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イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

トーキョーN◎VA THE AXLERATIONサプリメント『ヘヴン・ダウンビロウ』レビュー

TRPG NOVA レビュー

20週年を超えて未だ最前線、トーキョーNOVAの最新サプリ『ヘヴン・ダウンビロウ』のレビューをするよ。

○全体的に
今回はオーソドックスなデータ&世界観強化サプリという感じで、色々追加されております。
所属組織ごとにデータが追加される『ワークス』が復活し、各種組織の掘り下げもドンドコ追加、アウトフィットも盛り沢山。
データで強まりたいマニアたちも、世界観を煮込みたい叙情派も満足なサプリとなっており
ます。

○ワークス
D時代に大暴れしたスーパーツール、ワークスが復活。
Xのバランス意識はいい意味で健全で、基本的にはかゆいところに手が届き、ゲーム全体が破綻しないくらいに調整が効いた、良いデータ群になっています。
味付け程度では寂しいし、必需品になっちゃうと窮屈だし、ワークスは扱いが難しいデータだと思うのですが、組織ごとのフレイバーをしっかり出しつつ、良いところに収めたと思いました。
[部署技能]が追加されたことで、スタイル以外の方法で所属を分かりやすく示せるようになったので、クグツ入っていない後方処理課とか、イヌ入ってないハウンドとか、キャラ表現の意味でも広くなったね。

ゲスト専用ワークスとして『浄化派』『日本軍』『羅生門』が導入され、実質ゲスト特技として使える強力な特技が運用できるようになったため、こっちでもデータ的な窮屈さが減ったかな。
相応品不可が明記されているので、強さだけを求めた修羅がイメージ難しいデータキメラを生み出す可能性も減ったと思います。
強いデータは多いんだけど、基本的にしっかり経験点使うようにデータが仕上げられているので、そこまでゲームは壊れない感じですね……いや、悪用するとぶっ壊れるの何個かあるけどね。
ワールドパートも各組織に細かく切り込んだ内容なんですが、ワークスデータに付随する説明自体が結構細かくて、イメージを膨らます助けになってくれるのが素晴らしい。
総じてデータとイメージ、両方を強化する良い追加要素ですね。
……和光やトライアンフといったヴィークル系企業がないのは残念だが、まぁGFでの追加を待とう。


・千早グループ
クグツ枠のスタンダードにして、ニューロエイジ最大の企業集団。
後方処理課がグループすべてのウェットワークスを担当していることが明記されたため、今後もいろいろ出番は多いと思われる。
破格の4ページを与えられ、装備も特技も多いが全体的に癖が少なく、素直に強いデータが多い。
強化版旋鋼な「タイプAXL」、情報収集を助ける「キュリオス」、AR消費無しの達成値上昇<プロデューサー>、汎用型達成値上昇<後方処理課第三班>などは、導入即実戦級なデータをしている。
他にも銃器による面制圧がやりやすくなる「バロール」、リアクション不可攻撃に対応できる「スプリングジャック」、<オンステージ>のAR消費をなくす「Meteor」など、なかなか強い装備がそろっています。
他ワークスの強アイテムも<スペシャリティプロダクト>でパチって来れるしなぁ。
孤独のニューロエイジを気取りたいクグツには<独り飯>がオススメだが、追加された「ダイナー」使ってみんなで食べるのもいいだろう。

・イワサキ
千早のライバルにしてより薄暗い、ニンジャでオンミョウジなメガコープ。
兎にも角にも「旭火」の性能がヤバくて、使い捨てとはいえ高火力のレーザー武器で手持ちも間合いも融通が効くという超性能。
これと<刃の心>一本でアタッカーの仕事が出来るレベルなので、イワサキ忍はガンガン使っていきたい。
リアクションのスート調整が可能な「震眼」は経験点が高いのもあって、ゲスト向きの装備。
特技は<速歩>が3つ目の<ハヤブサ><縮地>としてエゲツなく強く、ニューロエイジ最速の地位はイワサキ忍が独占しそう。
<草を統べる者>からの<スペシャリティプロダクト>で任意の装備をコピれるが、まぁ経験点使ってるし良いか。

