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イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アマデウス 親神&背景レビュー -神よりも神!-

TRPG アマデウス レビュー データ

冒険企画局勝負のシステム、アマデウス
シンプルながら切れ味鋭いデータまわりは、色々と掘り下げたくなる魅力にみちています。
今回はキャラメイクの基本となる親神と背景を分析し、強みや実践での立ち回り、パーティーでの役割などを考えていきます。

◎表記について
基本的に親神ごとの強み、運用上注意したい点などを考える記事です。

○神群
・親神名前 ポテンシャル値 総合評価
各論
という書式です。

・ポテンシャル値
能力値をダイス目に換算して数値化したもの。
アマデウスのダイスロールは単純な出た目では測りきれないが、ムードダイスを操作するにしても達成値を稼ぐにしてもダイスと修正は重要なので、一つの基準としてカウントする。
特定能力値が実プレイの中での活躍度が高い/低い、共通能力値の算出基準になる/ならないなども無視する。
算出法としては能力値は1D=3.5、修正値はそのまま適応する。
A=10.5、B=7、C=3.5、D=1.75、シフト=3.5)

・総合評価
能力値のバランス、ギフトの性能、領域の条件などを鑑みた、データ的な評価。
S=格別強い A=強め B=平均的 C=弱め くらいの感覚的評価です。
ここで考えてるのはあくまでデータ的な強さであり、かつコバヤシ個人の分析ですので、目安程度に考えてください。
良い感じのネタを思いついた神が、いつでも最強のムテキゴッドだ!!

 

○ギリシア神群
・ゼウス    38.5 S
ギリシャ神話の主神として、強さと知名度を兼ね備えた有名ゴッド。
能力値分布は解りやすいアタッカーであり、愛Aでミドルでも交流判定を成功させやすい、優秀なスペック。神聖武器の曲刀が、値段の割に良い性能しているのもグッド。
ギフトの方は<雷霆>の性能がぶっ壊れてて、発動条件の軽さ、常時効果の強さ、追加効果の強さと、ハイレベルにまとまっている。
武勇がA(シフトさせればS)なのでクリティカルを狙いやすく、必殺効果を十分計算に入れられるところが最強に強まってる。(ダイス4つで一個は6が出る確率は1-5/6 ^4なので644/1296=50.3%。黒1段階覚醒として期待値でダメージ+7は強い)
他の特技も強いんだけど、発動コストが重いのが難点であり、まずは優秀な殴り屋として立ち回りたい神。


・ヘラ     38.5 A
神話世界でも嫉妬の権化として有名な、ゼウスの怖いカミさん。
能力値的には武勇低めの万能型であり、<星乙女>軸の術式使いとして仕上げるのが無難か。
愛が高いので<聖婚の義>で全てを踏み倒して万能キャラになるのも強いが、恋愛対象のPCこれと関係が閉じていく恐れがあるため、事前の仕込みが必要だろう。関係が濃くなるので、巧く使えばロールイプレイ促進装置として機能するとも思うが。
頭脳が低いのは痛いが<牛王の目>の性能が良く、必要なところは補えるため、見た目よりも万能性が高い神。
<聖なる泉>は書いてあることはスゲー強いが、領域条件、発動条件共にシビアなのでなかなか難しい。


ポセイドン  36  S
世界規模で有名な海の神様であり、ギリシャ神に特徴的だけど同時に祟り神でもある厄介マン。
高めの武勇を活かし<三叉の矛>でボッコボッコに殴る、アタッカーとしての役割が期待できる。
強化条件の潜水状態を<海の覇王>で行動消費せずに満たせる(オマケに味方の支援も出来るし、敵を潜水状態にして「対潜A」を発動することも出来る)あたり、見た目を遥かに超えた強まり加減。
<三叉の矛>は安定性4がとにかく強くて、ほぼあらゆる脅威を確殺できる脅威キラーとして、味方に安全を、敵に脅威を配ってくれるだろう。
戦闘面以外の能力は頭脳の低さが気になるが、+が付いているので見た目ほどシビアーではない。
様々な局面で安定した活躍が期待できる、優秀なゴッド。


