イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

デュラララ!×2結:第26話『猫の首に鈴』感想

今週のデュラララは女祭り! ヤスダ絵の可愛いオッパイちゃんたちがイチャイチャキャイキャイしっぱなしの三十分だよ!!
まぁやってることは、暴走と裏切りと脅迫なんですけどもね。
悪いけどこのアニメデュラララなんだーッて感じで、癖の強い女達が自分たちの話を進める回でしたね。

このアニメの女子代表といえばセルティと杏里ですが、お互い結構ヤバイ状況に。
セルティの方は意外な伏兵の嫌がらせの煽りをもろに食らってぶっ倒れるし、杏里はウザヤに煽られた後ヤンデレにおいまわされるし、毎回大変だ。
セルティの場合は新羅とギルドの仲間、杏里は狩沢さんがバックアップについてくれているので、一定の安心感はあるけども……おい、帝人と紀田くんは何やってんだ。

ウザヤのクソ煽りはいつものことながらムカつきますが、今回は少し地が出た感じというか、人外嫌いの人間大事は本音なんだろうなぁ。
キャラクターが奇っ怪な執着を大事にしているところがデュラの味なんですが、それがおっぱいJKを言葉責めする方向に発露するから、イザヤはウザヤなんだよ。
結果、せっかく集めた軍団からの人望は枯渇し、思いつきの嫌がらせで瓦解していくことになるのだ……。
同級生のシズちゃんや新羅がしっかり成長し、自分の執着を社会の中でどうコントロールするか学習している様子を見せているので、この崩壊にも納得がいくってのは先週言ったとおりやね。

新EDで凄い百合濃度を発してる狩沢さんですが、『そら発するわ!』と言いたくなるソウル・シスターっぷりで杏里を守ってくれて、スゲー有り難かった。
ウザヤと高校生が1ONするとヤバイってのは、帝人がイヤってほど証明してくれたので、狩沢の姐さんがしっかりプロテクトしてくれたのは、話がこれ以上拗れない上でもありがたい……もう10話しかないんですよ!
人外だのキチガイだの描きつつ、『人間』とか『普通』とかが持っている強さ・確かさ・ありがたさも忘れてないところが、デュラの好きな所だなと、今回の狩沢さんを見ていて思いました。
新たなキチ女に目をつけられているが、まぁ多分大丈夫だ頑張れ杏里


セルティは頑張ってギルドをまとめたのに、モブっ面女の大暴投でお腹痛くなるハメに。
アドバンテージだった『頭』の独占は崩れ、身内は忠誠度低いか裏切ってるかというイザヤチームの現状が、白日のものにさらされる展開でもあった。
『ヨユーっす、全部計算通りです』と臨也くんは言うんだろうが、指し手としてはほぼ敗着だよネこの状況……どうすんのかな。

セルティの首が公開情報になったのは、ギルド結成でなんとなーく勝ちムードが漂ったところに、良い横殴りを入れる展開だった……ナイスだモブ顔。
何らかの意図があって池袋に秩序を取り戻そうとした時、『嫌がらせ』という個人的な、しかし結構納得できる理由でテーブルがひっくり返るのは、話を停滞させない甘い運び方だと思います。
キャラクターはこうしてかき回された状況に飛び込んで、色々必死に走り回らなければいけなくなるわけで、デュラの強みであるゴチャゴチャした感じを維持するためには、こうしてイベントを適宜起こしていくのが大事なんだなぁ。
巻き込まれる方はたまったもんじゃないと思うがな!
ほんとセルティ、常識人で正義の人で自分は何も悪い子としてないのに、酷いことに巻き込まれまくってて可哀想……主人公体質なんだな。

そんなわけで、女の子たちの動きを追いかけることで、池袋の混乱の現状と加速を切り取る回でした。
ささやかな幸せを堪能する鯨木もこのままおとなしくはしてないだろうし、どんどんカオスが広がっていきますね。
それをどう収めるのか、はたまた収めずにどんどん広げて広げていくのか。
やっぱ面白いな、デュラララ!!