・テラウェア
ニューロエイジ最強のトロン企業であり、浄化派とも因縁が深い会社。
得意分野を反映してトロン系が強いとおもいきや、汎用達成値上昇の「スペシャライズ」を筆頭に、色々出来るワークスである。
むしろ特技に対電脳スペシャリストとしての凄みがあって、AR消費無しのニューロ専用達成値減少<アドミニストレーター>、電子妨害をセットアップでねじ込める<セキュリティホール>など、偉ぶれる特技が満載。
<ナンバーズ>は達成値ではなく『カードの数字』を直接イジるため、<神の一族>や<パーソナルバリア><ミスリード>などの効果も上がり、かなりエグい効果が出ると思う。

・ヘイロン
Xでクローズアップされてきた、中華系バイオ&ドラッグの巨人。
こっちも得意分野を反映して、ドラッグまみれのデータになっております。
達成値操作無視効果が強い「黒虐」、ドラッグの多重投与が可能になる<薬理適正>、打てば打つほど強く脆くなる<薬効増幅>など、人生踏み外したジャンキーを再現するには良い特技満載だ。
オススメのシナジーは敵DFに<速攻投薬>+「白乱」+<腐敗の王:恐慌>で、通れば相手の防衛線はズタズタだ。
<違法取引>はスタイル関係なく地味に稼げる特技なので、報酬点使いには福音かもしれない。

・ブラックハウンド
イヌのスタンダード、公安警察にして正義最後の砦。
千早と同じく汎用性を重視したアイテムが多く、CS強化とセットアップ行動を両立できる<スムースハウンド>、汎用的にメジャーの達成値をあげられる<BH機動捜査課>、コストと効果のバランスが良いアーマーギア「サーベラス」など、単純に強くてBHぽい特技が多い。
<緊急令状>は<強制執行>や「ドミネーター」など、社会戦ダメージをトリガーにする行動を《制裁》使わずに強化できる。
「ブラックリンクス」は手札が腐ってるけどトドメを刺したい時、最後の一手として使える良い切り札だ。

・ケルビム
BHとは違う角度から司法を支える、オーストラリアの国際警察。
"四面のソロネ"の助けを得られる「ソロネの車輪」<ソレスタルサポート>、"24プロジェクト"の一員であることを表す<24エージェンツ>など、設定再現のデータが多い印象。
無論ハリボテではなくて、実用性が高かったり、一気に勝負を決める切り札になったり、かなり強力なデータとなっている。
単純でクセがない射撃達成値支援「Gargoyle」、スタイル制限のない肉体ダメージ軽減技能<サバイバビリティ>、ディフェンダーのAR消費を補う<レスキュードッジ>など、質実剛健の「使える」データが揃っているワークスである。

・SSS
無能の代名詞とまでこき下ろされていたが、説明文では思いの外持ち上げられている警察企業。
5経験点で自分だけではなく、キャスト全員の情報収集を助けられる「スーパーシノハラサポート」がとにかく優秀。
<SSS刑事部>と合わせて、地味な足場固めに活躍して、いぶし銀の輝きを見せたいところだ。
<証拠物品>はすげー面白いが、このゲームキャストが社会戦しかけるタイミングがあんまりないので、巧く使っていきたい……「告死の書」?

