イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

美男高校地球防衛部Love! Love!:第2話『愛はカゲロウ』感想

風呂とバトルとコメディと! 欲張りスタイルでお送りするセーラー服美少年戦士物語、今週は敵のお披露目。
とは言うもののワリとゆるーっとした展開でして、主役とライバルが邂逅するまで10分以上かかっていて、このアニメの呼吸を何となく掴める話だった。
ライバルの方はドミノを倒すようにシンパを集め、アイドル活動に精を出し、保志声をキモいモンスターに襲わせたり忙しかったが、なんで悪役やってるかはさっぱりわからんかったな。

別府兄弟の紹介がメインだったけども、オラオラ系オレ様の弟と、丁寧口調のサディスト兄貴のコンビってことでいいのだろうか。
黒×ピンクでブーティな衣装はキュアブラックへのリスペクトが感じられますが、いろいろやってたけど主役たちとは全然絡んでないんだよなぁ。
お話を追いかけることにあんまり汲々としない、スローテンポのお話なので寄り道を楽しめってことなのだろう。
悪の戦士やってる理由含めて、今後煮込んでいくところなのか、はたまたずっとダラっと進めていくのか。
そこら辺は来週以降。

主役たちもゆるーっと暮らしていたが、このダラダラした男子高校生感は嫌いではない。
メタネタとかシモネタもちょいちょい顔を出すんだけど、味が濃いはずのそれすらゆるさに押し流されていく、ヌルい風呂のような心地よさ。
美少女戦士モノをパロっている今作だが、中身があるようでない会話が延々続く美少年PVっぷりは、いわゆるきらら系日常モノを性別転換してやっている感じもある。
『男の子たちがキャワイイ女の子眺めて楽しんでんだから、女の子が男の子じっくりみつめてても良いでしょ!!』的な。
単純に、高松監督と横手さんの趣味かもしれんがね。

防衛部の面々が仲良く暮らしている様は、見ていてなんとなく楽しい。
過剰なサービスをせず自然に流している感じが独特の味になって、キャラクターに生っぽさを与えておるんかな。
高校生にもなって一緒に公園で遊んでいるピンクと黄色、ウォンバットをいじり続ける箱根くんが可愛かったが、箱根くんには人間の相手がいないんだろうか?


というわけで、非常にゆるっとした第2話でした。
第一期でキャラのお話だいたい回しちゃったから緩いのかなぁとも一瞬思ったけど、多分そう言うのあんま関係なく、話の的を絞らないゆるさこそがこのアニメのテイストなんだろうな。
とは言うもの次回は箱根くんメインっぽくて、話の起伏がありそうな感じ。
ゆるい展開に独特の気持ちの良さを宿らせることには成功しているので、キャラを掘り下げる展開でどういう見せ方をしてくるのか。
二期からの新参としては、防衛部スタッフの話運びがどんなものか、別角度から確かめられそうで楽しみですね。