・アテナ    36  A
『オリュンポスの頭脳』を歌う割には脳筋力溢れる、パワー勝負の武神女神。
ダイスをたくさん振ってスペシャルを狙うというより、槍の「安定性1」も活かして確実に当てていく感じになる。
勝利の女神>のサポート性能が高く、殴る以外の仕事もしっかりできるのは良い……のだが、白白は結構達成するのが厳しいため、戦略的なインガ回しが大事になるだろう。
<無限の盾>を活かすならダメコン手段が欲しく、となると獣の子なのだが、能力値はあまり高くない。
頭脳の高さを活かし、ミドルでは調査判定を主に行っていくのが良いだろう。
<島つぶて>は全ギフト中最大火力だが、発動条件、支払うコスト共に厳しいので、運用するのであればよく考えて動きたい。


アポロン   38.5 B
医療と歌を司る太陽の御子であり、たまに疫病垂れ流しにしたりする困ったちゃん。
万能型の能力値が強みだが、神聖武器の弓があんま強くないので、アタッカーやる時は一手間欲しい。
<日輪の矢>は一見地味だが、覚醒段階ではなくインガの数を参照するため、安定してダメージが増えていく。
<医霊>でヒーラーを担当してもよしなあたり、なんでも出来るユーティリティーゴッドである。
デルポイの神託>は書いてあること強いけど、三色条件をミドルで満たすのってけっこう大変な気もする。シナリオ次第かな。


・アルテミス  36  B
処女厨のくせに嫉妬深く、男嫌いで美少女大好きで浮気症というDOLCE系ガッデス。
兄と似たようなユーティリティーな能力を持つが、<月光の矢>がむっちゃ地味なのでアタッカーとしては一歩後退。やっぱ弓なのがね……。
<夜を照らすもの>はダイスを振った後に適応できるので、やや高めのコストも気にならない優秀な性能をしている。前提条件の黒を補うところが、地味に優秀。
交流判定のクリティカルは美味しいので、<乙女の祈り>は非常に強い。が、ミドル使用で緑緑はやや重たいか。


・アレス    35.25 B
戦の粗暴な側面を司り、たいてい負け役にされる哀れなメガ・ヴァイオレンス・ゴッド。
調査判定と偵察判定という、2つの大事な判定に使う頭脳がDなのは相当にデンジャーだが、殴り屋としての性能は十分以上。
単純火力上昇の<城壁の破壊者>、癖のない性能の直剣、武神さすがの武勇A+を活かし、ガンガン殴っていきたい。
破壊神らしく黒前提のギフトが多いため、PTが黒を許容できるか確かめてから使いたい。
<狂荒>は非常に優秀な命中支援だが、術式で行動使うのはもったいないスペック。導きの子の<導きの歌>でタイミングを使ってもらうのがベストか。
愛は高めなので<恐怖>で支援しなくても、交流判定はけっこう成功すると思う。


デメテル   35.25 B
豊穣と飢餓を司る、緩くないオカン系ガッデス。
まさかの武勇Dを誇り、杖も殴り性能は高くないため、<星乙女>か<飢餓>による術式型に仕上げるのがベストな神だろう。
<春の乙女>は条件がゆるく、他のキャラにも影響がある交流判定支援であり、性能はとても高い。もともと愛がB+なので、合わせて考えると交流判定をほぼ制圧できるスペックを持っている。反面頭脳は低めなので、神子関係のスペシャリストとして立ち回りたいところだ。
<エウレシスの密議>は特定状況では強いが、自分の行動を使って行動不能を治す立ち回りが経済的かは怪しい。コストも重いし。


・ヘパイトス  36 B
ブサイクすぎて妻に浮気されたり、殺人兵器をたくさん作ったり、人間に原罪の火を手渡したりした、オリュンポスの便利屋ゴッド。
かなり珍しい技術型ゴッドであるが、これを使い回す汎用性にかけるため、実践での安定性に疑問は残る。<英雄の武具>や<神の贈り物>で味方を支援する動きは他の神にはない魅力なため、単純な能力では測りきれない部分がある。
殴り屋としては悪くない武勇とマシーンキラーである槌の合わせ技で、意外な活躍ができるかもしれない。
<戒めの罠>は敵の強大な脅威を抑える強めのギフトだが、黒前提なので扱いには要注意。