・ナイトワーデン
デキるカブトを華麗に彩る、護衛稼業の最高峰組合。
データの方もモロにカブトを志向してて、<騎士の作法>でパリー値が上がったり、<ワーデン登録>で<見切り>系の回数が増えたり、「クリップガード」で無条件捕縛を狙えたり、タンク性能ガン上がりである。
泥臭い一般カブトに対し、ワーデンカブトは高級志向なようで、<社会:社交界>がデータに直結したり、外界の値が上がったり、ハイソな空気を強く醸し出せたりする。
ワークスは一般社会をガン上げし、『その業界の凄腕』っぽさを出すことが報われるデータが増えたのが、実用性とイメージのバランスを上手く取る良いデータ作りだ。

・NIK
デキるフェイトをハードボイルドに演出する、探偵稼業のトップテイラー
こっちも『探偵っぽさ』を強調するデータが積まれていて、最高の探偵を表す「プラチナムハート」も無事復活。しかも超つええ。
Xでフェイトは戦闘もできるスタイルとして仕上がってきたと思うが、<フェイトアーツ>はそれをさらに補う万能コピー。
探偵武術を極めると<触手>を生やしたり念動力で<粉砕>したり、邪悪な瘴気を操る<妖魔の狩人>になれたりするので、NIKマジすげぇな。
白兵縛りがあるように見えて、<霞斬り>なら射撃系も使えるっつーね……「ピースメーカーズ」の性能もいいし、ガンフェイトは今強いなぁ。


・TF
悪徳の街最後の希望か、お人好しの理想主義者の巣か、人によってイメージがぜんぜん違うNGO
汎用性の高いデータが揃っており、情報収集限定でキー効果が使える「ウィッシュ」や、登場判定を無条件成功にできる「ストリートガーディアン」など、ゲーム全体に影響が及ぶデータに強みがある。
その分直接的な攻めには光るものがないが、代表直伝のカブト力を誇る<桜花の護剣>は株と不要の<自動防御>であり超強い。
ワークス特技にはカブトのコア特技が分散して収録されていて、カブト入れずに白兵ディフェンダーをやるルートが開かれた感じですな。

・マリオネット
あやちゃんの政治力のおかげで、メディア導入のスタンダードを取り戻した大手報道機関。
正統派トーキーの宿り木って感じの組織であり、超直球に<チャンネル99>による<キューサイン>強化が強え。
<速報体制>はかなり優秀なCS伸ばしだが、物理攻撃が出来ないのでどう使うかが……<キューサイン>すればいいか、うん。
トーキーの高い情報収集力から手札を整え直せる「バスカーズキャップ」も良い性能をしているので、素直にトーキーの底力を上げたいときはこのワークスがいいと思う。

・NOVAスポ
九条社長も顔つきゲストになって、久々に存在感を出せそうな報道アウトロー集団。
マリオネットが正統派なのに対し、NOVAスポは組織の薄暗さを反映し、データもやや変化球。
環境によると思うが、《暴露》は社会戦ダメージよりも物語を〆る仕事のほうが重視されるので、<NOVAスポ報道特捜班>はそこまで出番が無い気がする。
<蔵出し映像>は山引きではないので、絵札を引いてもファンブルしない所がかなり強い。
<物陰カメラ>といい「Xシンブン」といい、隠密行動を支援する特技が多いので、案外カゲと相性がいいワークスなのかもしれない。
BSぶっこむ手段が増え強くなったので、戦闘系にとって「クジョーブレンド」は最強のフードかもしれない。

・真教教会
ニューロエイジ最大の宗教組織であり、当然最大の退魔組織でもある氷の結社。
最大手だけあってデータも二ページ用意され、色んなタイプのアストラル野郎に対応。
単純な数字勝負で言うと、<聖母殿秘蹟管理局>で「魔術回路」を取って、経験点を節約しつつ達成値をもらう作りがエコノミー。
他にも最終的な押し込みとして機能する<聖母殿異端改宗局>や、常時で対アヤカシ火力を取れる<聖母殿退魔局>など、豊富な[部署技能]はどれも鋭く強い。
基本的にダメージを受けずに殺す(ダメージ与えるときは殺す)ゲームなので、「聖癒薬」はあんま機能しないと思われる……一応<破壊と癒やし>とシナジーなんだけどね。
<活法具>や<機甲の刃>など、既存の設定をより強化する特技が多いのも面白い。
なにより『元聖母殿』という設定のキャラが多いと思うので、<バーンアフターライフ>で拾ってくるネタに困らないことはいいことだ。

