イゼッタもこの形式で。
終末のイゼッタを1話から3話まで見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月15日
話数が進むたびにドンドン話の規模が派手になり、死者の数が増え、戦争が悲惨な状況になっていく負け戦の物語。
主人公イゼッタの凶暴な純愛が、ドイツっぽい兵士を噛みちぎる血まみれのガール・ミーツ・ガールである。
正直一話段階ではエンジンがゆったりかかっていたが、二話の雪山ドッグファイトで『おっ』と思わせられ、三話の正しい物量国力戦描写で完全にやられた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月15日
塹壕の地獄、科学力と戦術運用で死体を数える悪魔の算数を非常に丁寧にやった結果、それをひっくり返す白き魔女の活躍が恐ろしく、心地よい。
戦争や外交の描写自体はひどくシビアで、だからこそフィーネとイゼッタの純粋な交流が清涼剤にもなるのだが、その清らかさすら祖国防衛のためには血で塗りつぶさなければいけない矛盾が、どうにも寂しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月15日
戦意高揚のためにイゼッタを人間以上に据え付けてしまったことが、今後どう響くのだろう。
『WW2に魔女術というチートを導入してみたら、一体どうなるのか』というスペキュラティブ・フィクションとしても、ミリタリ・魔術両面の描写が鋭く、興味を惹かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月15日
火球や稲妻ではなく、周辺にあるアイテムに働きかけて『殺し』を行う生臭さが、不思議な独自性に結びついて面白い。
愛するもののために『殺し』を飲み込むイゼッタの姿は、ことさら悩みを強調しない分、逆に痛ましく不快で、不安感を正しく煽る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月15日
戦車をひっくり返し飛行機を叩き落としても、歩兵を飛剣で粉微塵には出来ないメンタリティが戦闘描写から透けて見えてしまうのが、優しく凶悪だ。
フィーネもノーブルな立場に伴う責任を血まみれになりながら果たし、足りないながら決死で国と責務を守ろうと務める優秀な為政者で、尊敬できるキャラだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月15日
為政者としての顔と少女としての顔、公人の責務と私人の情愛に引き裂かれるムードがムンムンだが、せめて報いのある結末を用意して欲しい。
『魔女術>先端国家の科学力>弱小国家の防衛力』という絵が第3話でかけたが、アレだけの無双を可能にする戦術兵器をどう運用し、どう話の押し引きを作るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月15日
素直に考えると敵側に魔女が出てくるのだが、そうなると国力・兵力・技術力全てで劣る味方は崩れるしかない気がする。
総じてゆったりした立ち上がりながら、3話まで辿り着いて描きたいドラマ、見せたい絵がハイクオリティに立ち上がってきた印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月16日
チートで無双して一時的に調子が上がっているけども、戦況も少女たちの心理も凄まじく荒廃を予感させ、油断ならない。残忍に華麗に進めて欲しいところだ。