イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 16/02/13 TNX『魔王を継ぐモノ』

昨日は久々の深夜オンセで、嵐渦巻く土曜日を舞台にNOVAを遊びました。アヤカシSSS三本目だよ。

シナリオタイトル:魔王を継ぐモノ システム:NOVA-X RL:Braveoneさん

シェンツさん:白道ノンノ:18歳女性:マネキン◎●カブキ、アヤカシ 何の変哲もない高校生ライフを楽しんでいたが、魔王の血縁であることが判明しニューロエイジの闇に飲み込まれた少女。世界は綺麗なものだと信じているが、それは偶然と因果律を操る異能が自分を守っていた結果。戦いの果てに、自分自身の異能と立場を真正面から受け入れ、魔王の立場を人のために活かすスタイルを手に入れた。

田中くん:”教授”トーマス・ワイズマン:30代男性:フェイト◎タタラ●ミストレス 発明と知識をこよなく愛し、常に余裕を崩さない英国紳士。元々ルテチアの技術者だったが、テクノロジーがもたらす不幸を体感し、野に下って探偵になった。自分の道を探す子どもたちを優しく見守り、知恵を武器に自分の見せ場も作る技巧派。

コバヤシ:”不可視の鉤爪(フォルテシモ)”ライオット:外見17歳男性:バサラ◎チャクラ●ヒルコ 元人造サイキックとして企業に飼われていたが、自由を求めて檻を砕いたトリーズナー。ようやく手に入れた故郷と呼べる場所を燃やされ、怒りとともにNOVAに帰還する。次元断層操作という力の、正しい方向性を探し続けるヤングライオン

というわけで、アストラル系アクトが続くカッツェのNOVA。今回は僕には珍しい、まっすぐ系の体がでかい系ショタをやりました。OPを手酌で盛ってモチベーションを高めたり、ノンノと乙女ゲー的ムーブを延々繰り広げたり、ワイズマンおじさんに甘えたり、色々楽しかった。

今回のシナリオは比較的隙間が多めというか、派手なセッティングでドカンと盛り上げておいて、モチベーション方面は自分で補強していってくださいね! という塩梅のシナリオだったと思います。得てしてこういうセッションは、シナリオが供給してくれる要素だけでは燃料切れしてしまいがちなんですが、PL三人もRLもどんどん燃料を自発的につぎ込み、他人の持ち込んだ燃料にボーボー火種をぶち込み、みんなで楽しく盛り上がることが出来ました。

シナリオに用意されていない要素を積極的に持ち込む行為、俗にいう『手酌でのプレイ』は他人に共有されないとダダスベリすることが多いわけですが(色々な欲求を抱えている多人数が、セッションの時間を共有するための土台がシナリオになるので、シナリオにない要素は参加メンバー間で比較的浮遊しやすい)、メンツとシナリオ、その時の流れをしっかり見れば、平均以上の楽しさを生み出せる強烈なエンジンでもあるなと再確認。TRPGはコミュニケーションのゲームなので、手酌にかぎらず、空気と場を読むのはいつでも大事なんだけどさ。

プレアクトでシェンツ先生が早めに『乙女ゲーの主役ぽいことがしてぇ。特権的な主人公補正を無自覚に垂れ流し、ミドルあたりで自分がどんだけ高慢な存在なのか思い知り行き方を変えてぇ』というサインを出してくれたおかげで、完全対応型に俺様系純情野生児を用意することが出来たのも、キャッチボールが上手く行った所。シェンツ先生とは食ってるフィクションの系列が近いのもあって、がっぷり噛みあった時の速度はすげぇなやっぱ。

田中くんは俺とシェンツ先生がアクト前から吹き上がる中、『大人』という二人にはないファクターをしっかり選択し、自分の足場を作ってプレイしていました。TRPGって発言のゲームなので『押す』プレイングが目立ちがちなんだけど、相手を見て『引いて』受け止めるプレイングも確実に大事かつありがたい。そこら辺は個人の向き不向きとか、卓内のPL的役割分担とかもあって、これも目配せ大事なところだけど。ともあれ、大ショタロールをしっかり拾ってくれて楽しかったです。

そんなこんなで、PLとPL,PLとRL、PLとシナリオが良く呼応する、噛み合ったセッションになりました。超音速で駆け巡りつつ、難しいコーナリングを巧くやったり、トス上げのチャンスをしっかり掴んだり、テクニック方面でも満足でした。何よりもみんな相手をリスペクトし、より楽しいセッションを目指して時間を共有できたことが、とても嬉しかったです。同卓していただいたみなさん、ありがとうございました。良いセッションだった。