戦う時の『ふわふわ空浮いている相手は、なかなか仕留めにくい』感じが好き。
後ソウゴとヤンは両方スリムな青年なのに、筋肉の付き方が描き分けられていて『まぁボコボコにされるよね、相手細マッチョのサディストで本職だしね』という納得力があるのも好き。
ソウゴは体を張って頑張っているのだが、ガーディアンがスタンドアロンなロボなので、キメ所でキメきれない感じがある。
フェリアが落下するところで素直に見守っちゃうお行儀の良さが、お話の予想曲線と実物がずれる『三橋のまっすぐ』効果を生んでいると思う。（"おおきく振りかぶって"読んでない人には、全く伝わらない例え）
変態は良いところの全くないハゲペド変態野郎過ぎて、笑えない嫌悪感がそろそろ漂ってきた。
『超常少女をゲットして、俺もこの星の支配者だぜ！！』みたいな分かりやすい利益抜きで、フェリアちゃんKawaii！！ だけで鉄火場に身を起き続けるイヤーなピュアネスが、生々しい犯罪臭がして怖い。
フェリアも育ったので、ペド野郎の眼鏡から外れてくれると良いんだが……『それはそれで！』ってなりそうだなアイツ……。
歯車が噛み合わない中、一番体を張ってクエストの攻略に熱心なのがキモい岩石イモムシだってのも、やっぱりヘンテコなアニメだと思う。
妙に飯を粗雑に扱うところといい、一番の功労者であるモウラを暴力ギャグの犠牲者として落ち着けてしまうところといい、ほんわかフェリア可愛いアニメで済ませるには妙なザラつきがあるんよね。
マスコットだろうと、キモい芋虫だろうと、一番熱心に身体貼ってんだから一番報われればいいのに、こう言うところはデザインが要求する『普通の扱い』に落ち着くのが不思議だ。
天然なのか、狙っているのかは知らんが。
フェリアを育てたのがどういう狙いなのかは、今後の展開を見ないと分からん。
カオンのおかんっぷりが見てて気持ちが良かったので、下手に恋のライバルとかには為ってほしくないなぁ。
良い意味でも悪い意味でも予測を外してくるので、トンチキな弄り方をしてキュートさを維持して欲しいところだ。
可愛気があるというのは、作品にとって凄く強いことだと思う。
そんな感じで、ヴァイオレンスなピクニックをして、娘を取り返したら育っちゃったお話でした。
来週はまた街に戻って日常フェイズっぽいですが、育ったフェリアにどういう対応を見せるのやら。
デカフェリアもちびフェリアくらいのキュートさで描写してくれると、僕個人としては嬉しいですな。
