イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ルパン三世:第16話『ルパンの休日』感想

一話完結型オムニバスという形式を活かし、色んなジャンルに挑戦するルパン2015。
今週は『ルパンでゆるい日常系』……ってわけでもなく、フィアットでダラダラとドライブしつつ、とっつぁんと追いかけっこしたりするゆるーいお話でした。
タイトル見た時は次元とルパンがダラッダラどうでもいい事を24分間喋り倒したり、日常的などーでもいい出来事を一緒にこなしたり、なんてことない毎日の中のかけがえない瞬間を共有したりという、最新型きららメソッドで攻めてくると思ったのに……。
実際やられたら多分地獄だな、ウン……書いてみて思ったのだが、蔵に入ったという押井版ルパンってそんな感じだったんじゃなかろうか。

しかし基本的にはローテンションな話でして、ルパンと次元の緊張感のない会話がダラっと流れるドライブは、既に馴染みのキャラクターだからこそ生まれる親近感みたいのがあって、なかなか良かったです。
犬だのとっつぁんだのでアクションと起伏を出したのは、これがルパン三世だからという意識の反映だとは思うのですが、ちょっとアリバイ的な雰囲気もあったりなかったり。
男三人のどーでもいい旅路のどーでもいい空気はすっげー良かったので、本気で空気を抜きまくったゆるーい展開にあじつけするのも、アリッちゃあアリだったんじゃないかなぁ。

そんなことを考えてしまうくらい2015はヴァラエティ豊かにやっていて、かつ『まぁそれもルパンだよね』という納得に収まるところに、良い球投げてると思います……僕個人がトンチキな話を積極的に受け入れる、ゲテモノ食いの気配があるだけかもしれんですが。
既に一種のアイコン化していて、ただ座っているだけで『ルパン芸』になってしまうキャラクターだからこその、独特のイジリ方が効いた回だったと思います。
良いエピソードなんだが、やっぱ個人的には極限まで攻めてゆるーくゆるーく深ーく展開して欲しかったなぁ……男と男と男がダラーッと時間を共有しているシーン、すっごく好きなんよ。
求む、きらら系ルパンッ!(個人的嗜好の問題に帰結してフィニッシュ)