・NOVA行政府
みんな大好き、楽しい司政官の愉快な仲間になれるワークス。
親分のゲス加減を反映してか、データの方も色々リスキーになっていて、銭と引き換えに信用を根こそぎ失う<他人の財布>はなかなかおもしろい特技。
一切意味がなかった「イナガキ・ヌーヴォー」に意味を持たせる「新人教育」は、キャラ立ちとしては面白いだろう……重いけど。
無条件でBS割れるけど追い込まれていく「B◎SS属性」は、その名前のとおりゲストに持たすと良いだろう。
コミカルな味付けされていても、なんだかんだ悪の組織だしね。

・フェスラー公国
X世界のシナリオを影から支える、NOVAに一番近い外国。
その性格とアルドラ萌えがたっぷり反映されたデータが揃っており、<公国貴族><公国の庇護><公国臣民>と、ロイヤルで使いでのある特技が並ぶ。
「広告臣民」といい「エグザイルリポート」といい、NOVAを強烈にメタったデータが多いので、ワールドツアーではあんま輝けないかもしれないね。

・河渡連合
内紛の種をたっぷり抱え込んでいる、ニューロエイジ最大のJスタイルヤクザ。
<藤崎組>で義理と人情重点のオールド・スクールスタイルを楽しむもよし、<河渡組>で銭ゲバ武闘派やってよし、ロールプレイに繋がるデータが多いのは素晴らしい。
強さで言うとカブトじゃなくても取れる<八面六臂>な<義侠の盾>がオンリーワンな性能で、強さも兼ね備えて面白い感じ。
<自動防御>や<反射防御><鉄壁>は他の特技で補えなくもないけど、<八面六臂>は代用効かんかったからね。
他のデータは<社会:ストリート>を白兵火力に変える<アサクサ花火玉>「藤袴」とか、<狂信者>の演出がやりやすくなる<クミチョウ>とかが楽しそう。
初期配置を崩してゲームを支配できる<土地勘>は、見た目より遥かに強いと思う。

・三合会
夏王朝すら支配する、凶悪なる中華系マフィア連合。
チャイナな風情を感じるデータが多く、<易経>で道師をやったり<健康体操>で体調を整えたり、<謎の中国人>でノックスの十戒に引っかかってみたり、いろいろ面白く演出できるデータが多い。
完全演出専用というわけではないが、強すぎてゲームが壊れるわけでもないデータがワークスは多くて、プレイが豊かになるいい塩梅だと思う。
「青龍鈴」や「恕龍」、<チャイナタウン>みたいに、超単純に強いアイテムもたくさんあるので、結構楽しみ街がある。
「千鳴剣」の回数回復は、攻撃の切り札を回復させても良いし、サポート系を分厚くするためにも使える、横幅の広い強さですね。

・カーライル
北米の方からやってきた、情け無用の暴力集団。
カーライル本流とマーダー・インク、両方をプレイできるよう[所属組織]が用意されていて、データ的にも強いのは嬉しい。
<マーダー・インク>は高効率のダメージ上昇手段であり、「赤い弾丸」「死神のキス」と合わせて、かなり効率よくアタッカーを仕上げることが出来るだろう。
「ドットアイズ」の複数攻撃性能も高いしな……発動時のヴィジュアルがキモそうなのが玉に瑕か。
ぶっ殺しメインのゴロン坊だけではなく、誇り高いマフィアをサポートするデータも<オメルタ><マンオブオナー><マフィオーソ>「ノワール」と豊富。
各組織2パターン以上は『だいたいこういう奴が、この組織には所属する』というイメージをデータで伝えられてるのは、ワークスの存在意義がしっかり成立している気がする。