アフロディテ 36 C
愛以外はからっきしな尻軽ゴッデスであり、コイツ原因で死んだり戦争になったりという逸話で神話の教科書はいっぱい。
武勇も霊力もそこまで高くないので、まず戦闘で何しようか悩む神である。投げ縄強くないし、ヘラのように愛で判定踏み倒せるわけじゃないし。<泡>を活用した防御支援は強力だが、守りに入るだけでは勝てないのが悩ましい。
ミドルでは貫禄の愛A+が唸りを上げると思うが、<愛の宝帯>はコストおもすぎて発動が間に合わなそうだし、<エロスの矢>は行動消費するわで、こっちでも立ち回りに悩む。
色々とクセのある性能をしているので、じゃじゃ馬を乗りこなせる自身があるなら親にすると良いだろう。


ヘルメス   33.5 C
ギリシャ神話のトリックスターとして駆けまわり、伝令と泥棒の親分を気取る魔術神。
劣化版アポロンともいうべきビミョーな能力値をしており、特に武勇・霊力共にCは何していいかわかんないレベル。よりにもよって武器は杖だ! まぁケリュケイオンだし、イメージ的にしゃーないが。
ギフトも権能を反映してトリッキーであり、移動判定を制圧する<案内石>、交流判定に追加効果を乗せる<ヘルメスの舌>、調査判定にオマケを乗せる<牛泥棒>と、単純な数字では推し量れない性能を持つ。
戦闘で敵を撃破するという解りやすい働きでははっきり言って三流だが、ゲーム全体をコントロールする上で効果的な性能をしているという、なかなか面白いゴッドである。


ヘスティア  37.75 B
オリュンポス十二神の中でもドマイナーだが、ローマに下ると帝国最強の宗教政治集団の祭神になってたりする、不思議なペド神。例の紐とかはつけていない。
何しろ武勇がDなので、戦闘中は基本的に術式を使っていくことになる。<星乙女>は優秀だなぁ。
ギフトの方は変則的な支援というか、メシと供物に関わる地味な効果が多い。生命力は達成値にコンバーション出来る優秀なリソースなので、<かまどの女神><おいしいとこどり>は見た目より全然強いとは思うが。
全体的にコストが重めなので、赤領域にガンガンインガを回し、早めに状況を整えたい。


○ヤマト神群
・アマテラス  38.5 A
天の直系であり三貴神筆頭、賢くも恐れ多き日ノ本の中央神である。岩戸の逸話を活かし、ナードコアなアレンジがされている。
武勇低めの霊力高めキャラであり、術式使いに仕上げたいところだがヤマトはあまり直線的な術式がない。<神撃><結界>といった汎用術式を有効に使いたいところだ。<八咫烏>で踏み倒しても良いが。
愛も頭脳も悪くない性能をしているので、ミドルでは色々出来るだろう。主神にふさわしく、かなりのユーティリティーガッデスだと言える。
<岩戸隠れ>は素直な性能をしているが、黒を含む4コストはやや重いか……戦闘だと結構達成できそうだな。
八咫鏡>は敵の攻撃を逆手に取る優秀なギフトだが、条件が重く判定がキツい。<寄進>などを駆使し、確実に回避判定を成功させたいところだ。


ツクヨミ   38.5 A
三貴神の一人……のはずなんだけど、マトモな記録が残ってなくて謎が多すぎる、暗くて地味な神。
武勇は低いが<八尺瓊勾玉>の性能がとんでもないことになっているので、脅威をぶっ殺す仕事くらいはこなしたい。武器も脅威狩りに向いてる直剣だし。霊力はAなので素直に術式型にしても良いが。
愛が低いのに<影からの助け>は想い前提だったり、<光を映す者>は効果が不安定かつ処理が重かったり、色々悩ましい。神格のイメージにふさわしく、かなり謎めいた性能をしているといえる。


・スサノヲ   36  A
みんな大好き、記紀神話最大の大あばれ天童。海神であり嵐神であり英雄神であり冥府神でもあるという混ざりっぷりが、いかにもな集合神らしさを漂わせる。
性能としては清々しいほどの殴り屋であり、武勇A+に神聖武器・大剣の高スペック、<草薙剣>の特攻っぷりと、アタッカーに必要な要素は大量に揃っている。バッチンバッチン殴ろう。<須佐の嵐>も殴ること前提のサポートだし。
反面頭脳は良くないので、補正で補うか交流判定をメインにミドルは立ちまわっていきたい。
インガをいじれる<奇稲田姫>はユニークな効果なのだが、条件・生命力コストともに厳しめであり、使い所は難しい。


