イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アイカツ!:第158話『会いたくて、沖縄』感想

ルミナスジャパン・ツアー In 沖縄!! というわけで、ルミナスエピと見せかけた凛ちゃんエピと見せかけたダンディヴァエピという、結構欲張りな回。
ゲストヒロインのみなみちゃんが非常に明るく元気よく、ダンスで繋がる真っ直ぐな友情を見せてくれました。
一話限りのヒロインとの幼少期の思い出を使って、メインキャラの現在を掘り下げていくっていう意味では第83話『おとめRAINBOW!』と似た構図でしょうかね。

今回一番キャラが深まったのは凛ちゃんだと思うのですが、因縁のあるみなみちゃんとの掛け合いはクライマックスまでお預けにして、沖縄で動きまわるのはルミナスというのは、クッション効いてて面白い構造。
東京で一度出会ったきり離れていた二人が、距離も時間も飛び越えてアイドルの現場で再開する流れは、離れているからこそ強まるロマンスを感じて、なかなか良かったです。
『みなみちゃんの片思いかなー』と思わせておいてから凛ちゃんにカメラを振って、二人を結びつける運命を見せる手際とか、とっても良かったです。
あえて汗だくで走ってくる所とか、みなみを思い出してはパタパタ尻尾振ってる所とか、凛ちゃんって大型犬系女子よね。

凛ちゃんの忙しさは逢いたくて逢いたくて震える二人のサスペンスを強調するのが主な狙いですが、新米アイドルを抜けて売れてきた現状を強調する仕事もしていて、なかなかグッド。
ここらへんのアイドルとしての立場表現は、何かとお天気関係の話題をふるあかりちゃんにも共通するところかと思います。
四年目はあかりジェネレーションのコンパクトな成長を、さり気なく見せるシーンが多いなぁ。

凛ちゃんはやっぱり『ダンス』というキャラ立てが一番最初に来るわけで、そのキャラを掘り下げる相手として、踊りに真っ直ぐなみなみは良いキャラだった。
お互いダンスに真剣に向かい合っていればこそ、時間と距離を隔てて向い合っても、ステージで隣り合って踊っていても、どっちでも絵になるのが素晴らしい。
こう言うピリッとしたゲストの使い方は、アイカツ!らしいところだなぁと思います。


まどかが余裕ぶっこいている間にすごい勢いで凛みながキマくっていたので、スミレちゃんと一緒に最近余裕ない連合でも組めばいいんじゃないかな……とか思っていたが、肝心のスミレちゃんは魔性っぷりを発揮して久々のダンディヴァを堪能していた。
新曲新ステージは全体的にクールな雰囲気が強調されていて、ダンディヴァの強みが分かりやすかったと思います。
特にスミレちゃんの流し目表現は切れ味鋭く、傾国のレズビアン量産装置としての説得力がしっかりとあった。
シャウト担当がスミレちゃんなのも、ダンディヴァで新しい魅力を発掘している感じが良く出ていて、とても良かったですね。

久々にダンディヴァを見ると、ルミナスの氷上スミレとはまた違った魅力が良く出ていて、やっぱデュオユニットはもう少し掘り下げて欲しいなぁって気になります。
SkipSにしても情ハラにしても、良いエピソードをもらえて魅力的に描写できていたからこそ、続きが欲しくなるのは欲張りかしらね。
久々に出てきてトンチキな動きしてたまどかはあざとく可愛かったので、やっぱSkipSエピほしいなぁ……。(あかりが好きすぎて頭おかしいまどかが、もう一度見たいだけ人間)

自分たちのツアーのはずなのにそんなに目立ってなかったあかり&ひなきですが、まぁ脇役だしね今回は。
個人的には、凛ちゃんの面倒をしっかり見るジョニーの、変わらぬ大人力に安心したり感激したり。
あとレズの馴れ初めと聞けば即座に掘り下げつつ、美味しそうなアイドルの卵には唾を付けに行く学園長のアイドルゴロっぷりもな!

相変わらず地方ネタにはそこまで切り込まず、雰囲気重視の描写でしたけども、逆にそっちの方がルミナスジャパン・ツアーには良いのかな、とか感じました。
あくまで重点はレギュラーやゲストのキャラクターにあって、地方色はそれを盛り上げる舞台というか、少なくとも主役ではないわけで。
その上で美麗な背景をうまく使って、ワクワクする旅の空気は巧く醸造できているわけで、学園を飛び出してのツアーの描き方・取り回し方は現状巧く行っている気がしますね。

そんな感じで、ツアーの旅感を適度に出しつつ、凛ちゃん周りの掘り下げを行うエピソードでした。
みなみちゃんとの絆は爽やかかつディープだったし、スミレちゃんの魔性っぷりも堪能できたし、いいお話だった……。
そんな余韻をぶち壊すように、来週はオオゾラッコーン回です。
噂だとガンダムUCの作画班が助っ人に来たとか、ただでさえろくでもないことになるアイカツ!ドラマ回に、新たな伝説の予感。
震えて来週を待ちたいと思います。マジ楽しみ。