イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 16/10/09 TNX『クロッシングポイント』

昨日は初めましての方々交え、SSS6収録のシナリオを遊んできました。

シナリオタイトル:クロッシングポイント システム:トーキョーNOVA-X RL:小宇宙さん
チャクラ厨さん:"幻妙槍"クラマ:22歳男性:カゲ◎カタナ●チャクラ 人生をかけて鍛え上げた槍術を、修羅の巷で試す武術家。命のぶつかり合いに滾るリスクジャンキーだが、一片の情を喪ってはいない。

高原さん:合歓木羽音:28歳女性:クグツ◎チャクラ●カブト 後方処理課三班に所属する工作員であり、ゆるい雰囲気の中に剣呑な拳を隠したフィストオーガ。肉と肉とのぶつかり合いが好き。

シェンツさん:"アベレージジョー"馬雁カリト:28歳男性:トーキー◎●タタラ、カゲムシャ キレイな理想を踏みにじられ、現実におもねるイエローペーパー路線をひた走るブン屋。顔を失ったまま、使い捨てられる流行を発信し続けたい、俗流のアノニマス

コバヤシ:"閲覧室の蛇(プロメテウス)"桜雅あやな:20代女性:ハイランダー◎クロマク●ミストレス ニューロエイジ最悪の重犯罪者にして、BH最高の委託捜査官(インスペクター)。自身は特殊牢獄"閲覧室"から一歩も動かず、頭抜けた影響力と推理力で事件を制圧する。

こんな感じのメンバーで、ウェットシティで起こった複雑怪奇な殺人事件を追いかけました。推理や推測というファジーな要素をあえて残し、楽しく苦労することを醍醐味としたシナリオでした。
その分情報の取り回しやRL/PL間での意思疎通に補助が少なく、結構手探りで信頼関係を作っていくプレイとなりましたが、大きな衝突もなくいい具合に納得できるコミュニケーションを展開できて、非常に面白かったです。

白紙のシナリオに自由に意図を投げて、それを他のアクターが解釈し受取りレスポンスを返し……という『自由』なシナリオ/システムは上手くいくと非常に楽しいのですが、意思疎通に齟齬が発生するとなかなか疲れるものです。そして『自由』な分齟齬は発生しやすく、安定感にはかけます。クリティカルが出れば大きいけど、ファンブル率も高いタイプというか。
今回はクリティカルの出目を無事出すことが出来ましたが、そのための労力は相当に大きいし、スタミナや集中力もかなり持って行かれます。たまの醍醐味としては非常に美味しいけれども、毎回安定して遊ぶためには『不自由』を適切にシナリオ/システムに組み込み、ある種の『お約束』や『制限』をしっかり取り込んで余白を削っていく方が、個人的には楽だなぁなどとも感じました。
今回のプレイが疲れるばかりだったというわけではなく、むしろ『自由』である楽しさを堪能できた素晴らしいプレイだったんですが、それはそれとして『自由』であることは不安定でもあるなと。その便益を残しつつ、『不自由』をシステム内部に組み込み安定性を上げていくことが、システム/シナリオの進化(先鋭化)の内実なんだろうなぁとか考えました。
シェンツ先生の皆さんとは初めましてだったんですが、皆さんエッジなキャラクターを気持ち良く投げてきてくれて、非常に楽しく掛け合いできました。RLの小宇宙さんは情報量の多いシナリオを適切にビジュアライズしてくれて、取り回し良くマスタリングしてくれました。こちらからの要望も齟齬なく拾ってくれて、快適にプレイできました。ありがとうございました。
独特のフレーバーをもった面白いシナリオでした。良いセッションだった、同卓していただいた方ありがとうございました。