イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

コメットルシファー:第7話『温もりの場所』感想

盗んだ車で走り出す冒険アニメ、今回は何度目かのイヤボーン
先週のオアシスの話みたいな異文化交流話をもうちょっと積むかと思っていたが、思いの外手早くピンチがやってきて、味方の意外な過去とか明らかになった。
どのくらいのテンポで進んでいるのかサッパリわからない、変拍子系アニメ・コメットルシファー。

主人公チームのピンチに関してはいつものことなんだが、そのご都合に『みもりん声がスパイだったから』という説明がついたのは良かった。
毎回何故か追いついて嫌がらせしてたのは『変態ハッカーが変態すぎるせい』とか、脳内補正をかけていたが、ちゃんと理由があったのね。
でもマスター、煮えた過去取り出すの急過ぎないすかね……あと鍋より持って来るべきもの、もっとあるんじゃないすかね……。

主人公たちのピンチ旅行に関しては、そろそろ悪い意味でパターン化してきたというか、慣れてきてしまった。
ガーディアンがルシファー体型になってから、飛行能力を活かせる地形に恵まれないせいでピンチが多く、CGと個別のアクションは切れてるのにあんまスカッとしないのが原因かもしれん。
別にスカッとするアニメじゃないのかもしれないけどさ……ソウゴ、今週も元気の無い動きだったなぁ。

敵の顔ぶれに動きがあれば少しは風通しも良くなると思うのだが、なんかしてくれそうな速見声は『縦割り行政の横破りを、偉い人会議でチクる』という、地道極まりない嫌がらせの準備をしていた。
ジジイは相変わらず天文台で星見てるだけだし、いくらソウゴ少年の身の丈の話だとはいえ、もう少しスケール大きくしてくれても良いんじゃないか。
火起こす時の木の組み方とか、地味なところに気を配っているのは嫌いじゃないんだが……やっぱ大きい話を予感させるパッケージだと思うし、そことズレていくのは一視聴者としては尻の座りが悪い。

徹底的にディテールに拘って地味な話にする(という方針をやってたのが、街内部で擬似家族やってた序盤なのか?)ってわけでもなく、フェリアは今週もイヤボーンして世界は不思議な感じになり、イモムシは今週も体を張ってついに力尽きているわけで、何処に行きたいのかの予測が更につきにくくなる話だった。
『毒々しい色のキノコでトリップ』とか『純朴な童女が蝶々に惑わされフラフラする』など、懐かしい描写がラッシュをかけてきたので、今が何年かも困惑させられたが。
製作者が想定しているお話の身の丈がどのくらいで、それを伝えるためにどういう手段をとっていて、何をどういう経路で見せたいのか。
最初からわかりにくかったが、更に迷った回だった気がします。