イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

緋弾のアリアAA:第6話『小悪魔たちの依頼』感想

ピンキィ・ガーリィ・バレットオペラ、六話目は宴の始末と子猫たちの誘惑。
くっそ面倒くさいマニッシュなレズビアンが、くっそ面倒くさいフェミニンなロリータと嫉妬しあったり愛しあったりするお話でした。
合間合間で志乃のキチ力を見せたり、AA姉妹の繋がりを見せたり、今後のためにお話を整理したり、やっぱりいろいろウェイトを積んで、過積載気味に展開したほうがこのアニメ安定するんじゃないか。
そんなことを思うエピソードでした。

いろいろやってますが、やっぱりメインはライカと麒麟の金髪ダメレズ姉妹。
毎回夢で始まるこのアニメですが、フロイディアンにカウチポテト分析を依頼するまでもなく、ライカはむっちゃ拗らせた夢見てました。
ライカがあかりちゃんに過剰にスキンシップ取るのも、それが理子と麒麟へのカウンターウェイトになってお互い様の嫉妬が燃えるというだけではなく、あかりちゃんの中に『なりたい自分』を感じ取ってるからだろうし。
ライカはとっとと『男勝りな自分もきらいじゃないが、ホントはもっと可愛い可愛いって言われたい! フリルとかリボンとかピンクとかに腰まで浸かって生きてみたい!! 女の子のまま女の子でいたい!! WannaBe Freeeeeee!!!!』と叫ぶべき。

ホントなー、好きなんだから似合わねぇとか相手が女だとか全部ぶっ飛ばして素直になっちゃえばいいんだが、それをやったらライカの話が終わっちゃうわけで。
心理的足踏みの描写、そこから怖ず怖ずと一歩を踏み出す描写こそがキモという、お話しの勢い全体には反したキャラだな、ライカは。

そういう意味では、やっぱり麒麟が閉じ込めたリビドーを開放してあげる立場であり、甘えているようでリードを取ってる二人。
可愛らしいニンフェット達に思う存分奉仕されたり、好きな相手を好きと言ったり、『お願い』や『強制』という形でライカの欲望を叶えてあげる辺り、よく出来た恋人だ。
特定の社会的ロールを求める他人と自分の視線で、自意識がガッチガッチに固まっているライカにとって、自分から素直になるのは非常に困難。
自分の欲望に忠実に突っ走っているように見えて、同時にライカの欲望をこそ開放させている辺り、麒麟は本当に目端が利くなぁ。

全部ライカのためというわけではなく、ちゃんと自分のリビドーに足場を置いているところも、無理がなくて良い。
『全部が全部計算じゃない』という演出は、絵で伝わってくるいい塩梅だったと思います。
悠木さんの震える演技も良かったな、あそこ。

ていうか、相手の好みピンズドで自分を変えることの出来る中学生ハニトラ軍団(対同性特化)が、専門で育成されてる世界観って、今更ながらスゲェな。
デリンジャー訓練でキャーキャー王子様扱いして、事前にコンプレックスを刺激しておく手際の良さとか、タチが悪すぎて感心します。
そういう場所で揉まれてるなら、麒麟の年格好に似合わぬ行動力と心配りにも、結構納得が行く。
今後も面倒くさいライカの手綱を巧く引っ張って、幸せに仲良く仲良くしていただきたい。


本道はこんな感じでピンキィガーリィでしたが、側道では色んな事が起こっていた。
鳥取さんがサラッとデレたり、ラスボスの手がかりが一旦途絶えたり、志乃がキチってたり、妹が露骨なフラグをもう一回立てたり、あかりとアリアが姉妹っぽかったり。
こうしてザックザックとお話に必要な要素をぶっこみ、高速なテンポでガンガン進むスピードが僕は好きなので、手際よくてありがたかったです。
夢での銃撃戦やファミレスでの組み手のほうが、バトル軸の先週より緊張感あるのどうなのとか思わなくもないが、まぁこれアリアAAだからね。(万能の言い訳)

面白ピタゴラ装置やら妹の病弱アピールやら、最終決戦への道が忘れず舗装されてるのはいいですね。
あんまりにもキャラが濃いので、ともすればお話しの手綱を手放しでどっか行っちゃいそうな印象も受けますが、そこら辺はしっかり握りこんでいる。
『武偵が暴れまわっていろいろぶっ壊したのを、警察が調査すんの? 警察とばっちり過ぎね?』とか思わなくもないが、まぁこれアリアAAだからね。(万能の言い訳アゲイン)

あと、コンパクトな出番でサイコっぷりを最大限アピールする志乃は、流石としか言いようがねぇ。
高千穂さんの花束に「何か仕込まれてるかも!」とリアクションしたのは、確実に自分なら仕込むからだろうなぁ……あの女怖い。
来週は高千穂さんとサイコレズ頂上決戦でぶつかり合うっぽいので、非常に楽しみです。

そんなわけで、ライカと麒麟はいつもなかよし。というお話でした。
ギャグテイストに味付けされつつも、ライカと麒麟は感情のうねりが細かくて、リアル系担当としていい感じですね。
来週はスーパー系二大巨頭のぶつかりであり、『銀河ギリギリ!! ぶっちぎりの凄いやつ』といいますか『マジンガーZデビルマン』といいますか、地球が心配になるキチっぷりが炸裂しそうです。
いやー、楽しみだ。