・ウズメ    35  C
ヒキってたアマテラスを得意のアイカツで社会に引っ張りだした、記紀神話時代のストリッパー。
歌舞音曲の神らしく愛が高いが、数字の天井がある程度で止まる交流判定においては、<雅の神>とA能力値の組み合わせは少しトゥーマッチである。+2貰わなくても成功するとは思うが、絶対失敗したくない人向けか。稼いだ好感度を他に回す手段が薄いのも、ちと微妙なムードを強化している。
殴り性能は神聖武器・武勇共に高くないため、霊力Bを活かして術式型に仕上げるのが良いのか。というにはヤマト神群は共通ギフトがパッとしないので、どう仕上げるか悩むゴッドである。


ウケモチ   38.5 A
サーバントサービスだったり乙女ゲー好きの干物女子だったり、何かとオタクメディアで人気なお稲荷様。
とにかくギフトが強く、ダメージ軽減と必殺武器を同時に獲得できる<三狐神>、<寄進>とのシナジーが冴える<商売繁盛>、使い勝手の良い「食料」が入手できインガ操作も可能な<食物の種>と、面白い効果が揃っている。日常が高いので節約判定に成功しやすく、アイテムやコインを使いこなすというひねったデータ運用が楽しそうなキャラである。
反面、武勇や頭脳といったベーシックな部分に弱みがあり、そういうところを補うためにも<寄進>との相性は良いだろう。殴り倒しにいくならどうにか武勇は補いたいところだ。
目立たないところに強みがあるが、使いこなせば相当面白い動きが出来そうなゴッデスだと言える。


・ヒトコトヌシ 38.5 C
並み居る有名ゴッドをさておいて、まさかのピックアップとなった葛城山の主。
能力値はハイスタンダードにまとめたユーティリティという感じだが、破壊力のあるギフトに欠け、神聖武器が弓というパッとしなさが足を引っ張る。霊力Aなので素直に術式型に仕上げるのが良いのかなぁ。
効果が特殊な瞑想を強化する<無言参り>は盤面に対する影響力が弱いし、<一言宣託>は全ギフト中最高に重いし、ギフトを使いこなすのはなかなか難しそう。<吉凶の言霊>もインガ操作で面白いのだが、これも条件が重い……悪い影響を受けずに黒コストを達成できるのは、かなり変則的な使い方はできそうだが。
活躍のイメージを仕上げるのが少し厳しい、ちょっとピーキーなゴッドだといえる。


○エジプト神群
・ホルス    38.5 S
陰謀述作渦巻くエジプト神話宮廷において、最終的な勝利者となった永遠の少年神。
主神らしく高い水準でまとまった能力値と、使い勝手の良いギフトが噛みあった優秀な親神である。武勇Aの霊力C、神聖武器が槍なので迷いなく武器殴りでビルドすれば良いのが、シンプルかつ強力で良い。
<ホルスの火>は他の常駐型に比べ盤面への影響力が弱いが、<マフデトの鉤爪>のダメージ上昇効果は強力。なのだが、黒の領域は常に扱いに注意が必要になるので、力に溺れ過ぎないようにしたい。
<イシスの助け>は超優秀な判定支援であるが、コストのインガ2がかなり重たく、使い所は選びたい。通らば死が見えるタイミングでの回避判定・妨害判定あたりが狙い目か。
いろんな事が出来る優秀なゴッドであり、まさに主神という感じのソツのなさである。


・バステト   38.5 S
『ラブリーキューティーな猫ちゃんガッデスだにゃん!』と媚びた顔してるが、逸話を追いかけると殺戮しまくりな荒ぶる獣神。
とにかく<癒やしのシストラム>がぶっ壊れ性能であり、愛Aで交流判定を成功させ、発動条件を満たす動きがやりやすいのが完璧なシナジーを形成している。ダメージにしても達成値にしても、介入はPCが動かないと行えないので、戦闘時のプロット配置はいろいろ考えたい。
殴り役としては武勇Cが足を引っ張るが、エジプト神群は<メジェド>という優秀な攻め手があるので、術式で押し切るのもグッド。そこを補う<獅子頭变化>は強いのだが、イニシアティブの優先仕様上、『ダメージを貰ってから殴る』という理想の動きがなかなか難しい。こういう意味でもプロット配置には気を使うゴッデスである。


