イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

影鰐 -KAGEWANI- 承:第11話『進化』感想

過ちの代償に闇の側から立ち向かうアニメ、今週は最終決戦第一章。
対魔忍ッ面でいい気になってたナギちゃんが進化する影鰐に対応しきれずボッコボコにされ、中年二人はヨロヨロしながらイチャイチャしてた。
積極的に噛ませ犬&驚き役を担当するナギちゃんの健気さと、木村の番場先生好き過ぎっぷりがよく刺さる回でした。

今回のお話は二期追加主人公、ナギちゃんが思う存分調子に乗ってボッコボコにされ、番場先生がいい気になるステージを整える準備回。
復讐鬼として過ごしすぎた結果原点を見失い、母から譲り受けた音叉を無造作に投げるシーンがしっかり入ることで、ナギちゃんが負ける理由をしっかり示していたのは良かったです。
影鰐に限らずクリーチャーとの戦いは大概倫理や精神性との戦いになるので、大事なはずのものを無造作に扱うのは負けの第一歩なのだ。

ラスボスたる影鰐は『まず数で押す→形質変化で押す→合体巨大化してサイズで押す』という三段構えのパワーアップをしっかり果たし、いい具合に危機感盛り上げてくれました。
『敵の真相がわかってしまってホラーとして押せなくなったら、スタイリッシュバトルアクションの定番をしっかり踏んで、別角度から盛り上がりを作る』という二期の演出哲学は今回も徹底されており、非常にグッドでした。
合体影鰐に目ができるところとかは、不気味さを増すと同時に顔の見えない怪物に人格が出来たことも表現しており、『怪物に名前が付けば、ホラーは終りが近い』という鉄則を丁寧に踏まえたいい演出だったと思います。

番場先生はモスキート音に耳キーンとなり、介護役の木村の肩に寄りかかってフラフラしてただけですが、まぁ番場だしな。
せっかくナギちゃんが負け役を担当して盛り上げてくれた舞台なので、二期でもやっぱり寝ていることが多かった番場先生のスーパースタイリッシュ影鰐アクション、次回はしっかり見たいですね。
ぶっちゃけ今週のナギちゃんは過剰なまでに負けブック飲み過ぎなんだけど、そのわかり易さが『降臨……満を持して!』って感じの番場先生の見せ場に繋がるわけで、そのための助走はしっかり取れたと思うのよね。
あとは番場先生が影鰐人間として最高の活躍をして俺達の期待に応えるだけであり、その期待を遥かに超える演出力を影鰐二期はしっかり持っていると、僕は思っています。
来週がホント楽しみです。