イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

初恋モンスター:第4話『ねらわれたパンツ』感想

アクセルベタ踏みで大暴走する下ネタラブコメ、今週は新たなる初恋モンスター来襲。
Aパートは状況落ち着けたり、親とコミュニケーションしたり、恋心の理由を考えたりと比較的落ち着いた展開だったんですが、Bパートは濃い目の変態がパロディ背負って大暴れで、なかなかの最低加減(褒め言葉)でした。
茅野さんの怪演とパロディのラッシュ、元々の最低加減が良いハーモニーを出して、ヒドさを心の底から楽しめる良い展開でしたね。

まぁ今回は何を差し置いても新キャラである真冬が強烈でして、彼女のインパクトが全てを押し流した感じがある。
下着盗む系の濃い口純愛巨乳キチガイというナチュラルなキャラの強さに、大量かつ節操のないパロディのラッシュが追い打ちをかけて、非常に圧のある登場となりました。
"エクソシスト"に"リング"に"エイリアン"に、"エヴァ"に"うしとら"に"ガンダム"辺りかな、今回のネタ……外見とあいまってマミさんもそうか。
パロディーは『俺今パロディーやってますよー!』っていう姿勢が見えるとベタつくので、バババッと勢い良く数で押し切る今回の見せ方は、結構好きでした。

出会ってからのドタバタで相当時間を使ったので、彼女がどういう仕事するキャラなのかは正直全然判りませんでしたが、そこら辺はコメディをやっているうちに自然と見えてくるところだろう。
キチったネタを垂れ流しにしつつも、『お前はなんで奏が好きなの?』っていう根本的な問いをちゃんと投げかけているのは、このアニメらしい筋の良さが出てたなと思います。
これは一男がAパートで聞いていた問いでもあって、作品にとって大事な部分を色んなキャラに訊かせるのは、基本だけど大事なことだと思う。
とまれ、インパクトのある登場は成功したので、今後ドタバタとコメディが進む中でさらなる存在感を出してほしいキャラですね。


メイン周りの話をすると、相変わらず奏は無自覚イケメンかつ大事な所を間違えない男で、夏歩と一緒に俺も胸キュンだった。
夏歩は純情そうに見えて性欲剥き出しな所が好きで、今回も常時セックスのことを考え続ける発情期っぷりが冴えていた。
奏はおそらく精通を迎えていないわけで、年齢差以上に恋愛に求めるものの違い、セックス意識の違いが二人の間に横たわってるんだなぁと、笑いつつ思い知らされる展開でした。
しかしまぁ、自分の彼氏(小学生)とアパート仲間のホモセックスを想像できる辺り、夏歩もムッツリ顔してなかなかのセックスモンスターよな。

Bパートにとんでもない爆弾が仕込まれていたので、一男と修吾との対話は場が落ち着いているAパートで済ましてしまうのは、良い判断だった。
一男が性格の悪い姑モードのままだと居心地は悪いし、彼氏だとはいえなくても父親兼大家との信頼関係は作っておいたほうが話がハートフルに転がしやすいわけで、そういう地ならしをしっかりやっておくのは非常にグッド。
嘘でごまかす展開ではなく、夏歩と奏の間にある暖かいものが二人にちゃんと届いて関係が変化するようにしたのも、茶化すべきではない部分をしっかり見切っていて良かったですね。
こういう物語の足場を疎かにしないからこそ、ネタがおもいっきり暴れまわることもできていると思うね、僕は。

コメディとしてみると、やっぱBパートの大暴走がパワーあって良かったです。
いかにもなヒロイン顔した夏歩もガンガン変顔させて、リアクション芸で笑いをふくらませる巧さがちゃんとあるところとか、笑いのバリエーション広いよねこのアニメ。
『ピアニカの違和感』とか『理由のない裸エプロン』とか、ツッコませる笑いも結構上手いのが好きですね。


と言うわけで、足場を固めつつ新たな初恋モンスターを召喚する、元気な回でした。
ドタバタ走り回りつつ、クソ童貞をリア充力で殴り倒して次回に引いていましたが、来週は耕太が横恋慕でなんかしてくるのかなぁ。
サブに回った真冬がどういう仕事するかも気になるし、来週も楽しみです。