・ネヴァーランド
Xになってから妙に公式からのアプローチが増えてきた、永遠無限のこどもの国。
データ的にまじ強えのが多くて、間合いを支配できる「コドモノチカラ」や自前で達成値をちょい足し出来る<年長組>、電脳判定を効率よく伸ばす「ピーピングピート」など、優秀な装備が揃っている。
これらの強さを活かしたまま他ワークスとのシナジーも組める<リトル・ホワイト・バード>も強い……拾える導入も広くなるしな!
<この手で未来を>は書いてあること超強いが、「タイミング:判定の直前」は規定されていないルール処理であり、文面通り対応するとほとんど機能しない。
文意を取って、<ツェノンの逆理>や<アドバイス>など、判定に割り込んで達成値を上下させる特技には組み合わさると考えたほうが良い気がする。

・サロン・ドルファン
みんな大好きアルドラ様の寵愛を受けた、アヤカシたちの隠秘なる結社。
PCが選択できるほぼ唯一のアヤカシワークスだけあって、優秀かつ妖しげなデータが揃っている。
汎用達成値上昇&優秀な防具である「ナイトウォーカー」、遠距離攻撃に圧倒的なアドバンテージを握れる『トロンプイユ』、優秀なスピードブースターである<夜の回廊>辺りは、文句なく強い。
他のデータは結構癖が強いが、アヤカシの異質なパワーが巧く表現されているデータが多く、使ってて楽しそう。
<女大公の抱擁>は絶妙に弱くて絶妙に強くて、アルドラの寵愛で人間の範疇を超えたキャラをいい具合に再現する良特技だと思う。

・汎元殿
世界中の魔術師のお仲間、元力使いの総元締め……なんだけど、汎元殿導入って殆ど無いよね。
前提条件が<元力1~6>の所持なので、実質的にバサラ限定のワークスとなる。
<元力Ⅱ>まで視野にいれると、強い<元力>って"現象使い"が多くなるので、これで強化されるのはいい事かもしれない……まぁ<火炎:正>で良いけどさ、強いだけなら。
特技なのにダメージ+8とか狙える<単元力>が超単純に強いが、動きの横幅が縛られるのが悩ましいかな。
ついに復活なった「カドケウス」は強いものの、バサラにとってはやや過剰性能であり、各種コピーで<火炎:正>をコピってXダメージ出す使い方が強そう。

・白き狼
カムイST☆Rを影から支配する、御門忍直属の民族集団。
基本的にST☆Rを舞台にしたシナリオで活躍できると思うが、逆に言うと他の街だと使いにくいかも。
データ的には「流浪の民」でワールドツアーは対応しやすいんだけどね。
ST☆Rはこれがあるからまだいいけども、M○●Nは傭兵部隊もBIOSも無いもんなぁ……白き狼だけが特別と見るべきか。
性能の方は癖なく強くて、特にスタイル制限がないオートアクション支援<狼の予言>はエグい強さ。

羅生門
追加されたけどあんま目立ってなかった、ゲスト専用アヤカシ半グレ集団。
ゲスト専用だけあって強力なデータが詰まっていて、かつて猛威を振るった『混血児』も「混じり者」として大復活……ゲスト専用だけど。
<羅生門八鬼衆>は書いてあること強いんだけど、いまいち実際の処理がどうなるか怪しい特技でもある。
シナリオ持続だとしたら、今回追加された「祭壇」とかで舞台裏で判定すると良いのかな……ゲスト専用だからマスターシーンでも良いけど。
こうしてデータが追加されることで、扱いにくかった組織を軸にシナリオ組み易くもなるわけで、かなりいいワークスだと思う。

