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イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 16/04/30 ドラクルージュ『革命前夜』

TRPG ドラクルージュ プレイレポート

黄金週間コバヤシのTRPG祭り、二日目はドラクルージュだよ。

シナリオタイトル:革命前夜 システム:ドラクルージュ DR:コバヤシ

シェンツさん:"黒檀卿"アゼル:外見21歳女性:ノスフェラス/遍歴 地位に拘らず、騎士として為すべきことを貫く放浪の騎士。その名声は領主たちにも響いている。その実呪われた過去を隠し、空っぽな自分を理想に預けた弱い女である。

田中くん:"彷徨卿"マグダレーナ・マグステア・フォン・ドラク:外見20代女性:ドラク/領主 諸国を放浪し己のやりたいように生きる、無責任かつ放埒な領主……となっているが、"冥王"がまだ騎士だった時代から活きている古き存在である。心を繋いだ"冥王"をどうにかして救う手立てを求める、純情乙女系エルダー。

よねちょくん:"滅陽卿"ベルトラン・ルスヴン・フォン・ローゼンブルク:外見13歳男性:ローゼンブルク/遍歴 記憶を失いつつ、己の魂の叫ぶままに諸国を放浪する騎士。礼儀作法には無知なれど、その心からの行いは人の心を打つ。失った記憶の奥に、太陽への憧れという禁忌を抱えている、悩める青年騎士。

浅間忍さん:"醜男卿"ノーソン・フォン・ダストハイム:外見42歳男性:ダストハイム/賢者 身体に障害を負い差別されながら生きてきたが、騎士に叙勲されてからは思考に耽溺する賢者として生きる男。ヒトの弱さや醜さをも肯定する深い洞察力を有し、人生の諸相を愛する危険な男。

というわけで、二度目のドラクルージュです。初プレイで感じた色々を実プレイの中で試すべく、色々と意欲的なサムシングを盛り込んでみたシナリオでした。上手く機能した所あり、中々難しいところもありですが、発見がたくさんあるセッションでしたし、楽しいプレイでした。

ぶっちゃけた話ドラクルージュは『デザイナー以外遊べないゲーム』にかなり接近しており、ルールブックの装飾が多すぎる結果、デザイナーの狙ったポテンシャルが分かりにくい。ここら辺を自分なりに考えつつ、プレイグループにしっくり来る遊び方を探している最中ですが、とりあえずシーン数を削り、数値処理を極力簡略化するのが僕らの間では良いのかなぁと思っております。

看板に『吸血鬼』の三文字がつく以上、いかに中身の方は完全無欠の倫理生命体がデフォルトであろうが、歪みや矛盾を抱え込みセッションの中で他のプレイヤーとぶつけ合うプレイを、僕らは想起してしまいます。今回のセッションに参加したキャラクターも、どこか欠落と矛盾を抱えた完全ではない存在であり、それ故他者の介入を必要とするキャラクターとして作成されていました。

TRPGは常に他者と話し合い、コミュニケーションを必要とするゲームです。既に完璧な答えを得ている完成されたキャラクターは、他者が介在する余地が薄く、コミュニケーションを拒絶したり、一方的な答えを押し付けることになりかねない。ある程度以上の欠落は物語の登場人物としても、コミュニケーションのためのアバターとしても、実はとても大事なものだと思います。特に相談もなく、欠落を『キャラ立て』として抱えたキャラクターがPLサイドに揃ったのも、世界観がデフォルトとして要求する完全無欠さだけでは自分の物語を展開し、共有することが難しいという判断があったからかなぁと、今回感じました。

ルールにしてもキャラクターにしても、僕らは色々手を入れて遊んでいます。それは提供されたものに不満があるからですが、同時に『そうしてでも遊びたい』という魅力がドラクルージュにあるからです。シナリオを自作してみて、NPCや世界設定、ロールプレイのムードや作成可能なPCなど、このゲームでしかできないことは本当に沢山あるし、それは僕らの求めるプレイフィールにかなりしっくり来るものだとも感じました。しっくりこない部分は今回のように色々やってみて、気にいるように調整する自由度もまた、TRPGの醍醐味だと思いますしね。

僕らは比較的ロールプレイが好きだし、得意な部類のプレイグループだと思います。ドラクルージュの騎士言語を延々キャッチボールするロールが楽しいからこそ、今回もプレイしている。それだけに盛り上がったロールが数値処理で分断されたり、ロールとデータが癒着しているが故に、リアルタイムで盛り上がったロールの潮目が逃げていくのは、極めて惜しいと思います。ゲームの構造に手を入れてでも、より自然で盛り上がりが共有できるタイミングを逃さず、上手く繋げられると良いんだけどなぁ。

今回もプレイヤーどうしの自然なロールプレイが『システム的にロールしずらいから』という理由で分断されたり、逆にロールプレイ的に区切りが良いのでデータ的な処理をどうするか迷ったりという場面がありました。ここら辺をスマートに処理するルール構造がデフォルトのドラクルージュは正直弱いので、今後ノウハウを蓄積して強化していきたいところですね。

セッション自体はロマンチックなロールプレイの掛け合いあり、お互いを尊重し求め合う押し引きあり、とても楽しいものでした。ドラクルージュの童話的な倫理性の高さは、他のシステムでは盛り込みにくい感触をシナリオに盛り込めるのが良いなぁ。良いセッションでした。同卓していただいた方、ありがとうございました。