・トト     31.5 A
ヘルメスと同一されたりしクトゥルフに組み込まれたりしてる、お猿で知恵モノな魔術神。
相当にピーキーな能力値をしており、分かりやすく術式型に仕上げるのがよいだろう。ここでも<メジェド>は役に立つ。殴り倒すだけではなく、<イシェドの葉>や<銀のアテン>による支援もしたくなるが、行動タイミングの不足には注意したい。<導きの歌>との相性が一番良いゴッドといえる。
後出しで修正を打ち消せる<トトの書>はコストがコインになるが、性能自体は非常に強い。日常Cなので節約判定に成功して、コインを稼ぐ動きが成立しにくいのが悩み。<親神の恵み>を使いたいところだが、開始時は領域が起きていない事が多いので、成功したらラッキーくらいの扱いか。
サポーターとしてスクリューの効いた性能をしていて、パーティーの戦力を大きく高める優秀なゴッドだといえる。


・タウエレト  38.5 A
カバと守護を司る大地母神。動物のトーテムを背負った神が多いのは、エジプトの風土と文化を感じさせて面白い。
平たい感じの能力値であり、武勇・霊力ともにAなのでキャラの尖らせ方にいろいろと悩む。神聖武器も杖だしな。万能の答えである<メジェド>を有効活用するのが、一番わかり易いか。
ギフトはとにかく<守護のサー>の性能が良く、アイテム使いなことと高い日常が咬み合っている。<生命のアンク>も行動を消費するだけの性能を持っているので、サポート役としての仕上がりはトップクラスである。
<静かなる篝火>は書いてあることゲームが終わるレベルで強いんだが、条件は重い。戦闘中に発動したら大幅有利くらいの腹づもりで、頼りにし過ぎない程度に頼ろう。


・アヌビス   35  B
死者の尊厳を見守る番犬の神。冥府神なのに黒ギフトがないあたりに、エジプトの死生観が反映されていて面白い。
スペック的には武勇Aの武闘派であり、神聖武器も曲刀。殴り性能を上げるギフトがないので一線級とはいえないが、脅威破壊屋といては十分な性能をしている。<死護のウアス杖>が相当に微妙でな……。
<先祖の声>で脅威を表にして、<封印の包帯>で妨害コストを下げる動きはなかなか面白いが、後手に回って防御的にコントロールするより、アマデウスは攻め攻めで叩き潰しに行ったほうが色々楽なオフェンシブゲーム。ギフトふたつ+行動回数分の価値が有るかは悩ましい。
戦闘以外の能力も高い水準で纏まっており、サポートよりのユーティリティとして活躍できる可能性を秘めている。


・セルケト   31.5 B
ドマイナーどころから引っ張られてきた、砂漠の蠍神。武神ともまた違う荒々しさのある、面白いチョイスである。
能力値は徹底的にフラットであり、ハイスタンダード……というにはパンチが弱い。短剣も超強力な武器というわけではないので、活躍の仕方は少し工夫しないといけないないだろう。「独立」脅威に無条件特攻な<セルケトの娘たち>は非常に優れた性能をしているため、殴り屋としての仕事が一番わかり易いか。
<毒の女神>も非常に強いのだが、判定ダイスが少ないためなかなかスペシャルに到達できない。活用できるタイミングを考えると、やっぱ武勇Aまで引っ張って積極的に殴る作りが良いか。
<灼熱の風>も書いてあることは強いが、有効活用にはいろいろ考えなければいけないタイプのギフト。単純なスペックではなく、搦め手で立ちまわる楽しさがあるガッデスだと言える。