・ヒルコ街
D時代の奮闘が報われ、公式オーガニゼーションに昇格したヒルコの故郷。
とにもかくにも、スタイル縛りがないリアクション不可対応<本能防御>がディフェンダーの福音すぎてヤベェ。
NOVAの戦闘は詰めていくと『一回でも通れば殺す』ように仕上げ、対応策がないと無条件で通るリアクション不可系(特に精神戦に絡んだ<陽炎><獣の気>あたり)は、マジで凶悪。
そこに対応するべくディフェンダーは<警報>だの<運命の輪>だのをどうにかして備えることになるのだが、ワークスレベルで対応できるようになると本当にありがたい。
まぁいうてもアクト1回なので、頼り過ぎるとさっくり抜かれたりするけどさ。
生命を直接イジる手段が今回増えたので、<ヒルコ街ライフ>はなかなか面白い使い方出来ると思います。

・日本軍
R時代から長らく最大最強の悪役を努めていただいている、ルーラー・オブ・ニューロエイジの尖兵。
ゲスト専用だけあってエッゲツないデータが詰まっているが、良いように神業を書き換えられる各種ミカズチ系特技が非常にありがたい。
これでペルソナやキャラ立てのために入れた《M&A》だの《真実》だのを、戦闘で迷わずパナせるアレやソレに書き換えられるぞ。
なお書き換えた時は、情報項目でしっかりPLに伝えるのが大事だ。
他にもワークス任意コピーの<構成人格>とか、シーン全体攻撃の「支援攻撃」、CS戦で圧倒的優位に立てる「震辺」など、キャスト共をブルブル震えさせるデータが盛り沢山。
NOVAはキャラが強いゲームなので、張り合いを持たせる意味でもゲストが強いのはいいことだ。

・真教浄化派
日本軍が白色テロの権化なら、こっちは赤色テロルの王様だと言わんばかりの大悪役。
こっちもゲストの暴力を思う存分振り回しており、トループの脅威が二兆倍くらいになる<終焉の波濤>、シーン全体攻撃な<焼け落ちる地平線>、達成値マイナス系特技を軒並み弾く<ゴッドマインド>など、強くて憎いテロリストを演出する特技が目白押し。
<能天使>は達成値上昇からダメージ軽減強化まで色々使えて強いし、<ペルソナライフ>でワークスパクリ放題だし、こっちも敵ゲスト本命に十分な強さよな。
可愛いあの子を一瞬で支配下における「バインドスレイブ」は、シナリオネタに最適ですね。

フリーランス
結局これ取るのが一番多そうな、支配されざるモノたちのワークス。
<バーンアフターライフ>で色々コピーはできるものの、効率だけ言ったらコピー元のワークス取ったほうが安く仕上がる。
元○○はサイバーパンクの基本文法なので、そういう設定に説得力をのせるためのデータと思ったほうが良いかもしれない。
上限:スタイルレベルの特技は凶悪なものが多いので、<オウントレーニング>の効果は絶大。
ペナルティの方は<ベテラン>で補えたりするので、積極的に使っていきたい。
<ベテラン>の取得条件は非常にそれっぽいし、実プレイに役立つしで、すげー良いデータだと思う。
自前で勝負を決められる<ルーキー>と二択なのも、キャラの見せ方がハッキリしていてグッド。
手札事故をリカバーできる<スタンドバイミー>やワールドツアーに対応した<渡り鳥>など、地味で優秀な特技も多い。


○アウトフィット
みんな大好き各種装備も、沢山追加されたよ。

・武器防具
全体的に癖なく強いアイテムが多く、「パラダイスワーム」「アクトレイザー」「AF90」辺りはスマートな強さ。
「アームドスカル」は<ヒルコ街ライフ>や「人虎」「MMOD」などと組み合わせると更に効果が上がるので、コンボの組み甲斐がある。
二刀流が狙えないわけではない隠蔽値なのが、なかなか分かっている感じだ。
バックドラフト」は火力が伸びる防具という珍しい武装で、武器は限定されるが楽しい使い方出来る気がします。

・サイバーウェア
既存装備をアップデートしたり、高経験点で狂った性能していたりな装備が多め。
まさかの『SSSD』復活に驚いたりしたけど、常備化経験点が100に修正されてるので要注意。
「ブラックペッパー」が手札事故を平等にリカバーできる超優良装備で、とりあえずでインストールして良い性能だと思う。
殴りカブトには「アイアンホース」の攻防一体性能がありがたい。

