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イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 16/02/07 トーキョーNOVA-X『アルドラ・ドルファンの初恋』

昨日はよねちょくんRLで、あるばさん作のシナリオ『アルドラ・ドルファンの初恋』を遊ばせていただきました。Neuro/CrowD -トーキョーN◎VA THE AXLERATION 投稿型シナリオ共有サイト-さんに掲載されておりますので、是非にプレイしてください。とても面白かったですよ(ネタバレ)

新米くん:"わしづかみのフラン"フランセット=フェスラー:外見17歳女性:アヤカシ◎マネキン●チャクラ ハザード以前にアルドラに抱擁され、人外に堕した少女。女大公に捨てられたショックでやさぐれていたが、いろいろあって真実の愛に目覚める。

シェンツさん:"バーンアウト"穂村刃:29歳男性:カブトワリ◎バサラ●マヤカシ もともと"火刑法廷"の異名を持つアヤカシ殺しの武装聖人だったが、人外が聖母になった結果自我危機に陥り、能力と立場を失った。灰のような人生の中に信仰の熾き火を隠す、能力なき異能者。

コバヤシ:"虚空蔵の司書"アシュールバニパル:外見10代男性:クロガネ◎●アヤカシ、マネキン サロン・ドルファン附属図書館司書。その実態は図書館に所蔵されている知識そのものであり、常人はページをめくるだけであまりの情報量に発狂する。主のために色々奔走するものの、愛されなかった事実に耐えかね、エンディングでサロンを離れる。

 

というわけで、アルドラをメインに据えたゲストシナリオでした。ダブルハンドアウトが搭載され、濃厚な感情のドラマが展開されるシナリオ。恋とアストラルだけではなく、NOVAらしいサイバーなギミックもシナリオに絡み、良いクスグリになっていました。

RLのよねちょくんはヘヴィウェイトなシナリオをよくコントロールしていて、PLに細かく要望を聞いたり、適切に休憩を取ったり、丁寧なマスタリングでした。色々重いシナリオであるのは間違いないので、息をつくタイミングをRLが取ってくれるのは本当に助かる。

自分のプレイングは……迷いが出たかなぁ。プレイヤーを引き込む、背筋力のあるシナリオなのは間違いがなくて、ダブルハンドアウトを活かして当事者性を高めるのも良かった。アルドラというキャラクターをしっかり軸に据えて、その魅力を引き出していたのも良い。そういうシナリオはともすれば執筆者のひとり語りになっちゃいがちなんだけど、ちゃんとPLが中にいる作りになっていたのはグッド。

自分のプレイに瑕疵があるのはシナリオの外側というか、過剰に読み込んだ結果というか。恋愛シナリオにマネキンはいて全然問題ないわけですけど、同時に誰かに依存し何かを求めるスタイルが二人シナリオに存在しちゃうと、愛というリソースの奪い合いになっちゃう。おそらくシナリオレベルでは『それ』は想定していない盛り上がりで、そういう意味ではフランとカブり気味なキャラを、別の立ち回りが要求される立ち位置に出し、かつモチベーションのカロリーコントロールを見切りきれなかった自分の手違いだった。

ダブルハンドアウト、濃厚なゲストシナリオ、PC1にモチベーションが集約する造りと、ヘヴィウェイトなところが面白いシナリオなので、アクトハンドリングをPLサイドからも手助けしようと距離をとったポジションではじめたんだけど、キャラが持っているモチベーションは個別かつ大量で。立ち位置が要求する立ち回りと、キャラが要求する立ち回りが事故った感じですね。

結局抱えすぎた想いをミドルでは開放せず、時間が専有できるEDまで持ち越す形でアクトを進行させたわけだけど、それが正しかったのか、それともややフランの領土を侵害すること込でミドルに少しガス抜きをするべきだったのか。一晩経ってもよく解らない。アクトを壊さないよう後回しにした判断自体は間違っていないと思うけど、そこに至るまで悩んで黙っている時間が長かったのは、同卓メンバーにストレスだったかもしれん。ささっとやるべきだったな。

 

TRPGは公平さを根底に置くゲームなんだけど、同時に不公平なゲームでもある。ゲストを主軸に据え、そのモチベーションが特定PLに集中することが当事者性と楽しさに繋がるゲストシナリオではなおさらだ。ハンドアウトからそこが予測できるのであれば、ある程度以上取り回しが効く、暴走しにくいキャラクターを選択するのも大事かなぁとか思った。まぁなんだ、プレアクト情報はちゃんと読みましょうってことだな。

とはいえ、キャラの気持ちがここまで表に出てくるセッションはカッツェでは久々で。うちの環境は『時間と発言機会とモチベーションは共有リソース』というのが共通認識になっているプレイグループで、同卓した人の顔を見つつプレイするのが基本姿勢になっていると思う。これはみんなで楽しく遊ぶ上で非常に重要、かつ的確なスタンスだと思っているわけだけど、同時に過剰にシナリオやキャラに入れこむことを避け、距離をとって客観性を維持して楽しむことにも繋がる。

結果、ある意味で『醒めた』というか、物語に酔っ払い過ぎないことで事故を減らしていくプレイングにシェイプされていく。それはそれで素晴らしいスタイルであり、それが有意義だと判断し共有してんだからプレイグループの気風にもなんだけど、それはキャラや物語に過剰に『寄りかかる』プレイングを遠ざけていく。良い悪いではなく、ただの結果としてそうなる。

そういう状況の中で今回、かなり前のめりなプレイングになって事故(ってわけじゃないけど、狙い通りのハンドリングから少しずれた結果)になったのは、珍しくもあり楽しくもあり。あるばさんのシナリオとよねちょくんのマスタリングに、ふだんのスタイルを崩させる何かがあって、自分がいまいち制御しきれなかった結果、ということなんだろう。結論としては、『中途半端は良くないし、想定からずれた時の現場でのリカバリーは手際よくやる』というあたり。

とまれ、それは僕の中の話であって、同卓してくれたメンバーは周りを尊重した、素晴らしいプレングをしてくれたと思います。シェンツ先生は自分の領分をよく見つつ、他人を拒絶しない『醒めた』プレイングの理想形を。新米くんはゲストシナリオに必要な熱気と萌えをしっかり抱いてシナリオに飛び込んでくれてました。良いセッションでした、ありがとう。