クトゥルフ神群
・アザトース     51 S
クトゥルフ神群の主神として、宇宙の中心で微睡み続ける混沌。
ポテンシャル値を見ても分かる通り、ルールブックに乗っている神の中でも相当クレイジーな性能を誇っており、あらゆる局面をハイレベルにこなすことが出来る。-が案外細かく効いてきて、見た目ほどの無法能力はないがそれでも強い。頭脳がCなので苦手があるといえばあるが、他のスペックが高いので補う手段はいくらでもある。
<虚空の玉座>と大鎌の組み合わせが異常な性能を誇っており、殴り屋としての性能は必要十分。「近接」と「変幻」が組み合わさった結果、かなり自在のターゲット性能を持っており、殴るべき相手を殴りたいタイミングでぶん殴れる、融通の効くアタッカーである。
ファンブルを代償に生命力を回復できる<蛮神の楽団>。脅威を殴るときにお釣りが貰える<魔王の時間>と、他のギフトも素直に強い。基本的に黒コストがかかる神なので、パーティーへの影響は考えながら立ち回りたい。
ハイスペックであり同時に幅広い立ち回りも可能な、文句なしのNO1性能を誇るアウターゴッズ。


・ヨグ=ソトース    42 B
癖の強いクトゥルフ神群の知恵袋として、クレバーに立ちまわる虚空の神。
性能的には典型的な術師型の能力値配置がされており、殴り屋としての性能は高くない。クトゥルフギフトもあまり尖った攻撃術式がないので、<神撃>などを巧く使いたい。
欄外に陣取って<絶対領域>を発動させつつ、<時空連続体>でパラグラフ効果をパクってくるビルドは強い。強いんだが、このゲームで後手に回ることのフリを考えると見た目ほどは強くないかも、という印象。黒コストだし。
<銀の鍵>は移動判定を制圧できる優秀な特技。黒の領域を覚醒することが前提となるパーティーなら、より強い効果を得ることが出来るだろう。自分自身の技術も高いしね。


ナイアーラトテップ 38.5 A
色んな所でろくでもない事をしまくっている、クトゥルフ神群随一の陰謀家。他のゴッドが後付で化身にされているので(特にエジプト)、そこら辺の絡みが面白いかもしれん。
頭脳Aと<黄金の二重冠>のシナジーが強力で、様々なものを踏み倒す強力なスペックを持っている。棍棒は殴りアイテムとしては悪くない性能だし、ダイスをたくさん振ってスペシャルを狙う戦術との相性も良いので、殴り屋としての性能はかなり高い。
他人の想いを横取りできる<千の仮面>は使い方が難しいが、決まると面白そうな効果である。
<輝くトラペゾヘドロン>はコストも条件も効果も破格の超奥義だが、夢いっぱい過ぎて扱いは難しい。黒黒は達成が難しいだけではなく、-2修正が乗ることで軒並み判定がきつくなるため、このギフトを発動させるために追い込まれる本末転倒を呼び込みかねない。


・シュブ=ニグラス   36 A
地母神方面からやってきた、クトゥルフ神群の豊穰担当。こういう古来の生命力って現存する神話では脱色されているか、敵に回って撃滅されているかなので、PCサイドに立っているのはなかなか珍しい。
両刃斧も<無色の妖蛆>も強力な武器なのだが、武勇C+で判定踏み倒し系がないため、命中させるためにはいろいろ考えないといけない。シフトを割り振ったり、<親神の恵み>を活かしたり、方法はたくさんある。
術式使いとして仕上げても<黒き仔山羊>があるのでかなり破壊力があるが、黒含みで緑緑緑という破格の条件を考えると、なかなか発動は厳しいだろう。パーティーを緑染めにすればワンチャンあるか、ないか。
愛が高めなので交流判定で想いを稼ぎ、介入を早めにもらって<暗き魔宴>で燃やし直す動きは、結構面白く回るような気がする。これも赤緑緑コストなので、発動するのはかなりあとになるだろうが。
ピーキーだがミドル・戦闘共にポテンシャルのある、面白いゴッデスである。


クトゥルフ     41 S
主神じゃないけど神群の看板、夢見るままに待ちいたってる巨大タコ。
武勇と霊力両方がAなので、殴り屋としても術式屋としても立ち回れる戦闘のスペシャリスト。鞭が弱いので<深きもの>で強力な武器を獲得すると、攻め性能が上がるだろう。
<深きもの>は補助効果も強力なダメコン性能を持っており、ダメージを集めて<秘められれし胤>で復活する動きは強い。強いんだが黒黒条件は色々きついので、<星座>の方が回りに迷惑かけなくて良いかもしれん。
休憩判定はPCがたくさん参加するので、<夢の呼び声>は見た目より遥かに優秀な性能を誇っている。黒1段階覚醒として、合計+2をPC全員にだからな、強い。
このゲームではかなりレアなディフェンダーとして立ち回れ、殴り性能も高めな優秀なゴッドである。


