イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ブブキ・ブランキ:第4話『右手と拳銃』感想

少年ブブキ団が悪の炎帝国と戦う戦隊物アニメ、4回めは新ルール! ブブキバトル!!
毎回ロボット動かしてらんないのか、強制タイマンルールで黄金ちゃんと的場井さんが殴りあいつつ、過去の因縁とか回想する話だった。
『過去の事情はだいたい察してるから、そこまでズッシリやらなくても良くね?』とか『的場井さん何でもセリフで解説してくれてありがたいけど、喋りすぎてテンポロスしてね?』とか思わなくもないが、ともあれ幹部はどんどん襲ってきて事態が進んでいる感じはある。
勢いのある所は頭弱くて面白いんだが、じっくり見せる所はどうにもモタってたな……。

急にルールが説明されたブブキバトルですが、これ的場井さんを殺さず無力化して、話のテーブルひっくり返すためのものかのかなぁ。
毎回王舞と炎帝で殴りあう展開にはしないが、バトルシーン入れなければならないのでタイマン強制ルールってことなんだろうけど、ダメージを直接与えなくても横殴りはOKだったり、電車でぶっこんだりするのも大丈夫だったりで、ちとロジックの作りが甘い。
これが天然じゃないとすると、王舞側のブブキ使いを挑発しつつ、お互いを殺さない状況を維持するための特殊ルールのように感じるのね。

加えて黄金ちゃんの回想も親父と的場井さんの因縁がいまいち不透明だったり、殺害シーンの描写が情況証拠だったりで、露骨に怪しい。
『悪い大人』の代表として面白い事しまくってる的場井さんが本気で『悪い大人』なのか、はたまた何か理由があって『悪い大人』を演じているかによって、彼が身を寄せている礼央子の立場も、スケープゴートにされたとされるママン(と王舞側の親世代)の事情も、大きく変わってくる。
こんだけ不自然なシステムをわざわざ持ち込んで来られると、不自然さを伏線として使って状況をひっくり返すためのネタに見えてくるが、天然で不細工な可能性も充分ある。
さてはて、どっちだろう。

東くんがぶっちゃけ優等生過ぎて面白みにかける主人公なので、彼に引き寄せられる王舞チームもあんまピリッとしない状況。
黄金ちゃんを置き去りにするか否かの選択も、道徳の教科書みたいな我欲の感じられない動きをしていたけれども、正直な話ハイテンションに大暴走する新走くんとか、濃厚な変態オーラを漂わせる石蕗先生とか、礼央子サイドの人たちのほうが人生エンジョイしてて見てて面白いのは、狙ってんのか天然なのか。
黄金ちゃんが殺意むき出しになるのほんとに好きなんだけど、高まった殺意が戦闘力に変換されず、悪いおじさんにボッコボコにされ続けてるのは、あんまカタルシスねぇなぁ。

俺が木村昴好きなのもあるけど、セクハラして乃亜の赤面リアクション引き出したり、「ファアアアオゥ!」という謎の奇声を発したり、新走くん面白すぎる。
的場井さんも電車受け止めた時の『ヤバイヤバイヤバイ』リアクションがステキで、型にはまらずオリジナリティのある破天荒さが、殆ど礼央子サイドに流れてる印象があります。
炎帝組が第二の主役だというならこの感情移入は正解なんだけど、そうじゃなければ主役と敵役相手に、印象がズレてることになる。
さてはて、どっちだろう。

そんな感じで色々不自然な話運びになってきた電車戦闘ですが、状況は休まずゴロゴロ転がる。
悪いおじさん的場井さんが退場し、面白オジサン新走くんが乱入、「役者だねぇ」ッて言われた堀野さんは多分四天王の四人目(公式サイトで公開されてる声優が同じ日笠陽子。ただの兼役かもしんねぇけど)
今回感じた違和感が狙った伏線なのか、天然でやらかしているのか、そこら辺は近い内に判るでしょう。