・その他
スロットが許す限り精神戦ダメージが伸びる「スターピース」は、「ホロスコープ」や<ファッションリーダー>とシナジーする面白いプログラム。
サイクルを直接上げられる「サイクルレジーム」は、ありそうでなかった良装備……特技だとサイクル上げるの何個かあるんだけどね。
「ファインスノー」はドラマを秘めたアイテムで、シナリオネタに使いやすそう。
「グッドシェフ」「ダイナー」の追加によりフーズが全体的に使いやすくなったので、そこら辺見なおすのも面白いかもしれんね。

・住居
ルールが再定義されてオプションが明記され、色々カスタマイズできるようになりました。
とにもかくにも「オペレーションルーム」の性能がエグくて、あらゆる判定の達成値+2はゲームを完全に壊せるレベル。
攻撃もリアクションもオートアクションも、全てに<探偵の勘>がノータイムで乗ると考えると、ちょっとヤバさが判る。
回数制限は「スマートペット」でそれなりに対応が効くが、ゴースト登場はキャラのサーフェスに関わる大きな部分なので、むしろこっちがネックか……ウェットは使いようがねぇってことかコレ。

他には『舞台裏でスタイル特技を使用可能』な各種オプションが、これまでグレーゾンで処理してきた部分をスマートに再定義していて、非常に良い。
<改造>とか<ブラックマーケット>とか、メジャータイミング使うけど利益が自分にしか及ばず、なかなか使いづらい特技を軒並みスマートに処理できるので、RL・PL共にウィン・ウィンである。
経験点がちょっとかかるけども、まぁそれは使うべき部分だな。
タイミングを使わず常時で達成値が伸びる「シューティングレンジ」「お抱え技師」「道場」は当然強い。

もちろんイメージ喚起力を高め、キャラ表現の幅を広げるアイテムとしても十分使えるため、色々使いでのある追加データである。
アクセサリの方はそういう感じのコジャレたアイテムが多く、むしろゲストが使ってニューロエイジのダンジョンハックシナリオを充実させるのも良いかもしれない。各種プールとか。
あんま追加ルールと関係ないけど、強化したクロガネ住居を<分心><協調開始>で強引にシーンに存在させる『固有結界コンボ』って、ルール的にはグレーゾーンだよなぁ……色々強いんだけどね。


○ワールドガイド&ボーン2キル
追加されたワークスを補強するように、ニューロエイジの細かい所を掘り下げたワールドガイドと、各組織のロクでもない人殺しどももたっぷり追加。
こういうキッチリしたワールドガイドがあると、キャラクターにしてもシナリオにしても、他の参加者と共有しやすい足場が確保されて、ディープに作り込めるのがやはり良い。
TRPGの各種設定は、常に実プレイで使うためにあるからな。
まぁ過剰に設定読み過ぎ流しこみすぎても事故るし、巧く使っていきたい所。

B2Kはクイスタ対応と作りこみ対応、二種類のデータが乗っているのがありがたい。
僕は最大達成値23のややフンワリ気味環境で遊んでいるので、2つの中間点くらいがデフォルトになるんかな。
強まった方のデータは余裕で達成値30くらい出してきて、特定ビルド以外生存権なさそうでこええなぁと思った。
まぁデフェンスに意図的に穴が開けてあるので、裏口入学の手段は沢山あるね。
どんな時でも<陽炎>が万能鍵ですよ。


○まとめ
データ蟲どもも大満足のリッチなサプリメントであり、今後のNOVAライフが楽しい物になること間違いなしです。
データを煮こむだけではなく、キャライメージを共有しやすい形でデータにし、より納得の行くキャラクターを作ることが出来るという意味でも、ぜひ導入したい感じ。
あなたのNOVAライフをよりディープに、そして素敵に彩るサプリメントなので、ぜってぇ買えって感じですね。