ハスター      38.5 B
クトゥルフ神群なのに黒ギフトを一つも持たないという、フレンドリーを装う邪神。言うたかてお前、原典で相当なこと引き起こしてね? ビアス解釈なんだろうか。
スペック的にはフラットな能力値を持ったハイスタンダードキャラだが、殴り性能はそんなに高くない。術式使いに仕上げるのが気楽だ。杖殴り武器としては弱いし。
ギフトは全て補助であり、交流判定にお釣りが貰える<黄の印>、防御判定にお釣りが貰える<風の精>、行為判定を無条件で踏み倒す<羊飼いの神>と、行動回数を束縛しないギフトが揃う。<羊飼いの神>は超強いが、緑緑白白は重いよなぁ……。
クトゥルフ神群にしては癖が弱いが、同時に強みもあまり尖っていない、まろやかゴッドである。


○背景
背景は全員強みが違うので、評価はしないものとします。
・創生の子 6.5
真っ直ぐで主役っぽい立ち位置の背景。能力値上昇も1ダウンがなく、ペナルティ要素は薄い。
ギフトも癖のない強さを誇っており、特に<不屈の闘志>は素直な強さで殴り屋にはありがたい。やや条件が重いが<英雄の証>はスペシャルを狙うのに十分な性能があり、必殺使いにはこれが良いだろう。<希望の光>を使う時は、黒領域を力に変えるキャラがいないことを確認して使いこなしたい。


・災厄の子 6.5
創世の子の影になる、不吉な預言を背負った神子。ギフトが黒条件だったり、能力値が下がったり、創世の子よりもピーキーな強さを持つ。
他人の不幸がメシウマになるギフトが多く、ファンブルを力に変える<災いの種>、味方のダメージが上がりかねない<滅びの瘴気>と、リスキーなデータを使いこなしたい。<滅びの瘴気>はプロットが重ならないと基本的に利点だけになるので、積極的に孤立したいところだ。
ただでさえ黒条件のギフトは扱いが難しいが、<封印されし力>の黒黒はマジで大変なことになるので、強さに任せて頼り過ぎないようにしたい。いや、書いてあることはホントに強いんだけどね。


・導きの子 6.5
神子の先達として、他のPCを導いていくことになる背景。能力値的にはかなり極端なことになるが、ペナルティ要素は薄い。
<語り部>を使いこなすなら頭脳高めで周りに黒使いがいないこと、<導きの歌>なら誰か術式使いがいることなど、パーティーのスペックに応じて活躍できるか否かが決まってくる。周囲をよく見たデータ作成をしたい。
<秘伝>はどう使うんだろうな……黒条件ではいったマイナスを<親神の恵み>で潰しつつ、コストのHP消費を軽くするのが解りやすいのかな。


・獣の子   4
人間以外の存在になれる、ケモナー歓喜な背景。地味にマスターを探している設定がつくので、どっちかっていうと脇役的な立ち回りが軸になるか。
能力的にはシフトがなく、背景で唯一ポテンシャル値が見劣りする。のだが、ギフトで書いてあることは軒並み狂った性能を誇っているので、トータルで見ると十分強いと思う。
ファンブル表を見た後にキャンセルできる<介添人>、カバーリングが可能になる<守護者>、達成値支援可能な<眷属の加勢>と、サポーターとしては最強格の性能を持っている。能力の低さを巧く補うようにビルドできれば、パーティーへの貢献度は相当高いだろう。地味に黒条件のギフトがないのも強い所。


・伝説の子 6.5
神話的存在としてすでに預言を成就した、ベテラン神子の背景。PC全員が選択する背景の中に、物語的立ち位置が内包されているのはスマートなデザインだ。
能力値は災厄の子と同じ凸凹した補正であり、ギフトも少しひねったいぶし銀の性能。余裕で一回死ねる<星座>の強さは相当なものであり、攻め攻めなゲームの中でも強さのある守備力である。
<信念>が機能するのはインガが1か4の時(7まで行ってたら焼け石に水、10はもう負けてる)になるので、<語り部>などで黒インガを調整しながら使いこなしたい。<経験豊富>は<封印されし力>よりも取り回しが良いので、ガッツリ使っていきたい。