イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

影鰐 -KAGEWANI-:第9話『蠱惑』感想

世界の裏側で暗躍する怪物たちのアニメに、MSSProjectの皆さんがやって来てくれたよ! な影鰐第9話。
毎回超かっこいいEDで場を盛り上げてくれるMSSProjectさんですが、棒よ……独特の演技に引っ張られすぎて、ちょっと本編見る余裕なくなったのは秘密だ。
いやね、モノクロのアツコさんみたくスポット参戦ならまだしも、ある程度ガッツリストーリーに絡む形で出てくると、異物感が目立っちゃうねっていうね……。

お話の方は夜闇の植物園を舞台にした、ホラー・サバイバル。
『光の中だけが安全』というルールは、人間の本能的な部分に根ざした見せ方でなかなか良かったです。
キモい植物がじわじわと迫ってくる生理的嫌悪も、良く出ていた。
影鰐は過去の名作を色々オマージュしつつ、アイデアのネタを枯らさずよく走っているなぁ……。

人間ドラマの方は一話以来のハードコアな展開で、誰かを蹴落として誰かが生き延びるというシビアなルール。
二話以降は奇獣の脅威に助け合いの精神で立ち向かっていく話がほとんどだったので、テイストが変わって新鮮でした。
生き残りが自動的にクズ(を装った人類の敵)にならざるを得ない話を、なぜゲスト回にぶっ込んだのかは、正直わからん。
多人数を処理する上で、一人ひとり脱落していく展開のほうが回しやすかったのだろうか。

今週は取調室で突っ立ってるだけだった番場先生ですが、最後の最後で過去を匂わせるロールを展開し、一応主役であることをアピール。
露骨に『ここを叩け』と書いてあるわりに動きがなかった顔の傷も、期待通りの疼きをようやく見せてくれました。
嫌われた役とクロージング担当を同時にこなし、直接戦闘能力に欠けるので現場に出ない番場先生を突っつく仕事もするあたり、木村は良いPC2だなぁ……。
奇獣に拘る理由も『親の仇』という解りやすいのが判明した今、番場先生がついに解りやすいヒーローになるのか。
それともまだまだ傍観者&無能力者ロールの時間は続くのか。
来週以降に期待が膨らみますな。