イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 16/03/16 TNX『EXOJUDGE』

今日というか昨日というか、ともあれ深夜のオンラインセッション! シェンツ先生の新作オリジナルを遊んだよ。

シナリオタイトル:EXOJUDGE システム:トーキョーNOVA-X RL:シェンツさん

Braveoneさん:”キャプテン・グッドシェパード”勇仁・リングアベル:20代後半:イヌ◎●カブトワリ、クロマク 愛と正義でNOVAの治安を守る法の番人……というのは表向き、犯罪を自分の手中でコントロールし、治安を握りこむことを目論む、危険なる秩序の維持者。エルロイレルム出身。

浅間忍さん:”探偵道(パス・オブ・ハードボイルド)”銃爪走:19歳男性:フェイト◎チャクラ●カブトワリ ハードボイルドな生き方を倫理規範にまで昇華した、探偵道を信奉する家系の青年。その生き様はポーズではなく、益体もない信念のために身を捨てる覚悟を完了している。チャンドラーレルム出身。

コバヤシ:”影裏春風”紅衣公子(”トレイター”プリンスコルム):19歳女性:カゲ◎カタナ●チャクラ NOVAでも指折りの暗殺者であり荒事屋。元々はディオゲネスクラブの呪われし公子であり、己の誇りのみを頼って抜かれるタイミングを図る魔剣。冷静沈着でノーブルな、武侠レルム出身者。

こんな感じで集まった渋目のキャストで、セッションを楽しみました。シナリオはNOVAでは売るほどあるチンケな事件が、ゴロゴロと転がってすさまじいことになっていく、勢いとダイナミズムのあるお話。規模が大きくなったからといって、初期衝動である感情の温度が低くならず、ロールプレイが取り残される事故が発生しない所がグッドナイスであります。

シビアでダークなネタを食える形に加工し、凄みを持たせてしっかり演出する発想力がシェンツ先生の数ある強さの一つだと思いますが、今回は懐かしいネタあり最新のネタあり、NOVAの世界観とどっしり四相撲をとったアイデアがポンポーンと出てきて、毎シーン唸っていました。発想のデカさとTRPGとしての短さは時に矛盾しますが、段階を踏んだ情報出しの手際や、そこに喜怒哀楽の感情を必ず付随させる巧みさがあり、しっかりシナリオに乗り込むことが出来ました。やっぱ前のめりになれるシナリオは強い。

かなり複雑な情報構造を持ったシナリオだったけど、RLサイドから細かく情報共有シーンを作ってくれて、混乱しなかったのも良かった。一時間単位で細かく休憩を取り、PLの集中力が維持できるよう気を配ってくれたのも大きいかな。NOVAのめんどくささを楽しさに変えるべく、様々に気を配ってくれてありがたかったです。

PLサイドも時には対立しときには手を結び、一筋縄ではいかないプロフェッショナルがお互いの生き様を尊重しつっ付き合う、NOVAの醍醐味をたっぷり味わえました。この気持ちよさを味わうためには相手キャラの持つ属性やネタをロールに混ぜ込み、相手が投げ返しやすい形でトスを上げるのが大事なわけですが、みんな『他人のキャラシートをよく見る』というセッションの基本が非常に良く出来ていて、気持よく掛け合い出来ました。

NOVAの悪徳と正義を正面から捉え、キャストの生き様をハードに試してくる、満足感と充実度の高いアクトでした。面白かった。同卓していただいた方々、ありがとうございました。良いセッションだった。